. 2)〝カッコウとナイチンゲール〟とデカメロン伝説 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
2)〝カッコウとナイチンゲール〟とデカメロン伝説 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~
2)〝カッコウとナイチンゲール〟とデカメロン伝説 - 孤独のクラシック ~私のおすすめ~

孤独のクラシック ~私のおすすめ~

クラシックおすすめ曲のご紹介と、歴史探訪のブログです。クラシックに興味はあるけど、どの曲を聴いたらいいのか分からない、という方のお役に立ちたいです。(下のメニューは横にスライドしてください)

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鳥と音楽の素敵な関係。ヘンデル『オルガン協奏曲』(2)〝カッコウとナイチンゲール〟とデカメロン伝説

カッコウとナイチンゲール

ヘンデルオルガン・コンチェルトで一番有名なのは、通番では第13番になるヘ長調〝カッコウとナイチンゲール〟です。

この曲は1739年、ロンドンでオラトリオ『エジプトのイスラエル人』の幕間で初演されました。

ヘンデル:オルガン協奏曲 第13番 ヘ長調 HWV295『カッコウとナイチンゲール』

Handel : Organ Concerto no.13 in F major, HWV295 “The Cuckoo & The Nightingale”

Simon Preston(Organ), Trevor Pinnock & The English Concert

第1楽章 ラルゲット 第2楽章 アレグロ 第3楽章 ラルゲット 第4楽章 アレグロ カッコウと文化

有名なのは、ベートーヴェン交響曲第8番『田園』第2楽章『小川の情景』の終わり近くに出てくるカッコウですね。

ベートーヴェン『交響曲 第6番 へ長調 作品68 〝田園〟』

第2楽章 アンダンテ・モルト・モート『小川の情景』

〝鳩時計〟は、実際は〝カッコウ時計〟ではないか、というツッコミがありますが、カッコウの和名のひとつが〝閑古鳥〟なので、〝閑古鳥が鳴く〟は不景気で縁起が悪い、ということで、あえて〝鳩〟にされたようです。私も〝孤独〟と銘打ってはいるものの、ブログに閑古鳥が鳴くと寂しいです。笑

もともと鳩時計はドイツの森林地帯、シュヴァルツヴァルト(黒い森)地方で生まれたといわれていますから、まさしくそのあたりではカッコウが親しまれていたのでしょう。

カッコウの声から由来した和名は〝郭公〟ですが、こちらはホトトギスと読まれる方が多いです。

こと夏はいかが鳴きけむほととぎす この宵ばかりあやしきぞなき 紀貫之

目に青葉 山ほととぎす 初鰹 山口素堂

和名はさらに、杜鵑不如帰時鳥子規蜀魂など、たくさんつけられていることからもうかがえます。

鳴くときに血を吐く、という俗信もあり、正岡子規は結核を病んだ自分をなぞらえて〝子規〟と号しました。

なかぬなら殺してしまへ時鳥 織田右府

鳴かずともなかして見せふ杜鵑 豊太閤

なかぬなら鳴まで待よ郭公 大権現様

ナイチンゲールと文化

では、ナイチンゲールは、というと、これは日本にはいないので、声を聞いたことはありません。

和名ではサヨナキドリ(小夜啼鳥)夜うぐいすなどと呼ばれています。その名の通り、日没後や夜明け前にきれいな声で鳴くそうで、ヨーロッパ人には愛されていて、音楽でも取り上げられています。

フランス古典音楽の大家で、バッハやヘンデルの少し先輩にあたる、フランソワ・クープラン(1668-1733)に『恋の夜うぐいす』という美しいクラヴサン(チェンバロ)曲があるのでご紹介します。

クープラン『恋の夜うぐいす』

F. Couperin : Le rossignol-en-amour

ナイチンゲールはフランス語ではロシニョールですが、スキー板やスノボのブランドとして有名ですね。

デカメロン伝説

中世イタリア、フィレンツェの詩人、ボッカッチョ(1313-1375)の有名な著作『デカメロン(十日物語)』にも、ナイチンゲールにちなんだ話があります。

しかし、神や教会に締め付けられていた中世にあって、初めて人間の性をおおらかに文学表現した、ということで、人間らしさに価値を見い出したルネサンスヒューマニズムのはしりとして、歴史的にも重要とされ、教科書にも載っています。ダンテの『神曲』に対して『人曲』と呼ばれて讃えられていますが、エロ話集に歴史的価値が見い出されているのもなかなか滑稽です。

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アンデルセンのナイチンゲール

アンデルセン童話にも、『ナイチンゲール(小夜啼鳥)』という話があります。もちろん、こちらは童話ですから、上品です。笑

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