日本の「富岳」は4位に後退、スパコン性能ランキングTOP500(2023年11月版)が公開
2位は米国アルゴンヌ国立研究所に設置されたエクサスパコン「Aurora」で、LINPACK性能は0.585ExaFlops(585.34PFlops)。3位は2023年より稼働を開始したマイクロソフトのAzureスパコン「Eagle」で、Xeon Platinum 8480C(48コア 2GHz)とNVIDIA Infiniband NDRで構成されている。そのLINPACK性能は0.561ExaFlops(561.20PFlops)となっている。
4位は前回2位だった理化学研究所(理研)のスパコン「富岳」。LINPACK性能も前回同様の442.01PFlopsで変更はない。ただし富岳は、「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」および「Graph500」にて8期連続の第1位を獲得したほか、人工知能(AI)の深層学習で主に用いられる単精度や半精度演算処理に関する性能ベンチマーク「HPL-MxP」(旧:HPL-AI)においては3期連続で第3位を獲得している。
5位は前回3位だった欧州連合(EU)のスパコン共同事業体(EuroHPC Joint Undertaking)のうちの1つで、フィンランドの教育文化省が運営する非営利の国有企業CSC - IT Center for Scienceによる「LUMI」。LINPACK性能は前回の309.10PFlopsから379.70PFlopsへと引き上げられたが、富岳までは届かなかった。また、6位も前回4位だったLUMIと同じくEuroHPCのうちの1つで、イタリアのボローニャに設置されているCINECAデータセンターの「Leonardo」。LINPACK性能は前回の238.70PFlopsから変更はない。
7位は前回5位のORNLのスパコン「Summit」で、LINPACK性能は148.6PFlopsと変更はない。8位はEuroHPCの1つで、スペイン・バルセロナの「Barcelona Supercomputing Center(BSC)」に設置された「MARENOSTRUM 5 ACC」で、LINPACK性能は138.20PFlopsとしている。
9位はNVIDIAの「EOS NVIDIA DGX SUPERPOD」。DGX H100システムとIntel Xeon Platinum 8480Cで構成されており、LINPACK性能は121.40PFlopsとなっている。そして10位は前回6位の米ローレンスリバモア国立研究所(LLNL)の「Sierra」でLINPACK性能94.64PFlopsで変更はなかった。
前回の6月に発表された第61回のランキングと比べると、2位の「Aurora」、3位の「Eagle」、8位の「MARENOSTRUM 5 ACC」、9位の「EOS NVIDIA DGX SUPERPOD」の4システムが新たにトップ10に名を連ねた。トップ10のスパコン設置場所を国・地域別でみると、米国が6、欧州(フィンランド、イタリア、スペイン)が3、日本が1となっており、これまでトップ10に中国勢が入っていたが、11位の中国National Research Center of Parallel Computer Engineering & Technology(NRCPC)の「神威・太湖之光」(LINPACK性能は93.01PFlops)が最高位となっている。
- 32位(前回24位):産業技術総合研究所(産総研)の「ABCI 2.0」(22.21PFlops)
- 33位(同25位):東京大学情報基盤センターの「計算・データ・学習」融合スパコン「Wisteria/BDEC-01」のシミュレーションノード群(Odyssey)(22.12PFlops)
- 50位(新登録):東北大学の大規模計算科学計算システムスーパーコンピュータ「AOBA」のサブシステム「AOBA-S」(17.22PFlops)
- 53位(同41位):宇宙航空研究開発機構(JAXA)のスーパーコンピュータシステム(JSS3)のHPCシステム「TOKI-SORA」(16.59PFlops)
- 62位(同50位):気象庁の「線状降水帯予測スーパーコンピュータ」(13.37PFlops)
- 63位(同51位):気象庁の「線状降水帯予測スーパーコンピュータ」(13.37PFlops) (50位と51位の気象庁のスパコンは主系と副系の2系統で構成。それぞれの順位は1系あたりのLINPACK性能)
- 77位(同63位):海洋研究開発機構(JAMSTEC)の「地球シミュレータ(SX-Aurora TSUBASA)」(9.99PFlops)
- 80位(同66位):研究機関とのみ記載。HPE Apollo 6500システム(AMD EPYC 7543 32C 2.8GHz、NVIDIA A100)を採用したシステム(9.46PFlops)
- 95位(同80位):東京工業大学の「TSUBAME3.0」(8.12PFlops)。
- 100位(同84位):核融合科学研究所の「プラズマシミュレータ・雷神」(7.89PFlops)
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