. 7種 | カラパイア
7種 | カラパイア
7種 | カラパイア

いろいろ出揃っていた!印象的な世界の空飛ぶクルマ7種

オランダのエンジニアが設計したPAL‑V Liberty は、世界初の公道走行可能なジャイロプレーン(回転翼)ベース。2人乗りの空飛ぶクルマだ。2012年ごろから開発が進められてきた。 折りたたみ式ローターと空気力学に基づいた三輪構成により、路上では最高速度160-170km/h、飛行時の最高速度180km/hを実現。ただし垂直離陸はしないので離陸に180m、着陸に30mの短滑走が必要になる。 この画像を大きなサイズで見る image credit:pal-v 航続距離(公表値)は約400-500 km。価格は5,300万円(29万9,000ユーロ)ほど。一般道路での走行性能を重視したタイプで、限定受注ながらも実際に販売されている点が強みだ。

2. Alef Model A (アレフ モデル A)

アメリカの新興企業Alef Aeronautics(アレフ エアロノーティクス)による、都市部向けのeVTOL(電動垂直離着陸機)の試作機。 2人乗りで、車とおなじ駐車スペースに駐機できるようなコンパクトさを想定している。 この画像を大きなサイズで見る image credit:IYoutube Model A の価格はおよそ4,500万円(30万ドル)。その試作機で、下のふわりと飛んで着地したモデル・ゼロの動画は2025年2月にも話題を呼んだ。 一部でModel Aは「FAA(アメリカ連邦航空局)から特別耐空性証明が付与された世界初の機体」とも称されてるがそれが事実かどうかは不明だ。 ただFAAとのやり取りや、一部の試験許可は公開されており、2025年内の生産開始も予定されている。用途は小型を生かした都市モビリティのほか、捜索救助活動に用いられる可能性も。

Videos reveal vertical takeoff of electric flying car in California

3. Klein Vision AirCar (クラインヴィジョン エアカー)

2026年に量産開始と話題なのが、スロバキアに拠点を置くKlein Vision の「空飛ぶクルマ」だ。 2人乗りの変形タイプで、スポーツカーの機体が翼を展開。滑走して離陸する。 PAL‑V Liberty同様、ある程度の滑走路(過去には300mとの情報)を要するが、共同創業者の1人、アントン・ザジャック氏いわく、「土地所有者の許可さえあれば、どこでも離着陸可能」だそう。 2019年から実機での飛行試験を開始。2022年スロバキアの耐空証明を取得。変形や滑走の実証も行われている。ただ公表値には世代差や試験条件による幅がある。 この画像を大きなサイズで見る Image credit:Klein Vision AirCar 車モードで幅2m、飛行モードで翼幅8.2m、全長5m。翼の展開時間は、AirCar V5(2025年5月の時点で公表中の第5世代プロトタイプ)において80秒。 路上での最高速度200km/h以上。最高飛行速度は250 km/h 程度。重量約1,100 kg。出力は量産を機にオプション3種となり、最上位クラスは340hpとのこと。 170時間以上の飛行時間を経ているため信頼度が高い、という好評価も。変形機構の安定が気になるが、短距離輸送にも役立ちそう。ただし価格は1億2,000万から1憶8,000万円(80万-120万ドル)と、かなりお高い。

4. Samson Sky Switchblade(サムソンスカイ スイッチブレード)

アメリカ発 Samson Sky のSwitchbladeは、飛行効率に重点を置いた「空飛ぶスポーツカー」とも呼ばれる実験用の機体。キットで提供される変形固定翼機であり、短時間で翼や尾翼が展開できる設計が公式でも示されている。 この画像を大きなサイズで見る image credit:samsonsky 垂直離陸ではなく、滑走離陸型で、飛行時に翼を展開する。近年の情報によると飛行時の最高速度は257km/h。運転モードの際はすべての翼が折りたたまれ完全に収納され、一般車と同様になることから保険対象になるとのこと。 機体の空力設計は高速巡航を重視したもので、巡航性能の高さにも自信をのぞかせる。 また価格は約2,600万円(17万ドル)と安価。短時間で変形するギミックが魅力だが、あくまでも実験用機につきFAAの航空機承認が得られていない点、また開発継続中でスペックに幅があり、サポートなどが不明な点にも注意が必要だ。

