. 3-0判定で那須川天心との名勝負を制することができたのか…兄尚弥と「反対していた」父真吾トレーナーとの知られざる葛藤と家族の絆 – 本格スポーツ議論ニュースサイト「RONSPO」
3-0判定で那須川天心との名勝負を制することができたのか…兄尚弥と「反対していた」父真吾トレーナーとの知られざる葛藤と家族の絆 – 本格スポーツ議論ニュースサイト「RONSPO」
3-0判定で那須川天心との名勝負を制することができたのか…兄尚弥と「反対していた」父真吾トレーナーとの知られざる葛藤と家族の絆 – 本格スポーツ議論ニュースサイト「RONSPO」

なぜ井上拓真は文句無しの3-0判定で那須川天心との名勝負を制することができたのか…兄尚弥と「反対していた」父真吾トレーナーとの知られざる葛藤と家族の絆

「オッシャー!」 試合終了を告げるゴングが鳴ると拓真は雄叫びをあげてコーナーへよじ登った。 判定結果を聞くまでもなく勝利の確信があった。真吾トレーナー、そして兄の尚弥と抱き合い、一方の天心は、両手でコーナーのロープを持ち下を向きうなだれた。「116―112」が2人、そして1人が「117―111」。正式にジャッジペーパーが読み上げられると、拓真は、左手をあげ天心は納得したかのように拍手を送った。「やりました。戻ってきました」 場内マイクで拓真は9227人で埋まったファンに勝利を報告した。「ほっとしている。ベルトが戻ってきたというより、天心に勝てたこと、それが大きな喜びです」 ベルトの色は変わったが、2024年10月に堤聖也(角海老宝石)にWBA世界同級王座を判定で奪われて以来の王座復帰となった。だが、そのことより、天心にプロ初黒星をつけたことが嬉しい。 スタートは最悪だった。天心の遠い距離にパンチが届かず、第1ラウンドの終了間際に左のストレートを食らい、2ラウンドには右のカウンターフックを浴びた。「思った以上に距離が遠くて目がいい」 拓真は面食らった。 大橋会長は「強いパンチを浴びた。前回よりも数段強くなっている。厳しいんじゃないか。不安が第一にきた」という。「出だしが堅い」と思った真吾トレーナーは「リズムを取っていこう」と指示。共に花道を入場して、試合前のコールでは、両手でファンの声援を煽った兄の尚弥は、「警戒しすぎるな」とアドバイスを送った。「1、2ラウンドのペースならポイントが取れない。ペースを変えて相手を崩す。いろんなパターンを想定していた、自分から攻めるパターンに切り替えた」 想定内だった。 切り替えた。 3ラウンドからフェイントと、サイドへの小さなステップを使い、距離をつめた。ノーモーションの右ストレートが何発もヒットした。4ラウンド終了時点の公開採点は、3者共に「38-38」のドロー。 不安を抱いていた大橋会長は「若干負けているかと思ったが、同点だったので、これならいけるなと。厳しいが、これなら勝てるの確信に変わった」という。 拓真も「1ポイント取られているかと思っていたがドローだった。自分のペースになりつつあった、このまま上げていけば、いけるという自信があった」との感触を得た。 これこそが試合後に天心が認めた「経験の差」だった。 チーム拓真の一員として、ジャージを着て、コーナーの下で応援していた元WBO世界同級王者の武居由樹は「引き出しの多さが拓真さんが圧倒的にあった」と驚いていた。 その言葉通りに拓真の攻勢が続く。天心も足を止めて戦わざるを得なくなった。拓真は右だけでなく、リターンを必ず打ち込み、すぐさまポジションを変える。手詰まりになった天心がワンツーの攻撃一辺倒になると、体を沈め、その左に何度も空を切らせた。「練習の時からやってきたことを自然に出せた。体が反応した感じ」。 7ラウンドにはコーナーに突き飛ばされ転倒。レフェリーが天心に注意を与えると場内は大ブーイング。拓真のそのファイトは観客を味方につけていた。8ラウンドが、終わった時点の採点は、メキシコ人だけが「76-76」とつけたが、「78-74」「77-75」と2人が拓真を支持。「このままいけば絶対にいける」 拓真の自信は確信に変わっていた。

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