東北ドライブのおすすめモデルコース10選 絶景を巡る1泊2日の旅
例えば、青森県から秋田県にまたがる十和田八幡平国立公園。日本屈指の景勝地として知られる「奥入瀬渓流」では、清流のせせらぎと木漏れ日が心地よい、まるで絵画のような空間を走り抜けることができます。春には芽吹き始めた木々が目に鮮やかな新緑のトンネルを作り、夏は深い緑と涼やかな水しぶきが訪れる人々を癒やし、秋には燃えるような紅葉が渓流を彩ります。季節ごとに全く異なる表情を見せるため、何度訪れても新しい発見があるでしょう。
さらに、岩手県の三陸海岸に代表されるダイナミックな海岸線のドライブも東北ならではの体験です。長い年月をかけて荒波に削られた断崖絶壁や、複雑に入り組んだリアス海岸の造形美は、自然の力の偉大さを感じさせてくれます。展望台に車を停めて、どこまでも続く水平線を眺める時間は、日常の悩み事を忘れさせてくれる特別なひとときとなるはずです。
歴史と文化を感じるスポットが満載東北地方は、その豊かな自然だけでなく、日本の歴史と文化を色濃く残す場所でもあります。ドライブで各地を巡れば、時代を超えて受け継がれてきた貴重な遺産や、独自の文化に触れることができます。
岩手県平泉町には、平安時代末期に奥州藤原氏が栄華を極めた時代の証である世界遺産「平泉」があります。中でも「中尊寺金色堂」は、内外に金箔が押された絢爛豪華な姿で、当時の文化の高さを今に伝えています。静寂に包まれた杉木立の参道を歩き、金色堂の前に立つと、まるでタイムスリップしたかのような荘厳な気持ちになるでしょう。
このように、東北ドライブはただ景色を楽しむだけでなく、日本の歴史の深淵に触れ、各地で育まれた独自の文化を肌で感じる知的な探求の旅でもあるのです。
各地に点在する名湯で疲れを癒せるドライブ旅行の醍醐味の一つは、その日の終わりに温泉で疲れを癒やすことです。その点において、東北地方はまさに「温泉天国」と言えるでしょう。各県に個性豊かな名湯が点在しており、ドライブの目的地として、また旅の宿として最高の選択肢となります。
これらの温泉地は、多くが山間部や自然豊かな場所に位置しているため、車でのアクセスが便利です。絶景ドライブを楽しんだ後に、その土地ならではの名湯に浸かるという贅沢な体験ができること、これもまた東北ドライブが持つ大きな魅力なのです。
【目的別】東北のおすすめドライブモデルコース10選
①【宮城・山形】蔵王の絶景「御釜」を目指す1泊2日コース- コーステーマ: 絶景、山岳ドライブ、温泉
- おすすめの季節: 5月下旬~10月中旬(蔵王エコーライン開通期間)
- 1日目:
- 仙台市内出発: 東北自動車道を利用し、村田JCTから山形自動車道へ。
- 山形蔵王IC: ICを降りて西蔵王高原ラインを経由し、蔵王温泉へ。
- 蔵王温泉: 大露天風呂で旅の疲れを少し癒やすのもおすすめ。周辺で昼食。
- 蔵王ロープウェイ: 山頂駅まで上がり、地蔵山頂展望台からの雄大な景色を楽しむ。
- 蔵王温泉 宿泊: 温泉街に宿泊し、名湯と郷土料理を堪能。
- 2日目:
- 蔵王温泉 出発:蔵王エコーラインをドライブ。新緑や紅葉の季節は特に美しい。
- 御釜: 蔵王ハイライン(有料)の終点にある駐車場から徒歩数分。神秘的な火口湖の絶景に感動。天候が変わりやすいので、防寒着があると安心です。
- 蔵王不動尊・不動滝: エコーラインの途中にある展望台から、迫力ある滝を眺める。
- 遠刈田(とおがった)温泉: 宮城県側の麓にある温泉地で昼食休憩。こけしの産地としても有名。
- みやぎ蔵王こけし館: 可愛らしいこけしの絵付け体験も可能。
- 白石IC: 東北自動車道に乗り、帰路へ。
このコースのポイント: 何と言っても御釜の神秘的な風景がハイライトです。蔵王エコーラインはカーブの多い山道ですが、道中には数々の展望スポットがあり、運転そのものを楽しめます。山形側の蔵王温泉と宮城側の遠刈田温泉、二つの名湯を楽しめるのも魅力です。
②【福島】歴史と自然を満喫する会津・裏磐梯1泊2日コース- コーステーマ: 歴史探訪、城下町散策、湖沼、絶景ドライブ
- おすすめの季節: 5月~11月上旬
- 1日目:
- 郡山JCT経由で会津若松ICへ: 磐越自動車道を利用。
- 鶴ヶ城(会津若松城): 赤瓦が美しい天守閣からの眺めは格別。幕末の歴史に思いを馳せます。
- 七日町通り: 大正ロマンの雰囲気が残る通りを散策。レトロなカフェで一休み。
- 大内宿: 茅葺き屋根の民家が並ぶ江戸時代の宿場町。名物の「ねぎそば」で昼食。
