. 2026年に見られる流星群|ピーク時刻、観測条件等 | 流星電波観測国際プロジェクト
2026年に見られる流星群|ピーク時刻、観測条件等 | 流星電波観測国際プロジェクト
2026年に見られる流星群|ピーク時刻、観測条件等 | 流星電波観測国際プロジェクト

流星を電波を使って解析する流星電波観測

1月の流星群として,しぶんぎ座流星群以外では,1時間当たりの出現数が1~数個レベルの小流星群の活動はありますが,1時間に10個を超えてくるような活動はないでしょう.Malsov氏によると1月1日22時(JST)少し手前に255P/Levy彗星が放出した1897年トレイルに接近する予想がありますが,放出速度が速く,トレイルも薄いため出現数は期待できないでしょう.月明りもあり条件は悪い.放射点はケフェウス座(α=330°, δ=+60°, Vg=18km/s)にあり,その時間帯も放射点高度は十分あります.

2月の流星群

2月は例年特に目立った流星群はありません.小流星群の活動時期

3月の流星群

3月も2月に引き続き例年特に目立った流星群はありません.小流星群の活動時期

4月の流星群

4月は「こと座流星群」が4月23日夜明けにピーク.月明りナシで好条件.

この他,Malsov氏によって249P/LINEAR彗星から1969年回帰時に放出されたダストトレイルとの接近が4月18日23:42(JST)頃と予想されています.月齢1なので観測にはまったく問題ありません.放射点はおとめ座スピカの南(α=206°, δ=-20°, Vg=28km/s)で,接近時刻頃の高度は30度程ありますので,日本からの観測条件としては良好です.

5月の流星群

「みずがめ座η流星群」が5月大型連休後半に見頃.

6月の流星群

「6月うしかい座流星群」の突発出現予報は今のところナシ.

6月は,月末に,6月うしかい座流星群が極大を迎えます.1998年と2004年に活発な活動を見せましたが,2026年は現時点で突発出現の予想は発表されていません.通常ピーク時刻は6月22日10時(JST)頃と日本では日中.ただし,仮に何らかの活動があったとしたら,この日時とは限りません.なお,従前6月うしかい座流星群のピークは太陽黄経95°.7となっていましたが,2026年版のIMO Meteor Shower Calendarでは,90°.3となっていて,近年のビデオ観測結果を踏まえているようです.

7月の流星群

7月下旬に「みずがめ座δ流星群」は満月頃の月で条件は悪い.

8月の流星群

「ペルセウス座流星群」は月明りはないもののピークは日中.13日に日付が変わる頃から夜明けまでがお勧め

8月は,ペルセウス座流星群がピークを迎えます.2026年はピークは8月13日11時(JST)頃で日中.ちょうど新月で月巡りは好条件.ペルセウス座流星群の放射点は一晩中沈みませんが,地平高度20度を越えるのは22時頃です.お勧めは8月12日22時過ぎから13日夜明けまで. なお,2021年にはピークとされる時刻の約1.5日後に,2024年は1日後に突発出現を見せています.もし,同様の頃に見られるとすると,2026年は8月15日0時半(JST)頃(2021年の突発),8月14日6時(JST)頃(2024年の突発)に相当します.出現するかどうか,その規模も不明ですが,ここ最近ペルセウス座流星群の活動は面白く目が離せません. この他,1079年ダストトレイルとの接近がVaubaillon氏によって8月13日7時半(JST)頃(太陽黄経139°.859)に予想されています.古いダストトレイルのため規模は不明.また,Jenniskens氏によると弱い”フィラメント”との接近が予想されており,こちらは13日10時JST頃±5時間(太陽黄経139°.97±0°.2)がピーク.メインピークの太陽黄経140°.0に近いものの,規模がある程度あればこのダストトレイルの影響有無は判断できるでしょう.

9月の流星群

9月は主要流星群はないものの,何かと話題の流星群は多い.

10月の流星群

「オリオン座流星群」は22日夜明け前好条件.10月りゅう座流星群はダストトレイルの接近予想はナシ

11月の流星群

2026年のしし座流星群は11月19日未明~20日未明要チェック

12月の流星群

ふたご座流星群は12月14日薄明終了後から15日未明がお勧め.こぐま座流星群の流星数増加予想は日本からは夜間.

流星観測をするうえでの注意・留意事項

ご覧になる際は,少なくとも次の事にはご注意・ご配慮ください.多くの方が気持ちよく流星と触れ合うためにもルールとマナーは守りましょう.

  • 私有地への立ち入りや,ゴミ,大きな声で騒ぐ等は厳禁(星を見る以前の問題).周囲へご配慮ください.
  • 流れ星が見えると感動する気持ちはわかりますが,大声で騒ぎ続けることだけはやめましょう.
  • 車で移動した後はエンジンのかけっぱなしは控えてください.
  • 治安と野生動物(特に熊やイノシシなどの大型動物)には注意してください.
  • お子様は必ず大人の方とご覧ください.
  • 特に海外では治安の悪いところもありますので,十分にご注意ください.

以下,特にについての留意事項です.

  • 夏場でも夜は冷えます.長袖は必ず持参しましょう.
  • 虫(特に蚊)に刺される人が多くいます.虫よけも持参しましょう.
  • 特に冬は想像を絶する寒さです.スキーウェアは必須.防寒対策を厳重に.
  • 暖かい飲み物やカイロもよいでしょう.ただし,直火で暖をとるのはやめてください.
  • 車での移動は,路面凍結にご注意.積雪地では,一酸化炭素中毒にも注意してください.
  • 観測後暖かい車内では眠くなります.居眠り運転しないよう注意してください.

出典・参考資料

  • Meteor Shower Calendar 2026(英文):国際流星機構(IMO)発行
  • Meteor Data Center(英文):国際天文学連合
  • 流星群の和名一覧:国立天文台
  • A new Working List of meteor showers (Rainer Arlt et al), WGN 34:3(2006)
  • Meteor Showers and their Parent Comets (P. Jenniskens) (2006)
  • Meteor Shower Workbook 2014 (J.Rendtel) - International Meteor Organization (2014)

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