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Timed Up and Go testとは?~カットオフ値13.5秒の過信は危険~ | 理学療法士・作業療法士のためのスキルアップノート
Timed Up and Go testとは?~カットオフ値13.5秒の過信は危険~ | 理学療法士・作業療法士のためのスキルアップノート

Timed Up and Go testとは?~カットオフ値13.5秒の過信は危険~

ファンクショナルリーチテストとは? 前回は転倒予防におけるバランス評価として使用頻度の高い片脚起立テストについて紹介させていただきました. 今回は転倒予防で用いられることの多いFunctional Reach test(.

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今回は転倒予防のみならず理学療法評価としても用いられる頻度の高い Timed up and Go test について紹介させていただきます.

  1. Timed up and Go testとは? 目的は?
  2. Timed up and Go testの評価・計測方法は?
  3. 快適速度か最大速度か?
    1. 快適速度
    2. 最大速度
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    Timed up and Go testとは? 目的は?

    Timed up and Go testは元々あったGet-Up and Go testを1991年にPodsiadoらが修正して報告した評価法です.

    元々のGet-Up and Go testでは椅子に座った姿勢から立ち上がり,3m前方の目印まで歩き,方向転換して着座するまでの一連の動きの安定性を定性的(安定している・不安定であるといったような評価)に評価するといった方法でありましたが,Timed up and Go testではこの際の遂行時間を測定するといった評価法となっております.

    一般的には 動的バランスの指標 とされており,先日ご紹介いたしましたバランスの階層構造でいうと因子4の随意運動中のバランス(支持基底面移動)に該当するわけですが,立ち上がり-歩行-方向転換-着座といった複数の動作要素を含むので 複合的な移動動作能力 テストとしても用いられます.

    Timed up and Go testの評価・計測方法は?

    1. 開始肢位は背もたれに軽くもたれかけ,手は大腿部の上に置いた姿勢とします
    2. その際,両足が床に着くように注意します
    3. 椅子から立ち上がり,3m先の目印を回って,再び椅子に座るまでの時間を測定します
    4. 0m地点は椅子の前脚とし,3m地点はコーンの中心とします
    5. 測定者の掛け声に従い,一連の動作を「最大の歩行速度(または通常の歩行速度)」で測定します
    6. 測定者は掛け声からお尻が接地するまでの時間を計測します
    7. コーンの回り方は対象者の自由とします
    8. 日常生活において歩行補助具を使用している場合には,歩行補助具を使用して測定を行います

    快適速度か最大速度か?

    元々のoriginal articleを見ると「comfortable speed(快適速度)」で測定を行うようになっておりますが,最近の報告を見てみるとほとんどが最大速度で測定を行った報告ばかりです.

    快適速度

    利点: 安全に測定が行える といった点が一番の利点でしょうか.

    昨日は50%くらいの努力の程度で検査に取り組んだのに,今日は気分が乗っていたから100%の努力の程度で検査に取り組んだということになると 正しい評価ができない のです.

    最大速度

    利点:常に100%の努力の程度で評価を行うことになりますので, 信頼性(再現性)の高い評価 を行うことができます.

    欠点:測定時の 転倒事故の可能性 が高くなる.

    高齢者のTUG(Timed up and Go test)年齢別標準値

    TUG(Timed up and Go test)のカットオフ値は?

    文献的なTUGのカットオフ値は13.5秒?

    TUGが13.5秒よりも遅いから病棟内移動は自立にできません みたいな考えはそもそも誤った考えだと思います.

    この論文は13.5秒のもとになった論文ですがそもそも対象はCommunity-Dwelling Older Adults,つまり地域在住高齢者です.

    posted with ヨメレバ 鈴木 隆雄,島田 裕之 法研 2015-01-23 posted with ヨメレバ 島田 裕之 医歯薬出版 2017-03-20

    参考文献 1)Podsiadlo D, et al: The timed “Up & Go”: a test of basic functional mobility for frail elderly persons. J Am Geriatr Soc39: 142-148, 1991 2)橋立博幸, 他: 虚弱高齢者におけるTimed”Up and Go”Testの臨床的意義. 理学療法学 32: 56-65, 2005 3)Bohannon RW, et al: Reference values for the timed up and go test: a descriptive meta-analysis. J Geriatr Phys Ther29: 64-68, 2006 4)島田裕之, 他: 高齢者を対象とした地域保健活動における Timed Up & Go Testの有用性. 理学療法学 33: 105-111, 2006 5)Shumway-Cook A, et al: Predicting the probability for falls in community-dwelling older adults using the Timed Up & Go Test. Phys Ther80: 896-903, 2000

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