- 東山温泉 宿泊: 会津若松の奥座敷で、渓流沿いの風情ある温泉宿に宿泊。
- 2日目:
- 東山温泉 出発: 国道49号線から磐梯山ゴールドラインへ。
- 磐梯山ゴールドライン: 磐梯山の爆裂火口壁を間近に見ながらドライブ。
- 五色沼湖沼群: 磐梯山の噴火でできた大小数十の湖沼群。エメラルドグリーンやコバルトブルーなど、沼によって色が異なる神秘的な光景が広がります。約1時間半の探勝路をハイキング。
- 桧原湖: 裏磐梯で最も大きな湖。遊覧船に乗ったり、湖畔のカフェで休憩したりするのもおすすめです。
- 磐梯吾妻レークライン: 桧原湖、小野川湖、秋元湖の3つの湖を望む景色の良いドライブウェイ。
- 猪苗代磐梯高原IC: 磐越自動車道に乗り、帰路へ。
このコースのポイント: 歴史情緒あふれる会津若松と、ダイナミックな自然が残る裏磐梯という対照的な魅力を一度に味わえるのが特徴です。五色沼の神秘的な美しさは必見。複数の有料道路(現在は無料開放されている区間も多い)を経由するため、景色の変化に富んだドライブが楽しめます。
③【青森】奥入瀬渓流と十和田湖を巡る癒やしの1泊2日コース- コーステーマ: 渓流美、湖、森林浴、アート
- おすすめの季節: 5月(新緑)、10月(紅葉)
- 1日目:
- 八戸市内または三沢空港周辺からスタート:
- 奥入瀬渓流:「子ノ口(ねのくち)」から「焼山(やけやま)」までの約14kmをゆっくりドライブ。途中、車を停めて「阿修羅の流れ」や「雲井の滝」など、見どころを散策するのがおすすめです。
- 石ヶ戸(いしげど)の瀬: 渓流沿いにある休憩スポットで昼食。
- 銚子大滝: 奥入瀬渓流本流にかかる唯一の滝。幅20m、高さ7mの迫力ある姿は必見。
- 十和田湖(休屋)宿泊: 十和田湖畔のホテルや旅館に宿泊。夕暮れの湖畔散策も美しい。
- 2日目:
- 十和田湖遊覧船: 湖上からカルデラ湖の雄大な景色や、断崖絶壁の「御倉半島」などを眺める。
- 乙女の像: 高村光太郎作のブロンズ像。十和田湖のシンボルです。
- 発荷峠(はっかとうげ)展望台: 十和田湖全体を見渡せる絶景スポット。
- 十和田市現代美術館: ドライブのアクセントに、個性的な現代アート作品に触れる。屋外展示も楽しい。
- 八戸市内へ: 八食センターなどで新鮮な海の幸を味わい、帰路へ。
このコースのポイント: 奥入瀬渓流の美しさを心ゆくまで堪能できるのが最大の魅力。渓流沿いの道は駐車スペースが限られているため、時間に余裕を持った計画が大切です。十和田湖では遊覧船に乗ることで、ドライブとはまた違った視点から景色を楽しめます。
④【岩手】世界遺産と三陸海岸の絶景を巡る1泊2日コース- コーステーマ: 世界遺産、リアス海岸、絶景、復興学習
- おすすめの季節: 通年(冬は積雪に注意)
- 1日目:
- 一関ICスタート:
- 厳美渓(げんびけい): 奇岩が連なる渓谷美を楽しむ。名物の「かっこうだんご」は必食。
- 中尊寺: 世界遺産・平泉の中心。国宝の金色堂の輝きは圧巻です。月見坂の杉木立も荘厳な雰囲気。
- 毛越寺(もうつうじ): 美しい浄土庭園が広がる。優美な平安時代の庭園をゆっくり散策。
- 遠野市: 「民話のふるさと」で日本の原風景に触れる。カッパ淵などを訪ねる。
- 釜石市または大船渡市 宿泊: 三陸の新鮮な海の幸を夕食で堪能。
- 2日目:
- 三陸海岸ドライブ: 国道45号線を中心に、リアス海岸の絶景を巡る。
- 碁石海岸(大船渡市): 穴通磯(あなとおしいそ)など、自然が作り出した奇岩の数々を見学。
- 浄土ヶ浜(宮古市):「さながら極楽浄土のごとし」と称された景勝地。白い流紋岩と青い海のコントラストが美しい。遊覧船やさっぱ船でのクルーズもおすすめ。
- 龍泉洞(岩泉町): 日本三大鍾乳洞の一つ。透明度の高い地底湖のドラゴンブルーは神秘的。
- 盛岡ICへ: 東北自動車道に乗り、帰路へ。
このコースのポイント: 平安時代の雅な文化と、荒々しくも美しい三陸の自然という、岩手の二つの顔を楽しめます。三陸海岸沿いの道は、復興工事が行われている区間もあるため、時間に余裕を持って走りましょう。各地の道の駅では、復興の歩みや地域の特産品に触れることができます。
⑤【秋田・山形】鳥海ブルーラインを駆け抜ける1泊2日コース- コーステーマ: 山岳ドライブ、日本海、高原、滝
- おすすめの季節: 6月~10月(鳥海ブルーライン開通期間)
- 1日目:
