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T細胞」を同定-阪大 - QLifePro 医療ニュース
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クローン病を悪化させる「組織常在性記憶T細胞」を同定-阪大

大阪大学は1月5日、指定難病クローン病患者の腸管で増加し、病態を悪化させる組織常在性記憶T細胞を同定したと発表した。この研究は、同大大学院医学系研究科博士課程の横井健人医師、村上真理助教、竹田潔教授(同大大学院医学系研究科/免疫学フロンティアセンター)らの研究グループによるもの。研究成果は、「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America」に掲載されている。

画像はリリースより (詳細は▼関連リンクからご確認ください)

クローン病患者の腸管では、CD4陽性の組織常在性記憶T細胞が増加

クローン病腸管ではCD4 + CD103 + CD161 + CCR5 + 組織常在性記憶T細胞が有意に増加していた一方、潰瘍性大腸炎の腸管ではこのT細胞は減少し、CXCR5陽性の濾胞ヘルパーT細胞が有意に増加していた。

臨床所見との関連でCD4 + CD103 + CD161 + CCR5 + 組織常在性記憶T細胞の比率と臨床的活動性の指標(IOIBDスコア)には正の相関が認められた。また、CD4 + CD103 + CD161 + CCR5 + 組織常在性記憶T細胞の割合の高いCD患者群では低いCD患者群に比較して術前血清CRP値が有意に高いことが明らかになった。

クローン病で増加する組織常在性記憶T細胞は炎症性・組織傷害性の性質があると判明

次に、クローン病、潰瘍性大腸炎、コントロール腸管のT細胞のシングルセルRNA-seq解析を行った。決定木分析ではCD4 + CD103 + CD161 + CCR5 + 組織常在性記憶T細胞の遺伝子発現パターンは他のCD4 + T細胞サブセットよりもCD8 + T細胞サブセットに類似し、自然免疫様および細胞傷害性のパスウェイを高く発現していた。

さらに、CD4 + CD103 + CD161 + CCR5 + 組織常在性記憶T細胞の中にクローン病の腸管にきわめて特異的に発現するT細胞集団を見出した。このクローン病腸管に特異的なT細胞集団はNKG6、KLRG1、GZM、GNLYなどの細胞毒性に関連する多くの遺伝子を高発現し、また、IFNG、TBX21、CCR5などのTh1細胞関連遺伝子の発現も有意に上昇していたという。

続けて、CD4 + CD103 + CD161 + CCR5 + 組織常在性記憶T細胞を単離し、IBDの腸粘膜で増加していることが知られるIL-12、IL-18、IL-7、IL-15による刺激やPMA/ionomycin刺激を行ったところ、他のCD4 + T細胞サブセットよりも鋭敏に反応し、IFN-γやIL-2などTh1型のサイトカインを有意に高く分泌した。

発見された組織常在性記憶T細胞のマーカーがIBD治療標的の候補因子となることに期待

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