第25回(H29年)柔道整復師国家試験 解説【午後91~95】
1.× 上腕骨外側上顆炎:示指伸筋 ・上腕骨外側上顆炎とは、テニス肘ともいい、手首を伸ばす筋肉に炎症が起こる病気である。はっきりした原因は不明であるが、主に手首を伸ばす筋肉に負担がかかることが関係していると考えられている。主な症状は、肘の外側から前腕の辺りに痛みである。手関節伸筋腱の付着部(主に短橈側手根伸筋の付着部)が炎症している。上腕骨外側上顆には、 回外筋、長・短橈側手根伸筋、尺側手根伸筋、総指伸筋、小指伸筋 など付着する。 ・示指伸筋の【起始】尺骨後面下部、前腕骨間膜背面、【停止】第2指の指背腱膜である。
2.〇 正しい。 上腕骨内側上顆炎:尺側手根屈筋 ・上腕骨内側上顆炎とは、フォアハンドテニス肘ともいい、前腕屈筋群の腱付着部症で『ゴルフ肘』『野球肘』とも呼ばれるが、頻度は外側型に比べ多くない。 前腕屈筋群、伸筋群 は手首や指の動きに非常に関係があり、手首や指の使い過ぎがテニス肘の原因となる。 ・尺側手根屈筋の【起始】上腕頭:内側上顆と前腕筋膜、尺骨頭:肘頭から尺骨中部までの後縁、【停止】豆状骨、豆鉤靭帯、豆中手靭帯、有鉤骨、第5中手骨底、【作用】手関節の掌屈、尺屈、【支配神経】尺骨神経である。
3.× ステナー損傷:母指対立筋 ・ステナー障害とは、靭帯の断端が反転して、 母指内転筋腱膜 の下に挟まっている状態を指す。ステナー障害を発症すると治癒不能となってしまうため靭帯縫合術を行う。靱帯再建術とは、切れた靭帯の代わりの腱を、自分の膝の裏から移植する手術である。 ・母指対立筋の【起始】大菱形骨結節と屈筋支帯、【停止】第1中手骨の橈側縁、【作用】母指対立、【支配神経】正中神経である。
4.× ばね指は、「短母指屈筋」ではなく 深指屈筋や浅指屈筋 が関与する。 ・弾発指(ばね指)とは、指を曲げて伸ばそうとしたときに、弾くようなバネに似た動きをする状態のことである。ばね指は、指を曲げるのに必要な腱や腱鞘に炎症が起こり、腱鞘炎が悪化することで発症する。特に手指を使いすぎていたり、スポーツをしたりしているとかかりやすいといわれている。 ・短母指屈筋の【起始】浅頭:屈筋支帯の橈側部、深頭:大小菱形骨、有頭骨、第2中手骨底、【停止】種子骨、母指基節骨である。ちなみに、【作用】母指基節骨屈曲、【神経】浅頭:正中神経
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