- 酒田みなとICスタート:
- 山居倉庫(酒田市): ケヤキ並木と黒塗りの米蔵が美しい、酒田のシンボル。
- 道の駅「鳥海 ふらっと」: 日本海の海の幸を味わえるレストランで昼食。
- 十六羅漢岩(遊佐町): 日本海の荒波が作り出した奇岩と、そこに刻まれた羅漢像を眺める。
- 鳥海ブルーライン(山形県側): 日本海を見下ろしながら標高を上げていく絶景ルート。
- 湯の台温泉 宿泊(遊佐町): 鳥海山麓の温泉でリラックス。
- 2日目:
- 鳥海ブルーライン(秋田県側へ): 標高1,100mの鉾立(ほこたて)展望台へ。ここから鳥海山山頂を目指す登山道の起点にもなっています。
- 元滝伏流水(にかほ市): 幅約30mの岩肌一帯から水が湧き出し、緑の苔とのコントラストが美しい癒やしスポット。
- 奈曽の白滝(にかほ市): 高さ26m、幅11mの豪快な滝。展望台からの眺めは迫力満点。
- 道の駅「象潟 ねむの丘」: 展望温泉からの日本海の眺めが素晴らしい。昼食休憩におすすめ。
- 由利本荘市方面へ: 日本海沿岸東北自動車道に乗り、帰路へ。
このコースのポイント: 鳥海ブルーラインから見下ろす日本海の青と、空の青が一体となるような開放感が最大の魅力。秋田県側と山形県側で景色の雰囲気が変わるのも面白い点です。鳥海山麓には美しい滝や湧水スポットが点在しているので、時間に余裕があれば立ち寄ってみましょう。
⑥【青森】下北半島の秘境を巡る1泊2日コース- コーステーマ: 秘境、奇岩、霊場、本州最北端
- おすすめの季節: 5月~10月
- 1日目:
- むつ市内スタート:
- 恐山菩提寺:日本三大霊場の一つ。荒涼とした風景とエメラルドグリーンの宇曽利山湖が対照的で、独特の雰囲気が漂う。
- 薬研温泉郷: 渓流沿いの静かな温泉地で昼食。
- 大間崎: 本州最北端の地。マグロの一本釣りのモニュメント前で記念撮影。天気が良ければ北海道が見えます。
- 下風呂温泉郷 宿泊: イカ釣りの漁火を眺めながら、歴史ある温泉で疲れを癒やす。
- 2日目:
- 下風呂温泉郷 出発: 海沿いの国道338号線を南下。
- 仏ヶ浦:国の名勝・天然記念物。長い年月をかけて風雨と波に浸食された、白緑色の奇岩群が約2kmにわたって連なります。海上から遊覧船で眺めるのがおすすめ。
- 脇野沢: ニホンザルの北限生息地として知られる。運が良ければ道路脇で猿の群れに遭遇することも。
- むつ市へ: 市内に戻り、海産物などのお土産を探す。
- 下田百石ICへ: 百石道路・第二みちのく有料道路を経由し、八戸方面へ。
このコースのポイント: なんといっても仏ヶ浦の圧倒的な造形美は、このコースでしか見られないハイライトです。本州最北端に到達する達成感も格別。全体的に移動距離が長くなるため、運転は計画的に。ガソリンスタンドが少ないエリアなので、早めの給油を心がけましょう。
⑦【宮城】日本三景・松島とリアス海岸を巡る日帰りコース- コーステーマ: 日本三景、島々、リアス海岸、シーサイドドライブ
- おすすめの季節: 通年
- ルート:
- 仙台市内スタート: 三陸自動車道・仙塩道路を利用し、松島海岸ICへ。
- 松島:大小260余りの島々が浮かぶ絶景を堪能。五大堂や瑞巌寺を参拝し、遊覧船で島巡りを楽しむ。
- 西行戻しの松公園: 松島湾を一望できる高台の絶景スポット。特に桜の季節は美しい。
- 奥松島: 松島海岸の喧騒から少し離れたエリア。嵯峨渓のダイナミックな断崖を眺める。
- 石巻市へ: 石巻南浜津波復興祈念公園で震災の記憶と教訓に触れる。
- 牡鹿コバルトライン: 牡鹿半島の尾根を走る絶景ロード。太平洋の雄大な景色が広がる。
- 御番所公園: 牡鹿半島の先端に位置する公園。金華山や網地島を望むパノラマビューが楽しめる。
- 石巻河南IC: 三陸自動車道に乗り、帰路へ。
このコースのポイント: 午前中に日本三景・松島をじっくり観光し、午後は牡鹿コバルトラインで爽快なシーサイドドライブを楽しむプランです。松島の静的な美しさと、牡鹿半島の動的な景観の対比が魅力。海の幸、特に牡蠣のシーズン(秋~冬)には絶品グルメも味わえます。
⑧【秋田】みちのくの小京都・角館と田沢湖を巡る日帰りコース- コーステーマ: 武家屋敷、歴史散策、湖、たつこ像
- おすすめの季節: 4月下旬~5月上旬(桜)、10月(紅葉)
- ルート:
- 盛岡ICまたは秋田市内からスタート:
- 角館武家屋敷通り: 黒板塀が続く通りを散策。石黒家や青柳家など、公開されている武家屋敷を見学し、江戸時代にタイムスリップ。
