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10の都市伝説を解明!トトロ=死神説は本当なのか? | ciatr シアター
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『となりのトトロ』にまつわる10の都市伝説を解明!トトロ=死神説は本当なのか?

スタジオジブリのロングヒット映画『となりのトトロ』。本作は昔懐かしい山奥の田舎で、幼い姉妹が体験する不思議な出来事を描いた作品ですが、ネット上ではいくつもの都市伝説があると噂されています。 都市伝説はいくつかあり「メイとサツキの影がないシーンがあり2人は死んでいる」「トトロは死期が近い人にしか見えない死神」「ネコバスはあの世行きのバス」などの噂があります。 この記事では、本作にまつわる都市伝説10個を徹底検証し、『となりのトトロ』が持つ本当の魅力について解説していきます。

※『となりのトトロ』について詳しい情報を交えながら解説するので、ネタバレにはご注意ください。

  • 『となりのトトロ』都市伝説の内容とは?【ネタバレ注意】
  • 『となりのトトロ』はどのような意図で作られたのか?
  • サツキとメイのそもそもの設定って?
  • 『となりのトトロ』にまつわる都市伝説を独自検証!本当にトトロは死神?
  • 都市伝説1:サツキとメイはもともと1人の女の子だった?
  • 都市伝説2:サツキとメイの影がない?
  • 都市伝説3:サツキとメイは両親には見えない?
  • 都市伝説4:エンディングはサツキとメイの生前回想シーン?
  • 都市伝説5:川に落ちているサンダルはメイのもの?
  • 都市伝説6:お地蔵さんに「メイ」の名前が刻まれている?
  • 都市伝説7:恐怖の原作小説『隣のととろ』が存在した?
  • 都市伝説8:「狭山事件」という実際の誘拐事件をもとに作られた?
  • 都市伝説9:舞台となった森は有名な心霊スポット?
  • 都市伝説10:サツキとメイの家は実在している?
  • 宮崎駿監督が『となりのトトロ』を通じて伝えたかったこと
  • 『となりのトトロ』は自然との共存を訴えたハートフル映画!都市伝説はエンタメとして楽しもう

『となりのトトロ』都市伝説の内容とは?【ネタバレ注意】

噂されている都市伝説のメインとなるのは、「妹のメイは池で溺れて死んでしまい、姉のサツキも妹を探しながら、森の中で死後の世界をさまよっている」というもの。さらには結核に侵されていた母も死亡し、父だけが取り残されてしまうというのです。 この都市伝説では、トトロは死期が近い者の前にのみ現れる死神だと解釈されています。サツキとメイにだけトトロが見えていたのは、姉妹に死期が近づいていたからなのではないか、ということです。 しかし2007年のジブリ日誌にて、その説は否定されています。『となりのトトロ』はオカルト作品ではなく、家族の絆を描いた心温まるハートフルな作品なのです!その理由を詳しく検証していきましょう。

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『となりのトトロ』はどのような意図で作られたのか?

そもそも『となりのトトロ』はどのような意図のもと制作された作品なのでしょうか?その答えは、スタジオジブリ公式の企画書から知ることができます。 「中編アニメーション作品『となりのトトロ』の目指すものは、幸せな心暖まる映画です。楽しい、清々した心で家路をたどれる映画。恋人たちはいとおしさを募らせ、親たちはしみじみと子ども時代を想い出し、子供たちはトトロに会いたくて、神社の裏の探検や樹のぼりを始める。そんな映画をつくりたいのです」 上記の内容から、鑑賞者に幸せな余韻を与えることを目的とした作品だということがわかります。『となりのトトロ』が、人々に恐怖をもたらす作品だと受け取られるようになったのは、制作者側からすると思いもよらぬ結果だったかもしれません。

サツキとメイのそもそもの設定って?

