. 30° 側臥位ポジショニングの手順と記録【図解付き】 | リハビリくん
30° 側臥位ポジショニングの手順と記録【図解付き】 | リハビリくん
30° 側臥位ポジショニングの手順と記録【図解付き】 | リハビリくん

30° 側臥位ポジショニングの手順と記録【図解・PDF付き】

【側臥位( 30° )記録テンプレ】 体位:____(例:左 30° 側臥位)/開始:__:__ 終了:__:__ 目的:____(皮膚/呼吸/疼痛/麻痺肩 など 1 つ) 支持物:体幹後方(__)/膝間(__)/上肢前方支持(__) ライン:牽引(なし・あり)/当たり(なし・あり:__) 確認:皮膚(__)/ずれ(なし・あり)/疼痛 NRS(__)/呼吸( SpO₂ __) 再評価:次回は____(角度・支持・時間・体位変更)

記録シート PDF

現場でそのまま使えるように、A4 1 枚の記録シートを用意しました。手書きで残したい場面や、病棟・チーム内で条件をそろえたい場面で使いやすい形です。

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よくあるミスと対策(側臥位で崩れやすいポイント)

側臥位は “その場の安楽” だけで止めると、後から皮膚・肩・ラインで破綻します。崩れ方をパターン化しておくと修正が速いです。

側臥位のよくあるミス:原因/直し方/記録ポイント(成人・運用向け) 崩れ方(あるある) 起きる理由 直し方(優先手) 記録ポイント “真横” になって大転子が当たる 体幹後方の支持が不足し、角度が立つ 体幹後方に支持を追加して半側臥( 30° 前後 )へ戻す 角度/後方支持の種類と位置 前滑りしてシワが増える 背抜き不足、膝間が浅く骨接触が残る 背抜き → 膝間クッションを “高さ” で調整 背抜き実施/シワとずれ所見 麻痺肩が痛い/引っ張られる 上肢が体幹の下に巻き込まれる 上肢を前方支持し、肩甲帯が落ちない条件を作る 上肢支持の位置/疼痛の変化 ラインが引かれる/当たる ライン経路が体位で変化し、局所圧が生じる 経路を変える/保護材で当たりを外す/固定を確認 牽引の有無/当たり部位

現場の詰まりどころ(修正が効かない時の見直し順)

うまくいかないときは、技術よりも “見直す順番” が曖昧なことが多いです。側臥位は次の順で戻すと、迷いが減ります。

  1. ずれ(剪断):シワ/前滑り/背抜き不足がないか
  2. 一点集中:大転子・腓骨頭・外果・膝同士の当たりがないか
  3. 牽引:麻痺肩・ドレーン・胃瘻・酸素チューブが引かれていないか
  4. 安楽と呼吸:表情/訴え/努力呼吸で “無理” が出ていないか
  • 先に確認:よくあるミスと直し方
  • 次に使う:記録シート PDF
  • 全体像に戻る:褥瘡予防のポジショニング実務

よくある質問

Q1.30° 側臥位が “正解” ですか?

万能の正解ではありません。ただし臨床では「真横で大転子が当たる」「前滑りでずれが増える」を避けやすく、再現性が高いのが 30° 側臥位です。まずは 30° を起点にしつつ、反応と体型に合わせて支持量で微調整します。

Q2.麻痺側は “下” と “上” どちらの側臥位が良い?

Q3.ラインが多い人は側臥位を避けるべき?

Q4.安楽そうでも、すぐ崩れるのはなぜ?

多くは “支える場所が点” になっているか、背抜き不足でずれが残っています。体幹後方の支持で半側臥を保ち、膝間で骨接触を分離し、最後に背抜きでシワと前滑りを潰すと安定します。

Q5.記録はどこまで書けばいい?

最小限は「体位名(角度)」「支持点」「ライン」「確認(皮膚・ずれ・疼痛・呼吸)」「次回の修正点」です。長文より “同じ条件を再現できる” 語句と数値を残す方が、チームで回ります。

次の一手(関連:深掘りと横展開)

  • 褥瘡予防のポジショニング実務(全体像)
  • 体位交換は何時間おき?間隔の決め方

参考文献

  1. European Pressure Ulcer Advisory Panel, National Pressure Injury Advisory Panel and Pan Pacific Pressure Injury Alliance. Prevention and Treatment of Pressure Ulcers/Injuries: Clinical Practice Guideline. 2019. NPIAP
  2. 日本褥瘡学会学術教育委員会 編. 褥瘡予防・管理ガイドライン 第 5 版. 照林社; 2022.

著者情報

rehabilikun(理学療法士)

rehabilikun blog を 2022 年 4 月に開設。医療機関/介護福祉施設/訪問リハの現場経験に基づき、臨床に役立つ評価・プロトコルを発信。脳卒中・褥瘡などで講師登壇経験あり。

  • 脳卒中 認定理学療法士
  • 褥瘡・創傷ケア 認定理学療法士
  • 登録理学療法士
  • 3 学会合同呼吸療法認定士
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級

専門領域: 脳卒中、褥瘡・創傷、呼吸リハ、栄養(リハ栄養)、シーティング、摂食・嚥下

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