- 桧木内川堤の桜並木: 春には約2kmにわたる桜のトンネルが見事(国指定名勝)。
- 田沢湖へ: 角館から車で約30分。
- 田沢湖畔:日本一の水深(423.4m)を誇る湖。湖畔をドライブしながら、たつこ像や御座石神社を巡る。
- ハーブガーデン ハートハーブ: 湖畔にあるガーデンでランチやハーブティーを楽しむ。
- 乳頭温泉郷(日帰り入浴): 時間に余裕があれば、少し足を延ばして秘湯の雰囲気を味わうのもおすすめ。
- 協和ICまたは大曲IC: 秋田自動車道に乗り、帰路へ。
このコースのポイント: 角館の歴史的な雰囲気と田沢湖の神秘的な自然美を半日で楽しめるコンパクトなコースです。特に春の桜の時期は、武家屋敷のシダレザクラと桧木内川のソメイヨシノが共演し、圧巻の美しさ。ドライブ初心者にもおすすめです。
⑨【山形】レトロな銀山温泉と山寺を巡る日帰りコース- コーステーマ: 温泉街、大正ロマン、寺社仏閣、絶景
- おすすめの季節: 通年(冬は雪景色が美しいが、雪道運転に注意)
- ルート:
- 山形市内または天童市からスタート:
- 山寺(宝珠山立石寺):1015段の石段を登り、奥之院を目指す。途中にある五大堂からの眺めは、まさに絶景。
- 天童市: 将棋の駒の生産量日本一の街。道の駅天童温泉で昼食や足湯を楽しむ。
- 銀山温泉へ: 天童市から車で約1時間。
- 銀山温泉: 大正時代にタイムスリップしたかのような温泉街を散策。白銀の滝を見たり、共同浴場やカフェで休憩したり。
- 日帰り入浴: 旅館の日帰り入浴を利用して、名湯に浸かる。
- 尾花沢市内経由で帰路へ: 東根北ICなどから東北中央自動車道を利用。
このコースのポイント: 山寺の石段は体力が必要ですが、登りきった後の達成感と絶景は格別です。銀山温泉は夕暮れ時にガス灯が灯ると、より一層幻想的な雰囲気に包まれるため、日帰りでも少し遅めの時間まで滞在するのがおすすめです。
⑩【福島】磐梯吾妻スカイラインを走る絶景日帰りコース- コーステーマ: 絶景ドライブ、火山、紅葉
- おすすめの季節: 5月(雪の回廊)、9月下旬~10月中旬(紅葉)
- ルート:
- 福島西ICまたは福島飯坂ICスタート:
- 高湯温泉側ゲートから磐梯吾妻スカイラインへ:
- つばくろ谷(不動沢橋): 谷底まで約80mの深さにかかる橋。新緑や紅葉の時期は特に美しい。
- 浄土平:標高1,600mに位置する湿原。吾妻小富士や一切経山への登山の拠点。レストハウスで休憩も可能。
- 吾妻小富士: 浄土平駐車場から約10分で火口壁に登れる。直径約500mの火口を一周する「お鉢巡り」は、まるで月面を歩いているかのような体験。
- 湖見峠(うみみとうげ): 磐梯山と猪苗代湖を遠望できるスポット。
- 土湯峠側ゲート: スカイラインの終点。
- 土湯温泉または中ノ沢温泉: 麓の温泉で日帰り入浴を楽しむ。
- 猪苗代磐梯高原IC: 磐越自動車道に乗り、帰路へ。
このコースのポイント: 荒涼とした火山帯から緑豊かな高原まで、変化に富んだ景色が次々と現れるのが磐梯吾妻スカイラインの魅力です。特に浄土平周辺の風景は、日本離れしたスケール感。紅葉の時期は全山が燃えるように色づき、まさに「天上の道」となります。
一度は走りたい!東北の絶景ドライブルート8選
① 八甲田・十和田ゴールドライン(青森県)青森市と十和田湖を結ぶ国道103号線の愛称で、八甲田連峰を縦断する山岳ルートです。特に春の開通直後に現れる「雪の回廊」は圧巻の一言。数メートルにも及ぶ雪の壁の間を走り抜ける体験は、この時期にしか味わえない特別なものです。夏は深い緑に包まれ、秋にはブナやカエデが織りなす紅葉のトンネルとなります。途中には地獄沼や酸ヶ湯温泉など、立ち寄りスポットも豊富です。
② 竜泊ライン(青森県)津軽半島の北西、日本海に面した海岸線を走る国道339号線の一部です。小泊(こどまり)から竜飛崎(たっぴざき)までの区間は、断崖絶壁と荒々しい日本海の景色が連続するダイナミックなルート。特に、急カーブと急勾配が連続する「龍飛崎階段国道」手前のワインディングロードは、ドライバーの挑戦意欲を掻き立てます。途中にある「眺瞰台(ちょうかんだい)」からの眺めは、十三湖や津軽半島の海岸線を一望できる絶景ポイントです。
