. 2026男子|リッツオとメモラ、セレフコ兄弟の五輪代表争い最終決戦 / けろなび
2026男子|リッツオとメモラ、セレフコ兄弟の五輪代表争い最終決戦 / けろなび
2026男子|リッツオとメモラ、セレフコ兄弟の五輪代表争い最終決戦 / けろなび

欧州フィギュア(ユーロ)2026男子|リッツオとメモラ、セレフコ兄弟の五輪代表争い最終決戦

I came back onto the ice after Italian nationals right before Christmas. I was just doing some stroking. I was not able to do anything. Everything had to change direction. We started to jump the day before New Year’s. So it’s more or less two weeks now… pic.twitter.com/MOabIcUhxA

— Golden Skate (@goldenskate) January 15, 2026

そして、「五輪に出場できなかったけれど、素晴らしい選手」の例としてエリザベータ・タクタミシェワ選手や三原舞依選手をあげました。

続けて、三原舞依選手の最高のシーズンの1つは五輪の翌シーズン。彼女は北京五輪に選ばれなかったけど、翌シーズン勝ち続けてグランプリファイナルで優勝したーと話しています。(彼は三原舞依選手が優勝した年のJGPFに出場していますので、彼女の優勝を間近で見ていたはず)

五輪だけが全てではなく、僕が日々頑張ればこれから色んなメダルを獲得できるはずだということを、前向きに語っているのです。そして、もしリッツオ選手が選ばれたら祝福すると。

メモラ選手のフリー演技&演技直後のインタビュー

後半のトリプルフリップがダブルになったり、いつもなら取れるスピンやステップのレベルを落としたりしていたので、本当にギリギリのところで演技をしていたんだろうと思います。トリプルアクセルまでの構成ながら、145.75を出しました。マッテオ・リッツオ選手が万一フリーで大崩れしたらどうなるかは、まだわからない状況です。

しかし、彼は演技後に「自分が五輪代表になる可能性は全くないものだ」としてインタビューに答えていました。

“The Nikolai from September would have probably kicked the ice, dropped everything, and started crying and screaming at my mom. But right now, I’m just super, super, super, super happy. I couldn’t do more. I learned a lot of new stuff. I learned… pic.twitter.com/fJvbSygPhr

— Golden Skate (@goldenskate) January 17, 2026

「9月の僕なら、今頃泣き叫んでいたと思う。でも、色んな対処法を学んだ今の僕はすごく、すごく幸せ。これ以上のことはできなかったと思う。早く練習に行きたい。早く健康を取り戻したい」と語っています。

あとはリッツオ選手の演技を見守るだけ…だったはずが

イタリアの代表争いは、後はマッテオ・リッツオ選手の演技を見守るのみーとなりました。

リッツオ選手の直前に登場したのが、同じイタリアのダニエル・グラッスル選手。彼は名古屋グランプリファイナル(GPF)で出場、総合4位に入ったこともあり、男子シングルミラノ五輪代表の「1枠目」に決定済みです。

しかし、そのダニエル・グラッスル選手がまさかの大不調でして…。ジャンプ3転倒で、全てのジャンプにレビュー判定がつきました。

採点表を見ると、全ジャンプに何らかの回転不足を示すマークがついていて、最後のコンビネーションのセカンドジャンプはダウングレード判定。フリー得点は130.51。総合得点215.33はなんとニコライ・メモラ選手よりも下位の暫定9位。後4名を残し、総合13位以下が濃厚になりました。

「こ、これだと次のマッテオ・リッツオ選手の順位によっては来季のユーロのイタリア2枠も危なくなるのでは?

「来季1枠」になってしまったフランスに続き、イタリアも…?

この時点の男子シングルフリーでは、強豪国フランスの来季ユーロ出場枠が「1」に減るのが既に確定していました。

ケヴィン・エイモズ選手のSP落ちにより、ユーロのフランス出場枠は来季も「3」にならないことが確定してしまいました。

フランス男子シングルで唯一フリーに進めたフランソワ・ピトー選手はSP13位「2枠」を確保できる10位以内に入れる可能性は十分あるので、「1枠になる可能性が」と書くのは不吉だと思って避けたんです。

しかし、第2グループに登場したフランソワ・ピトー選手は転倒&お手付きが相次ぎ、ディダクション(減点)6をくらう大崩れ。総合10位以内は到底無理ーというのが途中でわかってしまった後半の演技を見守るのは辛過ぎました。

フランスの来季ユーロ「1」枠確定には、かなりガックリ

なのに引き続いて、 イタリアまで来季ユーロ「1」枠になっちゃうかもしれない危機が 来るなんて!

