3分で簡単「ランベルト・ベールの法則」濃度が高いと成り立たない?分析化学の基本を理系大学院卒ライターがわかりやすく解説
吸光度は分光光度計や紫外可視分光光度計といった装置で測定が可能です。この装置には光源があり、試料に特定の単色光を当てることが可能。光学セルという容器に試料を入れて装置にセットし、吸光度の測定を行います。光学セルは石英ガラスや硬質ガラスでできており、1wp_の直方体であることが多いです。セルは光が透過する2面(光の通り道に対して垂直な面)は透明で、通らない2面(光に対して平行な面)はすりガラスといった構造をとってます。
吸光係数は諸条件が決まれば物質固有の値となりますがこれは理論上の話。実際は先ほど挙げた機器の性能(光源強度など)や光学セルの寸法精度などによって数%オーダーの変動が起こってしまうそうです。
2 「ランベルト・ベールの法則」の実用性
まず、吸光度と濃度の関係を調べるため濃度既知試料の吸光度をいくつか測定。測定値から一次関数の式(y=mx+n)を得ることができます。yが吸光度、xが濃度、mとnが定数です。続けて、濃度が分からない対象物の成分を抽出して吸光度を測定、先ほどの関係式に代入することで濃度を求めることが可能となります。これが定量分析です。
身近な所では、医薬品中に含まれる薬効成分量の分析、機能性表示食品に含まれる関与成分量の分析などがあります。具体的な手法が気になる方はぜひ調べてみましょう。機能性表示食品については消費者庁の機能性表示食品の公表情報に具体的な分析方法が載っていますよ。