③ 八幡平アスピーテライン(岩手県・秋田県)岩手県の御在所(ございしょ)から秋田県のトロコ温泉まで、八幡平を横断する山岳観光道路です。アスピーテとは「楯状火山」を意味し、その名の通り雄大な景色が広がります。このルートのハイライトも、春の開通時に見られる「雪の回廊」です。八甲田・十和田ゴールドラインと並び称されるその迫力は、一見の価値があります。秋には山全体が黄金色に輝く草紅葉と、ナナカマドの赤が美しいコントラストを描きます。
- 全長: 約27km
- ベストシーズン: 4月下旬(雪の回廊)、9月下旬~10月上旬(紅葉)
- 注意点: 冬季(11月上旬~4月中旬)は全面通行止め。天候が急変しやすいため、服装に注意が必要です。
宮城県の遠刈田温泉と山形県の蔵王温泉を結び、蔵王連峰を横断する全長26kmの山岳道路です。新緑、お花畑、紅葉と、季節ごとに全く異なる表情を見せてくれるのが魅力。ルートの最高地点付近からは、蔵王のシンボル「御釜」へ向かう蔵王ハイライン(有料)が分岐します。途中には滝見台やこまくさ平など、車を停めて景色を楽しめるスポットが点在しており、飽きることなくドライブを楽しめます。
- 全長: 約26km
- ベストシーズン: 5月~6月(新緑)、9月下旬~10月中旬(紅葉)
- 注意点: 冬季(11月上旬~4月下旬)は閉鎖。カーブが多く、標高差も大きいため、エンジンブレーキの活用が推奨されます。
男鹿半島の付け根に位置する、芝生に覆われた美しい山「寒風山」を駆け上がるルートです。標高355mの山頂まで、気持ちの良いカーブが続きます。このルートの最大の特徴は、360度さえぎるものがない大パノラマ。山頂の回転展望台からは、日本海、八郎潟干拓地、鳥海山、そして男鹿半島の山々まで一望できます。特に、夕日が日本海に沈む時間帯のドライブは感動的です。
⑥ 鳥海ブルーライン(秋田県・山形県)秋田県にかほ市から山形県遊佐町へ、名峰・鳥海山の中腹を走る絶景ロードです。標高が上がるにつれて、眼下に広がる庄内平野と日本海の景色はまさに絶景。最高地点の鉾立(ほこたて)展望台(標高1,150m)からは、さえぎるもののない大パノラマが広がります。空と海の青、そして山の緑が織りなすコントラストは、ドライブの疲れを忘れさせてくれるほどの美しさです。
- 全長: 約35km
- ベストシーズン: 6月~7月(新緑)、9月下旬~10月上旬(紅葉)
- 注意点: 冬季(11月上旬~4月下旬)は閉鎖。霧が発生しやすいため、視界が悪い時は無理せず速度を落としましょう。
山形県米沢市の白布(しらぶ)温泉と、福島県北塩原村の裏磐梯を結ぶ山岳道路です。吾妻連峰の西側を走り、原生林の中を縫うようにカーブが続きます。ハイライトは、ルート最高地点の白布峠から望む桧原湖と磐梯山の景色。また、錦平(きんぺい)の展望台からは、紅葉の時期になると見事な錦の絨毯のような風景が眼下に広がります。深い森の中を走る区間が多く、森林浴ドライブにも最適です。
- 全長: 約18km
- ベストシーズン: 6月(新緑)、10月上旬~中旬(紅葉)
- 注意点: 冬季(11月上旬~4月下旬)は閉鎖。道幅が比較的狭く、タイトなカーブが続くため、対向車に注意が必要です。
福島市の高湯温泉と土湯峠を結ぶ、平均標高1,350mを走る「空の道」です。荒々しい火山性ガスが噴出するエリアや、広大な湿原、そして遠くに磐梯山を望む絶景など、次々と変化する車窓風景が魅力。浄土平では車を降りて、間近に迫る吾妻小富士の火口壁を散策できます。秋にはナナカマドやダケカンバが色づき、全線が紅葉に包まれる様は圧巻です。
- 全長: 約29km
- ベストシーズン: 5月上旬(雪の回廊)、9月下旬~10月中旬(紅葉)
- 注意点: 冬季(11月中旬~4月上旬)は閉鎖。火山ガス濃度が高くなると一部区間が通行止めになる場合があります。
【県別】ドライブで立ち寄りたい東北の観光スポット
青森県のおすすめスポット 奥入瀬渓流十和田湖の子ノ口から焼山まで約14km続く渓流。千変万化の水の流れと、苔むした岩、そして四季折々の木々が織りなす景観は、まさに自然の芸術品です。渓流沿いには遊歩道が整備されており、車を停めて気軽に散策できます。「阿修羅の流れ」や「雲井の滝」など、数々の見どころが点在しています。
十和田湖青森県と秋田県にまたがる、周囲約46kmの広大なカルデラ湖。最大水深327mという深い青色の湖水が神秘的な雰囲気を醸し出しています。湖畔の休屋(やすみや)地区には、高村光太郎作の「乙女の像」があり、観光の中心地となっています。遊覧船に乗って湖上から景色を眺めるのもおすすめです。
