「みちびき5号機」ブラジル上空で大気圏再突入か、H3ロケットに発生した事象全容とその影響
12月22日、日本版GPSとも呼ばれる準天頂衛星「みちびき5号機」が、H3ロケット(8号機)によって種子島宇宙センターから打ち上げられた。しかし、第2段(上段)による2回目の燃焼が、わずか1秒間で停止した。これによって「みちびき5号機」を予定軌道に投入できず、打ち上げは失敗。地球周回軌道には入ったものの通信は途絶え、その位置も追跡できなくなった。 宇宙機の軌道追跡で知られる米国の天体物理学者ジョナサン・マクドウェル氏のポストによると、H3の第2段は地球を一周したあと、2周目の近地点(楕円軌道における最低高度のポイント)に達した日本時間の22日13時ごろ、ブラジル上空で大気圏に再突入した可能性が高い。 今回の打ち上げが成功し、さらに2026年2月1日に予定される7号機が打ち上がれば、待望の7機体制が整うはずだった。しかし、打ち上げの失敗によって同計画は停滞を余儀なくされ、原因が解明されるまで後続機の打ち上げも停止されそうだ。
第2段エンジンが突如停止
上昇するH3ロケット8号機。メインエンジン2基、サイドブースター2基を搭載した22S仕様 (c)JAXA
第2段エンジンの2回目の燃焼時。燃焼時間がわずか1秒であることがテレメトリー画面からもわかる (c)JAXA
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