ブライアン・アダムスが語る日本への熱き想い、キャリア45年の現在地、政治家への怒り
1980年にデビュー・アルバム『ギヴ・ミー・ユア・ラヴ』のリリース以降、「ヘヴン」や「想い出のサマー(Summer of ’69)」(ともに84年発表)、「アイ・ドゥ・イット・フォー・ユー」(91年)、「オール・フォー・ラブ」(ロッド・スチュワート、スティングとの共演、93年)など、多数のヒット曲を持ち、世界40カ国以上で1位を獲得、6,500万枚を売り上げている、ロック界の至宝、ブライアン・アダムス(Bryan Adams)。
キャリア45年を迎えた彼が、初めて自身のレーベルBad Recordsを立ち上げ、最新アルバム『Roll with The Punches』を完成させた。収録された全曲は、どれも躍動感と生命力に満ちあふれたロックンロールばかり。特徴であるハスキーなボーカルも、色あせるどころか、ますます燃えたぎる魂を感じさせる。先行きの見えない世界に光の道を照らすような作品になった。
最新作とキャリア45年の現在地
―2025年でデビュー・アルバム『ギヴ・ミー・ユア・ラヴ』のリリースから45年を迎えました。あなたにとってはどんな1年でしたか?
ブライアン:デビューの年よりは、ずっといい1年だった(笑)! とにかく忙しくて、今年だけで144本のショーをこなしたよ。世界中を見て回り、曲を演奏した。でも45年やっていても「タダで楽にできる」ことなんて何一つなくて、いまだに「出てって働かなきゃならない」んだ。でも僕は前に進みたいタイプなんで、そういうのは好きなんだ。だから、今年は本当にクリエイティブな一年だった。テレビ特番もやったし、144本のライブをこなし、アルバムも出した。他にもあったっけ? いや、もうこれくらいで十分だよね?
―(笑)。その通り、今年はアルバム『Roll with The Punches』を自身のレーベルからリリースしました。この作品はあなたにとってどんな意味を持つものになりましたか?
ブライアン:本作は、僕自身のインディペンデント・レーベルBad Recordsから出す初めてのアルバムで、日本ではソニーがディストリビュートしてくれているんだけれど。だからか、これまで以上に本気でやってみたかったんだ。僕はデビュー以来、ずっとメジャーでやってきた。でも、ユニバーサルとの契約が終わったのを機に、メジャーを離れることが新しい冒険になるかも?と思ったんだ。アルバムのタイトルも『Roll with The Punches』だしね。で、結果どうだったかというと、今のところはうまくいってるんじゃないかと思うよ。
―自身のレーベルということで、制作環境に変化はありましたか?
―今回のアルバムには、何かテーマはありましたか? 音楽という力で、世界をひとつにしようという思いが伝わってくる楽曲が多いように思いましたが。
―あなたがパンチをくらっているビジュアルはとても印象的です。このビジュアルにした理由は?
ブライアン:このアルバムの、いわばcornerstone(土台)となる曲「Roll with The Punches」ができたことでアルバムは固まったので、じゃあこれにあうビジュアルを作ろうということになったんだ。そこで最初に思いついたのは、当然ながらボクシングのイメージだった。あとはアート・ディレクターとアルバムの雰囲気にフィットする、コンセプトを考えていったんだ。ボクシングをベースにね。
―撮影裏話などあったら教えてください。
ブライアン:「Roll with The Punches」のMVは、バンクーバーにある僕のThe Warehouse Studioで撮影したんだけど、曲のパフォーマンス部分を撮り終わり、「何かもう一つやりたいな」と思ったんだ。それで、ディレクターのキースに「ロバート・デ・ニーロの『レイジング・ブル』、覚えてる? 顔をぶん殴られ、飛沫がスローモーションでブワ〜っと飛ぶあれ。あのシーンを再現しようぜ!」と言ったんだ。で、やったら最高に楽しくて。結局、そのシーンもミュージック・ビデオに入ったよ。
―この楽曲は、ライブで拳を高らかにあげて大合唱したくなる楽曲ですね。どういう思いをこめて制作された曲なのですか?
ブライアン:タイトルだけが先にあったんで「どんな状況にあっても、起こることを受け入れながら前に進む(Roll with The Punches)」という曲の本質と言える部分を、マット・ラングと2人で作り上げていった。そのインスピレーションがなんだったのかと言われたら「自然と降りてきた」っていうしか言いようがない。
―アルバムのなかで、特に日本のリスナーに聴いてほしい楽曲はありますか? その理由を含めて教えてください。
―アルバム全体から音楽への思いがますます熱くなっているアティテュードを感じました。その情熱を持ち続けられる理由はどこにありますか?
―また、特徴的なハスキーボイスも変わらない輝きを放っています。それを維持する秘訣は?
―体力維持はどうしてますか? ライブとなると、2〜3時間に及ぶステージになることも多いと思うのですが、常にエネルギッシュなステージを披露されています。相当な体力やエネルギーが必要になると思うのですが。
―食べ物とか節制をすることも多いと思うのですが、時にチート・デイみたいに自分を甘やかす瞬間はあるのですか?
Translated by Kyoko Maruyama
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