雨の日に聴きたいクラシック曲5選
クロード・ドビュッシーのピアノのための曲集「版画」より第3曲「雨の庭」です。この曲は「ねんねよ、坊や Dodo l’engant do」「もう森にはゆかないよ Nous n’irons plus au bois」という2曲のフランス童謡のモチーフが引用されています。ショパンの情緒的で優雅な「雨だれ」と大きく異なり、細かな雨粒がパラパラと激しく降り注ぐようなイメージです。途中で雄大な情景をイメージしたようななだらかな曲調に変わりますが、その後はまた激しさを取り戻します。
ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」|ブラームスブラームスが作曲したこのヴァイオリン・ソナタ第1番は、第3楽章の冒頭部分の主題にブラームス自身が作曲した歌曲「雨の歌Regenlied」の主題が用いられていることから、このヴァイオリン・ソナタも「雨の歌」と呼ばれています。これは単に雨の情景を表現しているのではなく、ブラームスのクララ・シューマンへの深い愛情が詰まった愛の曲なのです。原曲となる歌曲「雨の歌」の作詞者であるクラウス・グロードをブラームスに紹介したのはクララ・シューマンでした。ブラームスはその詩にメロディをつけて歌曲にして、クララの誕生日に捧げたと言われており、クララはこの曲を大変気に入っていたそうです。そういったことことから、このヴァイオリン・ソナタ第1番にもクララが好きだった「雨の庭」のメロディを使うことで、クララへの想いを表現していると言われています。歌曲のモチーフが使われている第3楽章が有名ですが、第1楽章・第2楽章も大変美しい曲です。
ブラームスのクララ・シューマンへの愛クララ・シューマンはブラームスの恩師であるロベルト・シューマンの妻であり、自身も有名なピアニストとして活躍していました。クララはロベルタの恩師フリードリヒ・ヴィークの娘で、すでに少女の頃からピアニストとしての才能を認められ「第二のモーツァルト」と呼ばれるほどでした。9歳年上で当時まだ音楽家として活躍していなかったロベルトとの結婚は親に猛反対されます。
春の雨 |グリーグ北欧のショパンと呼ばれるエドヴァルド・グリーグは数多くのピアノ曲を作曲しましたが、歌曲も作曲しています。こちらは「春の雨(Foraarsregn)」という曲で「6つの詩による歌曲 Op.49」の第6曲です。作詞者はデンマーク出身のホルガー・ドラックマン(Holger Drachman)で、この曲もデンマーク語で歌われています。