マハリシとビートルズ~超越瞑想で彼らが見つけたもの~
アメリカで生まれた20世紀屈指のバイオリン奏者、ユーディ・メニューインがインド政府に招かれてインド各地でコンサートを開き、そこでネール首相からシタール奏者のラヴィ・シャンカールとB.K.S.アイアンガーを紹介される。メニューインは、シャンカールと制作したアルバム『West meets East』がグラミー賞を獲得し、ヒンドゥスターニーの音楽家アリ・アクバル・カーンとも共演するなどして、インド古典音楽界に燦然と輝く存在となった。メニューインは生涯ヨガを実践し続けた。1954年のヨーロッパツアーでは、アイアンガーを招いて直接指導を受けている。このふたりの親交は1999年にメニューインが亡くなるまで続いた。メニューインはアイアンガーによるベストセラー『Light on Yoga(邦題:ハタヨガの真髄)』に序文を書いている。この本は現在も出版されており、販売数は世界中で300万部を超えている。
1955年4月
インドの古典音楽がアメリカでヒットインドの古典音楽で用いられる弦楽器サロードの奏者、アリ・アクバル・カーンが初めて渡米し、ニューヨーク近代美術館で一連のコンサートを行った。このコンサートから『Music of India : Morningand Evening Ragas』が発表された。これがアメリカで発売された最初のインドの古典音楽となった(アクバル・カーンはこの年、インド人の音楽家として初めてアメリカのテレビに出演している)。このコンサートは雑誌『New Yorker』と『New York Times』で絶賛された。この成功を受けて、ラヴィ・シャンカールが初のアメリカツアーを行い、小規模ながら熱心に耳を傾ける聴衆の前で演奏を繰り広げた。シャンカールはその後、ワールド・パシフィック・レコーズのプロデューサー、リチャード・ボックと知り合い、10年間にアルバム12枚を発表することになる。
1959年
マハリシが世界ツアーを実施よく笑っていたので「Giggling Guru(笑うグル)」と呼ばれていたマハリシ・マへーシュ・ヨーギーが、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各地で欧米人に超越瞑想を指導した。超越瞑想はマハリシがスワミ・ ブラマナンダ・サラスワティ師から学んだ一種のマントラ瞑想である。マハリシは1959年を「世界的な目覚めの年」と呼んで、世界各地の集会場や個人宅、教会などでこの瞑想を指導し、シャーリー・マクレーン、クリント・イーストウッドなどのハリウッドスターや、タバコ王の事業を相続した慈善事業家、ドリス・デュークのような社会主義者を惹きつけた。ドリス・デュークはこの瞑想を「人生を変える」ものだと語っている。マハリシは1971年までに13回のワールドツアーを実施した。
by Jennifer Davis-Flynn translation by Setsuko Mori
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