仏ヶ浦下北半島の西海岸に位置する、白緑色の奇岩群が連なる景勝地。如来の首、五百羅漢、一ツ仏など、仏の名が付けられた奇岩が約2kmにわたって続きます。 その神秘的な光景は、まさに極楽浄土のよう。陸路からもアクセスできますが、佐井港や牛滝港から出航する観光船で海上から眺めるのが最もおすすめです。
- アクセス: むつ市内から車で約1時間30分
- 駐車場: 展望台に無料駐車場あり(展望台から海岸までは急な遊歩道を徒歩で下る必要あり)
津軽富士見湖(廻堰大溜池)にかかる、全長300mの日本一長い木造三連太鼓橋です。岩木山(津軽富士)を背景にした橋の姿は非常に優美で、多くの写真愛好家を魅了しています。特に、朝焼けや夕焼けの時間帯は幻想的な風景が広がります。
岩手県のおすすめスポット 中尊寺金色堂世界遺産「平泉」を代表する建造物。12世紀初頭に奥州藤原氏初代清衡によって建立されました。堂の内外に金箔が押された「皆金色」の阿弥陀堂で、内部の装飾には夜光貝を用いた螺鈿細工や象牙、宝石が使われており、平安時代の工芸技術の粋が集められています。
浄土ヶ浜三陸復興国立公園の中心に位置する、宮古市を代表する景勝地。鋭く尖った白い流紋岩と、穏やかで透明度の高いエメラルドグリーンの海、そして緑の松のコントラストが見事です。夏には海水浴場として賑わい、青の洞窟を巡る「さっぱ船」も人気です。
龍泉洞日本三大鍾乳洞の一つに数えられ、国の天然記念物に指定されています。洞内に形成された世界有数の透明度を誇る地底湖は、その深い青色から「ドラゴンブルー」と称され、見る者を神秘の世界へと誘います。洞内の気温は年間を通じて10℃前後なので、夏でも羽織るものがあると良いでしょう。
厳美渓磐井川の浸食によって形成された約2kmにわたる渓谷。甌穴(おうけつ)など、ダイナミックな川の流れが作り出した奇岩や深淵、滝が連続します。対岸からロープを伝って団子が飛んでくる「かっこうだんご」は、この地ならではの名物として知られています。
宮城県のおすすめスポット 松島京都の天橋立、広島の宮島と並ぶ日本三景の一つ。松島湾に浮かぶ大小260余りの島々が織りなす風景は、古くから多くの人々を魅了してきました。遊覧船での島巡りはもちろん、四大観(壮観・麗観・幽観・偉観)と呼ばれる展望スポットから、異なる角度の景色を楽しむのもおすすめです。
御釜蔵王連峰の刈田岳・熊野岳・五色岳に囲まれた円型の火口湖。太陽光によってエメラルドグリーンや瑠璃色などに色を変えることから「五色沼」とも呼ばれます。 蔵王エコーラインから分岐する蔵王ハイライン(有料)の終点駐車場から、徒歩数分で展望台に到着します。
鳴子峡大谷川の浸食によってできた深さ約100mの大峡谷。10月中旬から11月上旬にかけての紅葉シーズンには、峡谷全体が赤や黄色のグラデーションに染まり、圧巻の美しさを見せます。峡谷にかかる大深沢橋からの眺めは、特に人気の撮影スポットです。
- アクセス: 東北自動車道 古川ICから約50分
- 駐車場: 鳴子峡レストハウス周辺に無料駐車場あり(紅葉シーズンは大変混雑)
幅6m、落差55mを誇る豪快な滝で、国の名勝に指定されています。日本の滝百選の一つにも選ばれており、その迫力ある姿と轟音は訪れる人を圧倒します。滝見台からの眺めも素晴らしいですが、遊歩道を下って滝壺の近くまで行くと、より一層その迫力を体感できます。
秋田県のおすすめスポット 角館武家屋敷通り「みちのくの小京都」と称される、江戸時代の風情が残る町並み。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、黒板塀と武家屋敷が続く通りは散策に最適です。特に春のシダレザクラは見事で、多くの観光客で賑わいます。
田沢湖水深423.4mと日本で最も深い湖。瑠璃色に輝く湖面は神秘的で、湖の伝説に登場する「たつこ像」が湖畔に佇んでいます。湖を一周する道路が整備されており、ドライブに最適です。御座石神社など、パワースポットも点在しています。
ゴジラ岩男鹿半島の南磯、潮瀬崎にある奇岩。夕日を背景にすると、まるで火を噴くゴジラのようなシルエットが浮かび上がることから、この名で親しまれています。特に夕暮れ時は、多くのカメラマンが集まる絶景スポットです。
山形県のおすすめスポット 銀山温泉大正から昭和初期にかけて建てられた木造旅館が銀山川の両岸に立ち並ぶ、大正ロマンの風情あふれる温泉街。夕暮れ時、ガス灯に明かりが灯ると、その景色は一層幻想的になります。温泉街の散策だけでも十分に楽しめます。