5. AeroMobil 5.0 (エアロモービル 5.0)

スロバキアに本拠を置くAeroMobil社の空飛ぶクルマは、プレミアム志向で複数世代の進化と実証を重ねている。基本は変形固定翼だが、世代によっては、垂直離陸オプション、ハイブリッドエンジンなどを備えたものも。 バージョン5.0は、ドライバーとパイロットに比類なき柔軟性を提供する。飛行中は200km/h、路上では160km/h に達する。 飛行デモや航空ショーへの登場により、その運用上の信頼性が実証されている。価格は約1憶5,000万円(100万ドル)を優に超えると予想されるが、正式な量産価格は未公開だ。

6. XPENG X2 (エクスぺン X2)

X2は、中国のAI電気自動車メーカーXPENG(小鵬汽車:シャオペン) のグループ会社、XPENG AEROHT(広東匯天航空航天科技、略称 小鵬匯天:エアロエイチティ) による 2人用のeVTOL実証機。 市街地での短距離輸送を想定した設計がうかがえ、公開デモや試験飛行が実施されているものの、詳しいスペックはあまり明かされていない。

2025年4月、ポーランドで開催された発表イベントによると、この”空飛ぶクルマ”は操作プロセスの簡素化、ユーザーエクスペリエンスの向上で、個人飛行を容易にするという。 ただこの企業のeVTOLのうち2機は2025年9月16日に衝突事故を起こし、炎上している。 一方、X2に先立ち、世界最大のテクノロジー見本市CESで発表されたXPENG AEROHT 陸地航母(Land Aircraft Carrier) は、X2のような小型単体eVTOLの運用に合わせて開発された地上用プラットフォーム。 いわゆる空母や移動ヘリポートのような機能を果たす大型車両で、既に受注獲得済み。2026年に納入開始の見込みだ。

7. ASKA A5 (アスカ A5)

アメリカ・カリフォルニア州に本拠を置くASKAは、ファミリー向けや少数グループの実用を想定し4人乗りできるA5を開発中。2026年の実用化を目指す。 この画像を大きなサイズで見る image credit:aska VTOL/STOL(垂直または短距離着陸)を目指すハイブリッド開発機で、バッテリーのほかに発電機の動力用のガソリンエンジンを搭載している。 2023年のCESで展示された実績があり、すでに資金調達も行われている。 飛行時の最高速度は約240km/h、飛行航続距離は約240から400kmほど。都市部と地方を行き来する空の旅を可能にする。 2025年時点で2028年の商用化目指し、アメリカのナンバーも取得済み。FAAの型式証明の取得手続き中だそう。 販売価格は約1憶2,000万円(78万9,000ドル)。すでに75億円(5,000万ドル)を超えるの予約注文を獲得するなど、市場の期待を担っており、安全性を始めとする数々の規制クリアが待たれている。

複数の技術的アプローチで着実に実用へ

かつて不可能といわれた空飛ぶクルマも、複数の技術的アプローチにより実証されるなど、着実に実用に向かっている。 今回紹介したものの多くは滑走が必要だったりと、eVTOLが基本の日本から見ると、選択肢は少なく思えるかもしれない。 でも世界規模なら、各国当局による認証はもちろん、立ちはだかる規制、インフラ整備が解決されてゆくことで、徐々に珍しいものではなくなってゆくかもしれないな。 とはいえ、夢の空飛ぶクルマを手に入れるには、まだ少し先の未来。そんな中、楽天をのぞけば「空飛ぶバイク」のドローン玩具がもう売られている。手のひらサイズの空の旅、まずはそこから始めてみるのも悪くないかもしれない。

おもちゃ トランスフォームドローン 空を飛ぶバイク このPRリンクから注文に進んだ場合、販売サイトからカラパイアに紹介料が支払われることがあります。紹介料が発生した場合は、サイト運営の継続と記事制作の資金として活用いたします。 References: Karapaia / Newatlas この記事が気に入ったらいいね!しよう Facebookが開きます。 📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

