マキタの新40Vmaxバッテリーを分解して、防水バッテリーの秘密を探る
18Vバッテリー(左)が幅75mm × 高さ62mm × 奥行 × 116mm、40V MAX(右)では幅77mm × 高さ65mm × 奥行118mmとなっています。防水構造の搭載によって若干サイズアップしたものと推測されます。 端子部分は大きく変わり、40V MAXでは黄色の信号コネクタが無くなり、2つのレールが新たに搭載されています。 気になるメイン電極の端子幅ですが、18V(左)では39mmだったのに対し、40V MAX(右)では31mmと短縮していました。端子幅が同じであればラジオやライトなどの機器で18Vと40V MAXを共通化した製品展開の可能性も考えられましたが、工具側での互換機能の搭載は不可能のようです。 側面も大きく変化しています。18Vバッテリー充電時の通風孔はバッテリー端子面に搭載されていましたが、40V MAXでは端子面からバッテリー側面の通風孔へ冷却風が流れる構造となっていました
裏面は水抜き穴が4つから6つに増えており、水が入らない構造にするのではなく、水が入ってもすぐ抜ける構造になっています。 40V MAXバッテリーでは、残量表示パネルが前面になっています。LEDは4レベル表示のままで、赤色から緑色LEDに変更されていました。
バッテリー内部の構造を確認
バッテリーの蓋を開けて最初に驚いたのが、バッテリーホルダーがねじ止めに変わっていた点です。 ケースによる押し付けによるバッテリーユニットの固定から、ホルダーとケースのねじ止めによる堅牢な構造に変わったことで、衝撃に対する強度の向上と接点の安定を実現したものと推測されます。 左:BL1850(18Vバッテリー) 右:BL4025(40V MAXバッテリー) 40V MAXでは充電時の冷却風を取り入れる通風孔の面積が4倍以上になり、冷却性能が大きく向上しているようです。 バッテリーユニットを裏返すと、プラスチック製のホルダーでセルが密閉されていて種類を判別する事ができませんでした。このホルダーによるセルの密閉はバッテリーの防水化に大きく貢献していると考えられます。ホルダーから覗かせる僅かな隙間は冷却風の排出口のようです。 セルの品名は確認できなかったものの、緑色のフィルムからSONY系(現 村田製作所)のセルを使用していると推測されます。
40V MAXの基板
端子の周りには透明なプラスチックパーツが追加されています。これは、端子間の絶縁を強化するのと同時にエレクトロマイグレーション防止のために搭載されたものと推測されます。 各セルの電圧を測定する配線は、ラミネートされたフィルム基板の配線によって完全に絶縁されています。 40V MAXでは18Vバッテリーに搭載されていたFETに相当する電子部品が確認できませんでした。バッテリー構造上、発熱する電子部品をバッテリーセル側に実装する可能性は低いと考えられるため、40V MAXではFETを省いたと推測されます。 こちらはBL1850(18Vバッテリー)に搭載されているFET(Q26 Q27)。40V MAXバッテリーではこのFETに該当する部品を確認できなかった。
防水構造と推測される要素
- スポット溶接部の防水構造タブ
- 水が入っても抜けやすいケース構造
- バッテリーセル全体を覆うホルダー
- 端子部分追加の樹脂部品による絶縁強化
- 強力な冷却風による内部に入った水の乾燥
もちろん、IP56規格による防水規格はあくまでも水による影響を抑えるものであり、ドロや粉じんを含んだ汚水に対しては大きな効果がない事に注意しなければなりません。
IP56を過信しすぎてはいけないが、電動工具にとっては大きな一歩
Sponsored 2019年10月16日 2021年10月18日 この記事を書いた人 VOLTECHNO編集部 VOLTECHNO(ボルテクノ)はガジェットや電動工具・モノづくりのニッチな情報を伝えるウェブメディアです。 最近の記事 2026年3月30日 マキタ MUB004G 充電式背負ブロワ、エンジン式65mLクラスのハイパワーブロワ 2026年3月27日 リョービ 第114回定時株主総会レポート【2026年3月26日開催】+ KIT本社を散策 2026年3月25日 SILIGUN PROが登場、ホルダ・ロッド無しのコーキングガンがアルミフレームの高耐久化 2026年3月24日 京セラ LSG6000H ストレートグラインダー、低速回転・高トルクによる粘り強い研削性能を実現 2019年10月15日 2019年10月22日Special
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