- アクセス: 東北中央自動車道 尾花沢ICから約30分
- 駐車場: 温泉街手前に共同駐車場あり(有料、温泉街は車両進入禁止)
松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の句を詠んだことで知られる霊山。根本中堂から奥之院まで、1015段の石段が続きます。石段を登った先にある五大堂からは、眼下に広がる門前町の絶景を一望できます。
羽黒山出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)の一つ。三山の神々を合祭する出羽神社(三神合祭殿)があります。随神門から山頂まで続く約1.7kmの杉並木の参道は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで3つ星を獲得しており、国宝の五重塔が荘厳な雰囲気を醸し出しています。
福島県のおすすめスポット 大内宿江戸時代の宿場町の面影を今に伝える、茅葺き屋根の民家が街道沿いに並ぶ集落。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。高台からの眺めは、まるで時代劇の世界に迷い込んだかのよう。名物の「ねぎそば」はぜひ味わいたい一品です。
五色沼湖沼群磐梯山の噴火によって生まれた大小様々な湖沼群の総称。沼によってエメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルーなど、水の色が異なるのが特徴で、その神秘的な美しさから「神秘の湖沼」と呼ばれています。約3.6kmの探勝路が整備されており、ハイキングを楽しめます。
鶴ヶ城会津若松のシンボル。戊辰戦争では約1ヶ月にわたる籠城戦に耐えた名城として知られています。現在の天守閣は再建されたものですが、国内唯一の赤瓦の天守閣は青空に映えて非常に美しいです。
塔のへつり100万年以上の歳月をかけて、川の流れが岩を侵食してできた奇岩の景勝地。「へつり」とは会津地方の方言で「川に迫った断崖」を意味します。塔のような形をした岩が並ぶ独特の景観は、国の天然記念物に指定されています。
ドライブの疲れを癒やす東北の名湯6選
① 酸ヶ湯温泉(青森県)八甲田の主峰、大岳の西麓に位置する一軒宿の温泉。総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」は、160畳もの広さを誇り、そのスケールと湯治場の雰囲気に圧倒されます。強酸性の硫黄泉は、様々な効能が期待できると古くから親しまれてきました。八甲田・十和田ゴールドラインの道中にあるため、ドライブの休憩に立ち寄るのにも最適です。
② 花巻温泉郷(岩手県)花巻市の西部に広がる温泉地の総称で、台温泉、花巻温泉、大沢温泉、鉛温泉など、10以上の温泉が点在しています。大型リゾートホテルから、昔ながらの風情が残る湯治宿まで、多種多様な宿泊施設が揃っているのが魅力です。宮沢賢治や高村光太郎も愛した地として知られ、文学散歩と合わせて楽しむことができます。東北自動車道花巻ICからのアクセスも良好です。
③ 秋保温泉(宮城県)仙台の奥座敷として知られ、開湯1500年の歴史を持つ名湯。伊達政宗公も愛したと伝えられる由緒ある温泉地です。名取川の渓谷沿いに近代的なホテルや風情ある旅館が立ち並びます。仙台市内から車で約30分とアクセスが良く、日帰り入浴を楽しめる施設も豊富。秋保大滝や磊々峡(らいらいきょう)など、周辺の観光スポットと合わせて訪れるのがおすすめです。
④ 乳頭温泉郷(秋田県)十和田八幡平国立公園内、乳頭山の麓に点在する七湯の総称です。ブナの原生林に囲まれた秘湯ムード満点の温泉地で、鶴の湯、妙乃湯、黒湯温泉など、それぞれが独自の源泉と個性を持っています。特に「鶴の湯温泉」の白濁した湯と茅葺き屋根の建物が織りなす風景は、日本の原風景を感じさせます。七湯を巡れる「湯めぐり帖」も人気です。
⑤ かみのやま温泉(山形県)蔵王連峰の西麓に広がる、城下町の風情が残る温泉地。「鶴が傷を癒やした」という開湯伝説が残り、古くから多くの人々に親しまれてきました。かみのやま城を中心とした温泉街には、旅館のほか、5つの共同浴場や足湯があり、気軽に温泉を楽しめます。山形市内からのアクセスも良く、蔵王観光の拠点としても便利です。