あわせて読みたい

  • ふわっと飛んでふわっと着地で渋滞回避。垂直離着型の空飛ぶ車のテスト映像がすごい!
  • 1950年代に米軍が開発していた幻のヘリコプターは立ち乗りスタイル
料理・健康・暮らし
  1. 記事一覧を読込中です。
サイエンス&テクノロジー
  1. 記事一覧を読込中です。

この記事への コメント 20件

どれも車道も走れる航空機やな 車ではない まぁ 太っちょの飛行機よね プロペラが怖いんだよね。切り刻まれる感じがしてでもアレフのモデルAはその点が良い。メッシュ構造で覆っているから。

個人的には 3. Klein Vision AirCar が空飛ぶ「クルマ」としてはイチオシかな。 推進用のプロペラが水平尾翼とその両脇の垂直尾翼風のガードでぶつからないようになってるし、下りてきたら主翼もちゃんとしまわれて自動車に戻ってるからまともなクルマであり、空も飛べてるというように感じました。 小さな会社でも街中を走る自動車をつくれて飛行機も作れるというところがうらやましいです。 多分日本だと両方とも構造計算とかから含めて法律に合致していると証明するための提出書類が死ぬほど多くてできないんじゃないかなと。 試作だからとある程度緩くできないのだと想像します。 いわゆる自動車メーカー以外に光岡自動車ってありますが基本的には外板を交換して見た目を変えているものがほとんどなのでベース部分は元の自動車ということでこの辺を回避していそうで、本当は彼らにも独自自動車を出してほしいなと

SNSでみたことある! 3iアトラス情報まだですか?カラパイアさん期待してます! エクスペンが一番飛行が安定している 乗りやすそう あれなら誰でも運転できるのでは 飛行機にタイヤを付けただけに見える ロマンの塊ではある 今でもタイヤだけ飛んで事故を起こしておる 車のような飛翔体が日常生活空間を往来する事が、現実的に可能だと思いますか? 可能だと考える人はSF映画の観過ぎw アラスカとかだと、移動手段が小型飛行機ってのが当たり前だから、降りた後も移動手段に使えるなら便利なんだろうな うーんと…. こういうのじゃなくて、スターウォーズとかにでくるような地面から数十センチ浮かんだ車がいいんですけど。走るのは道路の上でいいっすよ。 オフロードでも無敵だぜって調子に乗って岩にぶつかる 一度でも大きな事故が起きたら規制の嵐になるから、普及は難しいと思うのよね 第一に市街地の空中にどないレーンを敷くのと思う。敷いても3次元やで、皆SF映画の観過ぎ ファイナルファンタジー15ゴッコができるね 万博に出てた空飛ぶ車も全然車じゃないんだよなあ、ただのヘリとドローン いわゆるSFロマンを満たしてくれるのは自動車型なんだよ 技術的に非効率なのは分かるけど、だったら車とか言わなくていいよ 公道を走行できる飛行機でいいっちゃいい コメントを書く

世界の不思議が、あなたの受信箱に。

人気記事ランキング

最新ニュース

不思議と謎の大冒険!

カラパイアは、科学・自然・動物・文化・歴史・ テクノロジーをテーマに、 世界の多様で奥深い存在や その役割に焦点を当て、 不思議・驚き・発見を 毎日お届けする知的好奇心メディアです。

興味深い発見を毎日お届け

© 2007 - 2013 Parumo© 2013 - 2026 Mincure Inc

運営情報

お問い合わせ

記事配信先

コメント欄に移動 コメント 人気タグ サイエンス&テクノロジー
  1. 記事一覧を読込中です。
料理・健康・暮らし
  1. 記事一覧を読込中です。
最新記事
  1. 記事一覧を読込中です。
カラパイアの公式アカウント
  • Twitter
  • Facebook
  • Bluesky
📎📎📎📎📎📎📎📎📎📎