ネット上で噂されている都市伝説では、亡くなったとされているサツキとメイ。 この姉妹について、ジブリ作品の企画内容が記載されている宮崎駿の著書「出発点 1979~1996」では、以下のようなキャラクター解説がなされていました。

ハツラツとした姉・サツキ

宮崎駿の著書「出発点 1979~1996」において、姉のサツキは「お陽さまをいっぱい浴びて育ったような、はちきれそうな活力のある少女」と紹介されていました。 本編でも妹の面倒をみる姿や学校に数日で馴染む様子が描かれており、天真爛漫でしっかりとした性格であることがうかがえます。 しかし大好きな母を前にすると、子供らしさを垣間見せることも。メイのようにしがみついて甘えることはないものの、母に髪の毛をといてもらっているサツキは、心の底から嬉しそうな表情を浮かべています。 著書では「サツキにとって、お母さんは一寸まぶしい存在である。(中略)クセッ毛をお母さんになぜつけてもらうのが好きだし、母の感謝といたわりが、サツキを支えてくれている」と書かれており、愛情溢れた関係を築いていることが分かります。 本作ではトトロと姉妹の交流だけでなく、家族の関係も大きなポイントになっているのです。

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自由奔放で頑固な少女として設定されている妹・メイ。 宮崎駿の著書では、「何故かお化け達を少しもこわがらず、いつの間にかお化け達に心をひらかせてしまうのは、この子の世界が大人の常識に侵されていない為だが、一方、彼女のさみしさのせいかもしれない」と、彼女自身の深層心理について触れられています。 思いつくままに行動を起こすメイはいつも周囲を困らせますが、それは母のいない寂しさがひとつの要因として作用している、ということのようです。

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『となりのトトロ』にまつわる都市伝説を独自検証!本当にトトロは死神?

都市伝説1:サツキとメイはもともと1人の女の子だった?

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都市伝説2:サツキとメイの影がない?

実は『となりのトトロ』では、映画後半になるとサツキとメイの影が急に消えてしまうのです。これは2人が死んで幽霊になったためではないかといわれています

【検証!】影をつけなかったのは背景で時間経過を表す画期的な試みのため!

実はメイとサツキの影がところどころで描かれていないのは、意図的なものだそうです。 本作の美術監督である男鹿和雄は、『となりのトトロ』において特に背景描写にこだわりました。そのこだわりとは、影を用いて時間の経過を表すというもの。サツキとメイの影がないのは、彼女たちが太陽の真下にいる、つまり正午の時だったからなのです。影が長めに出ているときは、日が落ちて影が伸びている様子を描いています。 影が描かれていない本当の理由は、影の長さや色合いなどで時間を表現するという、細部までこだわった演出のためだったんですね。 ちなみに夕方差し込んでくる西日の強さも、色合いで表現していたそうです。

都市伝説3:サツキとメイは両親には見えない?

サツキとメイは本作のラストで、トトロとともに病床の母親を訪れますが、トウモロコシを置いて母親に会わずに帰ってしまいます。母親に会いたくて行ったのに、会わずに帰るのは不自然ですよね。 これはこの時点で、姉妹が死んでしまっており、母親には見えなくなっていたため、ということを示唆しているといわれています。 また母親が病院の外に立つ木を見つめ、「今……サツキとメイが笑ったような気がしたの」とつぶやくシーンも。実際その木の枝には2人が座っていたので、2人の姿が見えていない=死んでいるということではないか、という憶測も飛び交っています。

【検証!】お母さんに会わなかったのは2人の成長の証かも!?

病床のお母さんに直接会わずに帰ったのは確かに不思議かもしれません。しかしネコバスに乗って病院まで行った2人は母の元気そうな姿を見て安心し、「きっとまた帰ってくる」と思うことができたので、トウモロコシを置いて帰ったのだと考えられます。 これを甘えん坊だった2人がちょっぴり大人に成長した場面だと捉える人も多いようです。 また「メイとサツキが笑っていたような気がしたの」とお母さんが言ったときには、もう2人はネコバスに乗っていたと考えられます。よって母に2人の姿が見えていなかったという説も否定できそうです。

都市伝説4:エンディングはサツキとメイの生前回想シーン?