⑥ 飯坂温泉(福島県)福島市の中心部から車で約20分とアクセス抜群の温泉地。松尾芭蕉も立ち寄ったとされる歴史ある温泉で、日本最古の木造共同浴場「鯖湖湯(さばこゆ)」をはじめ、9つの共同浴場が点在し、地元の人々にも愛されています。摺上川(すりかみがわ)沿いに温泉旅館が立ち並び、気軽に温泉街の散策を楽しめます。
東北ドライブを計画する前に知っておきたい注意点
東北ドライブのベストシーズンはいつ?- 春(4月~5月): 桜前線が北上し、各地で美しい桜が見られます。弘前公園や角館の桜は特に有名です。山間部では雪解けが進み、新緑が芽吹き始める爽やかな季節です。
- 夏(6月~8月): 深い緑に包まれ、奥入瀬渓流や高原でのドライブが心地よい季節です。ただし、太平洋側では「やませ」と呼ばれる冷たい霧が発生することもあります。お盆の時期は各地で夏祭りが開催され、賑わいます。
- 秋(9月~11月):ドライブのベストシーズンと言えるでしょう。山々が一斉に色づき、八幡平や鳴子峡、磐梯吾妻スカイラインなど、全域が紅葉の名所となります。ドライブウェイは混雑が予想されるため、早めの行動がおすすめです。
- 冬(12月~3月): 全域が雪に覆われます。雪景色や樹氷は美しいですが、雪道運転にはスタッドレスタイヤが必須です。また、後述の通り多くの山岳道路が閉鎖されます。
目的によってベストシーズンは異なりますが、気候が安定し、紅葉も楽しめる9月下旬から10月が最も多くの人におすすめできる時期です。
冬季閉鎖される道路の情報を確認する- 主な冬季閉鎖道路: 八甲田・十和田ゴールドライン、八幡平アスピーテライン、蔵王エコーライン、鳥海ブルーライン、西吾妻スカイバレー、磐梯吾妻スカイラインなど。
- 閉鎖期間の目安:例年11月上旬~中旬から、翌年4月中旬~下旬頃まで。
この期間は、これらの絶景ルートを走ることはできません。春や秋にドライブを計画している場合でも、天候によっては予定より早く閉鎖されたり、開通が遅れたりすることがあります。出発前には必ず、各県の道路交通情報センターや自治体の公式サイトで最新の道路情報を確認してください。
山間部の天気は変わりやすいので服装に注意東北の山間部は標高が高く、平地と比べて気温が5~10℃低いことも珍しくありません。また、天候が非常に変わりやすく、晴れていたかと思うと急に雨や霧に見舞われることもあります。 特に、蔵王の御釜や八幡平、浄土平など標高の高い場所へ行く際は、夏でも長袖の羽織るもの(ウインドブレーカーなど)を一枚持っていくと安心です。脱ぎ着しやすい重ね着できる服装を基本とし、念のため折りたたみ傘などの雨具も準備しておくと万全です。
ガソリンスタンドが少ないエリアの事前確認東北地方、特に山間部や下北半島、三陸海岸沿いのルートでは、都市部に比べてガソリンスタンドの数が少なく、営業時間が短い場合や、日曜・祝日が休業の場合もあります。 「まだ大丈夫」と思っていると、次のガソリンスタンドまで数十キロ先という状況になりかねません。高速道路を降りる前や、市街地を通過する際に、燃料計の残量が半分程度になったら早めに給油することを強くおすすめします。特に夜間や早朝に長距離を移動する際は、事前にルート上のガソリンスタンドの位置と営業時間を調べておくと安心です。
野生動物の飛び出しに気をつける東北の豊かな自然は、多くの野生動物の生息地でもあります。ドライブ中に、カモシカ、シカ、キツネ、タヌキ、サル、そしてクマなどに遭遇する可能性があります。 特に、早朝や夕暮れ時(薄暮時)は動物たちの活動が活発になる時間帯です。「動物注意」の標識がある場所はもちろん、山間部の見通しの悪いカーブなどでは、速度を落として慎重に運転してください。万が一動物が飛び出してきても対応できるよう、車間距離を十分にとることも大切です。動物を見かけても、興味本位で車から降りたり、餌を与えたりすることは絶対にやめましょう。
まとめ
- 蔵王の御釜や奥入瀬渓流のような、圧倒的な自然の造形美に触れたい。
- 平泉や角館を巡り、歴史のロマンに浸りたい。
- 磐梯吾妻スカイラインや鳥海ブルーラインを駆け抜け、運転そのものを楽しみたい。
- 乳頭温泉郷や銀山温泉で、日々の喧騒を忘れて心からリラックスしたい。
旅の計画を立てる際は、本記事で紹介したモデルコースを参考にしつつ、あなただけのオリジナルプランを組み立ててみてください。ただし、山間部の道路は冬季閉鎖されること、ガソリンスタンドが少ないエリアがあること、そして野生動物との遭遇の可能性など、注意点も忘れないでください。事前の情報収集と万全の準備が、安全で思い出深い旅の鍵となります。