不穏な空気感を一掃したマッテオ・リッツオ選手のフリー

最終グループは第一滑走のルーカス・ブリッチギー選手(スイス)もミスが多め。その後大乱調だったダニエル・グラッスル選手の演技後は採点にかなり時間がかかったこともあって、場内はかなり不穏なようす。

この空気感の中でマッテオ・リッツオ選手がいい演技を見せられるかどうか、私はとても心配でした。

今季あれほど調子が上がらなかったのに、このタイミングでこんな演技ができるなんて!JSPORTS解説の岡崎さんが珍しく感情的になって「さすがベテラン、修羅場を多くくぐってきただけある」と褒め称えていました。

リッツオ選手2位+メモラ選手11位⇒イタリア来季ユーロ出場枠「3」確定!

マッテオ・リッツオ選手2位、ニコライ・メモラ選手11位。2ポイント+11ポイントで合計13ポイント。ギリギリで3枠確保です!マッテオ・リッツオ選手が来季継続するかどうかはわかりませんが、イタリアには他にも実力ある選手がいますのでファンとしては3枠ありがたいです。

何よりも、今季の不調を心配していたマッテオ・リッツオ選手がまさかユーロ銀メダルで五輪代表をつかみ取るとは。(イタリアのスケート連盟から正式発表が出たのかどうかは不明ですが、メディアも本人も五輪出場は確定として話をしているようです)

「メモラ選手が怪我してしまったからリッツオ選手が代表になった」のではなく、「マッテオ・リッツオ選手が良い演技をして代表を勝ち取った」と思わせてくれた演技で本当に良かったと思います。

“Obviously I’m happy about everything. Of course, you always want more, and I know I haven’t skated my best today. Also Nika today — he really pulled out an incredible program, a really big program. So, kudos to him. I’m still very happy about… pic.twitter.com/aL9sNWgABN

— Golden Skate (@goldenskate) January 17, 2026

エストニア:セレフコ兄弟の代表争い最終決戦

SPでは兄弟が2&3位発進!

Alexander Selevko & Mikhail Selevko 🇪🇪:“It was always our dream to be on the European podium together. Right now it feels like we achieved this dream. No one can take this away from us.”#FigureSkating #EuroFigure pic.twitter.com/4U3wLrOqF7

— Golden Skate (@goldenskate) January 15, 2026 「片方がいいと、片方が悪い」兄弟の歴史

セレフコ兄弟はこれまで同じ大会に出ると、片方がよくても片方が調子が悪いということが非常に多い二人です。大きな国際大会で揃って好成績を残したことは記憶にありません。

なので、SPの結果は「ついに兄弟の成績が“いい方”で揃った!」とセレフコ兄弟ファンにとってはたまらない展開でした。

それでも私は、「これで五輪代表が決まる」というプレッシャーは大きいはず。二人ともフリーで崩れて表彰台を逃すかもーと不安を抱いていました。

今大会はSP&フリー共に兄弟の成績がシンクロしたが…

最終グループ4番滑走で先に登場したのは、弟のミハイル・セレフコ選手。冒頭の4回転トゥループ2本が上手く入らなかったのはまだ想定の範囲内でしたが、トリプルアクセル2本目で転倒してコンビネーションジャンプにできず。これが大幅失点となり、フリーは142.02。

「この点数だと、アレクサンドル・セレフコ選手の五輪代表はまず確定だろう」と思っていたのですが…

「何もそこ(2本目のトリプルアクセル転倒⇒REPEAT扱い)まで兄弟お揃いにしなくてもいいのに~!」って、叫びましたよ

SP:兄88.71(2位) 弟88.28(3位)フリー:兄143.75(10位) 弟142.02(11位)総合:兄232.46(5位) 弟230.30(6位)

エストニアの五輪代表の正式発表はまだのようですが、この結果だと兄のアレクサンドル・セレフコ選手で確定かと思われます。

どちらが選ばれるにせよ、納得のいく好演技で五輪代表をつかみ取ってほしいと願っていたので、少し残念な展開でした。

<1/23追記> ニーナ・ペトロキナ選手とアレクサンドル・セレフコ選手が正式にミラノ五輪代表選出されたことが発表されました!