【検証!】エンディングはちゃんとその後を描いてた!

サツキとメイが着ている服にトトロの刺繍が施されていることや、背景に枯葉が舞っている(=秋)ということから、ちゃんと物語の時系列通りに進んでいることがわかります。 そのためエンディングは2人の生前回想シーンというわけではなさそうです

都市伝説5:川に落ちているサンダルはメイのもの?

【検証!】池に落ちていたサンダルはメイのものではない!

これはよく見れば分かるものなのですが、メイのサンダルと池に落ちていたサンダルではデザインが異なっていますメイのサンダルが1本線のシンプルなデザインであるのに対して、池に落ちていたサンダルは線がクロスしているようなデザインなのです。さらに色も異なり、メイのものは薄いピンク、池に落ちていたものは白となっています。 また作中では、サツキがサンダルに対して「メイのじゃない。」と発言しているため、持ち主が別人であることは明らかでしょう。

都市伝説6:お地蔵さんに「メイ」の名前が刻まれている?

【検証!】お地蔵にはメイの名前は刻まれていない!

都市伝説7:恐怖の原作小説『隣のととろ』が存在した?

【検証!】そもそも原作なんてなかった!

都市伝説8:「狭山事件」という実際の誘拐事件をもとに作られた?

実は『となりのトトロ』のストーリー設定と、1963年に埼玉県狭山市で起こった誘拐事件「狭山事件」には、共通する部分があるといわれています。 ①『となりのトトロ』の舞台は埼玉県所沢市で、事件があった狭山市に隣接している。 ②事件後に、行方不明になった妹のことを捜索する姉の姿が目撃されている。 ③サツキ(皐月)とメイ(May)はどちらも5月を表す名前で、狭山事件が起こったのも5月。 などなど……。宮崎駿監督は狭山事件を参考にしていたのでしょうか。

【検証!】事件との関連性はなし!

そもそも製作当初、主人公は女の子1人の予定でした。姉妹にしたのは「2人いれば上映時間を延ばせるだろう」という宮崎駿監督の考えからです。 しかも実際に起きた狭山事件の被害者は、サツキとメイのような子どもではなく、16歳と23歳の姉妹でした。また狭山事件において、姉が妹を探していたという事実はありません。

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都市伝説9:舞台となった森は有名な心霊スポット?

【検証!】塚森は古戦場跡!心霊スポットは後付け

塚森には「白旗塚」と呼ばれる鎌倉時代の古戦場跡があります。ここにある塚には石碑が置かれ、塚を壊した者は死に絶えるといった文言が書かれているそう。また塚へ登る入口は、メイがトトロたちを追いかけて行く場所にもよく似ています。 とはいえ、塚森が心霊スポットとして有名になったのは、サツキとメイの都市伝説が噂されるようになったためで、言ってしまえば後付けの話なのです。 宮崎駿監督は、自分自身が住んで実感した神秘的な森の様子を、作品に落とし込んだだけだと言えます。

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都市伝説10:サツキとメイの家は実在している?

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宮崎駿監督が『となりのトトロ』を通じて伝えたかったこと

© 1988 Studio Ghibli

『となりのトトロ』の魅力は、ハートフルな物語の裏側に、制作者の伝えたい想いがしっかり込められているところです。 宮崎駿は、かつて日本に存在した豊かな自然が消失しつつあることを危惧しました。そしてその消失から目を背け、他国の世界観にあやかる日本人の姿勢に問題意識を抱えていたのです。 そこで「テレビのなかった時代」をモチーフに、人間と自然界の親和性をエンターテインメントとして表現したのが、『となりのトトロ』。 子どもたちが人間界とは異なる世界に純粋に関わっていく姿を描き出し、人間界と(自然界も含んだ)異世界との共存を考え直させることで、社会に問題提起したのです。 このような社会的メッセージを持った作品でありながら、子どもから大人までほっこりとした気持ちにさせる『となりのトトロ』は、まさに不朽の名作といえます。

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