Eesti Olümpiakomitee Milano 2026 — Eesti Olümpiakomitee Eesti spordi katusorganisatsiooni ametlik koduleht エストニアは来季ユーロ「3」枠確保

しかし今回は、ミハイル選手がこれまでの最高位の6位に入り、兄も5位で二人のポイント合計は11。エストニアの来季ユーロ出場枠は「3」で確定しました。アーレット・レヴァンディ選手も出場できます!

表彰台争いはどうなったか

ニカ・エガーゼ選手は完全優勝

SP・フリーとも1位で完全優勝を遂げたのはニカ・エガーゼ選手(ジョージア)

スポニチ Sponichi Annex

ジョージアは全カテゴリに上位入賞できそうな選手が揃っており、団体メダルの有力候補です。今回ジョージア勢はペアと男子シングルで共にユーロ初優勝。ミラノ五輪に向け、弾みをつけてきそうです。

メダル候補たちの「譲り合い」により、予想外の選手が銅メダルに

その結果、ほとんど誰もメダル予想をしていなかっただろう、ゲオルギー・レシュテンコ選手(チェコ)が238.27で3位になりました。

スポニチ Sponichi Annex

ゲオルギー・レシュテンコ選手(チェコ)は昨年9月の北京五輪最終予選で代表枠獲得を逃した後、「トリプルジャンプしかない選手が五輪出場を決めたこと」について批判的なことを口走り、海外のフィギュアスケートファンから批判を浴びました。

「ここまで極端なジャンプ特化型選手が表彰台に乗れてしまうほど、今回のユーロ男子シングルは低調だったんだな」と思わせられる最終結果に、私は正直少しがっかりでした。技術点を武器に表彰台に乗るのも一つの勝ち方ですが、他の候補達にもう少し頑張ってほしかったなと思いました。

その他の選手の一言感想メモ

もう一つ注目していたポイントに、シャンペリーに戻ったデニス・ヴァシリエフス選手の演技がありました。SPもフリーの新プロも、まだ粗削り部分が多く見えました。でも表情は終始穏やかでしたし、これからどんどんよくなりそうです。

環境の変化が大きかったのが影響したのか、今大会ではレベルの取りこぼしなどが多くてSPフリーとも点は伸びずでしたが、最終的には227.51で9位。イギリスの観客から暖かい声援を貰っていました。

しかし、20代後半の選手の演技後半に「剣の舞」を使うのはステファン・ランビエールさんあまりに鬼すぎやしませんかね?

★期待の若手マティアス・リンドフォース選手(フィンランド)やイアン・ワイラー選手(スイス)がユーロ初出場。将来が楽しみ!

★ベテランのヤリ・ケスラー選手(クロアチア)がいぶし銀のような好演技。29歳で自己史上最高成績のユーロ14位にはビックリ!

SPはミニオンズ、フリーはサタデーナイトフィーバーではじけたトマス=リョレンス・グアリノ・サバテ選手(スペイン)の演技は超印象的!(ブノワ・リショーさんはこういう振り付けもできるのなら、もっとやってほしい!)

★若手のアダム・ハガラ選手(スロバキア)が10位にランクインしてスロバキアが2枠になってる!

スイスも2枠だ!(ブリッチギー選手4位、ワイラー選手21位で25P、2枠獲得条件28P以内をクリア)

ケヴィン・エイモズ選手(フランス)は靴を変えたことが原因でメンタルの問題ではないと話してる模様。五輪ではいい演技をお願いしたい。五輪後も現役続行してくれるので一度はユーロでメダルをと思っていたけど、1枠になったら来年の出場はないだろうことが残念…フランス1枠恨めし過ぎる

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