8. 九州・沖縄地方のウイスキー蒸留所
2016年、本坊酒造は100年以上の焼酎製造の歴史のある津貫工場内の貯蔵庫の一つを改装して「マルス津貫蒸溜所」を操業しました。 マルス信州蒸溜所が冷涼な気候で熟成がゆっくりと進むのに対し、マルス津貫蒸溜所は、温暖な気候で熟成がダイナミックに進むと考えられています。製造する原酒のタイプ、熟成に使用する樽のタイプも様々なものを使っています。 津貫蒸溜所では、隣接する貯蔵庫の他に同社が屋久島に所有する「屋久島エイジングセラー」にも毎年30丁の樽を貯蔵しているそうです。日本でも珍しい気候の屋久島でどのような熟成が進んでいくのか非常に興味深いです。
所在地 〒899-3611 鹿児島県南さつま市加世田津貫6594 アクセス ■鹿児島空港からバスをご利用の場合 ※約1時間半に1本 バスの詳細はコチラ 鹿児島交通 0番線(枕崎・加世田方面)「鹿児島空港」バス停から約90分 「加世田」下車の場合 タクシー(約10km) 「上津貫」下車の場合 徒歩(約2km)※タクシーはおりません■鹿児島中央駅からバスをご利用の場合 鹿児島交通 東16乗場(加世田方面)「加世田バスターミナル」乗継で「津貫」下車 約110分 ※ご参考:九州のバス時刻表 PC版はコチラ スマホ版はコチラ■お車をご利用の場合 「鹿児島空港」から約90分(九州自動車道 谷山IC経由) 「鹿児島市内」「JR鹿児島中央駅」「JR指宿駅」から約70分 「知覧特攻平和会館」から約40分 「JR枕崎駅」から約20分 操業開始 2016年 公式HP 本坊酒造 マルス津貫蒸溜所 見学 見学可。HPより要予約。 商品 シングルモルト津貫マルス津貫蒸溜所の代表的なウイスキー
蒸留所詳細情報 マルス津貫蒸溜所(本坊酒造)|蒸留所詳細情報 jpwhisky.net 8-4. 西酒造 御岳蒸留所本坊酒造のマルス津貫蒸溜所、小正醸造の嘉之助蒸溜所に続く鹿児島県3か所目の蒸留所となる。「御岳」とは桜島の事で、桜島の古来からの正式名のようです。ポットスチルは初留機1基と再留機1基の合計2基。 どちらもラインアームは上向きで、フルーティで深い香味が特徴ですっきりとしたニューポッドに仕上がります。熟成に使用する樽はすべてシェリー古樽。 2019年に合計24種類のボタニカルを抽出して出来上がったクラフトジン「尽~tsukusu~」を発売した事でも話題に。
画像出展:御岳蒸溜所 THE ONTAKE DISTILLERY 画像出展:御岳蒸溜所 THE ONTAKE DISTILLERY 所在地 〒891-0144 鹿児島県鹿児島市下福元町12300 アクセス 指宿スカイライン、南薩縦貫道谷山ICより約5分、鹿児島市内より車で約20分 鹿児島空港より車で約40分 操業開始 2019年 公式HP 御岳蒸留所 THE ONTAKE DISTILLERY 見学 ー 商品 シングルモルト御岳 8-5.ニッカウヰスキー さつま司蒸溜蔵 created by Rinker 8-6.黄金酒造 横川蒸留所ウイスキー工場横川蒸留所は東京ドーム約1.3個分の土地と巨大な倉庫を2棟持ち、十分なキャパシティを誇ります。
8-7.天星酒造 菱田蒸溜所1901年創業。老松酒造の屋号で焼酎製造を開始し、2010年末に天星酒造へと屋号を改称。 近年ではウイスキー製造のミドルカットにヒントを得た「早垂蒸溜」製法を確立し、その製法から産まれた「天星宝醇赤」TWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)で2年連続となる最高金賞を受賞。 菱田に流れる平成の名水百選のひとつ「普現堂湧水源」の軟水を活かしたウイスキー作りを行う。 現在、クリスプ社の英国産モルトとドイツAvangard Malz社のノンピートモルトや国産麦芽も試験的に使用している。 発酵時間が長く約5日間。銅製のハイブリッドスチルを使用する事により、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを作ることが可能。2023年4月14日からクラウドファンディングを実施。目標金額3,000,000円に対し、8,899,000円の応援購入が寄せられた。
8-8.薩摩酒造 火の神蒸溜所鹿児島の焼酎と言えばかならず名前が挙がると言っても過言ではない、焼酎「さつま白波」で有名な「薩摩酒造株式会社」が、2022年12月にウイスキー製造免許を取得。 2023年2月よりモルトウイスキーの製造を開始。 早くも2023年11 月には、連続式蒸留機を新設し、モルトウイスキーに加えグレーンウイスキーの製造開始も予定している。 元々薩摩酒造では、ホワイトオーク樽で熟成させた麦焼酎「神の河」を1988年より生産しており、焼酎メーカーとしては日本で唯一、独自の「樽工房」と「樽貯蔵庫」を有し、専属の「樽職人(クーパー)」が樽の管理・再生を行なっています。 ちなみに樽職人は日本全国で60名ほどしかいません。 従って、モルト、グレーン、クーパレッジ(製樽)と全てを自社で賄えるオールジャパニーズウイスキーを作る事が出来る、非常に期待値の高い蒸溜所の一つと言え、薩摩酒造は本坊グループの一社である為、本坊酒造のマルス信州と津貫の二つの蒸溜所と熊本の山鹿蒸溜所の3つの蒸溜所から技術提供を受けている事も、更に期待値を高くさせてくれる。 公式コメントでは「来年2024年内にはショップやバーを備えた施設もオープンし、一般のお客様の見学も受け入れる開かれた蒸溜所とする予定です。「火の神蒸溜所」は、世界水準の品質の実現と共に、ウイスキーの魅力を惜しみなく見学頂ける施設を備えることで、世界で愛される新たなジャパニーズウイスキーを目指してまいります。」 蒸留機は日本産ランタン型蒸留機2機、生産規模17.5万リットルの予定、麦芽仕込量(ワンバッチ):1.1トン 2026年内にシングルモルト「火の神」をリリース予定。
created by Rinker 8-9.小牧醸造 小牧蒸溜所小牧家の歴史は古く、1590年に北郷島津家13人の武家衆家来の一人として薩摩の地に移住。 1909年、鹿児島県薩摩郡さつま町に本格焼酎製造業を創業し、今年115年目を迎える。 2023年1月31日付けでウイスキー免許を取得。 それに伴い設備試運転を終え、2023年4月1日より正式に稼働開始。 1バッチ1トン仕込み。 稼働したばかりで商品はもちろんまだ先の話ですが、公式コメントでは「ジャパニーズウイスキー」を作る事を明言しており、その確固たる意志と自信に満ち溢れた言葉に否応なしに、期待が高まります。 以下公式コメント 『私たちの本格焼酎の製造、蒸留技術は世界をも凌駕する技術と確信しております。 この技術を、世界の蒸留酒であるウィスキーに応用することで、弊社が造るジャパニーズウィスキーは更なる高みへと昇り、ひいては本格焼酎の認知度も向上させ、世界に冠たる日本を取り戻せると自負しております。』
小牧蒸溜所の代表的な商品
created by Rinker熊本県
8-10. ㈱山鹿蒸溜所 山鹿蒸溜所 画像出展:山鹿蒸溜所Facebook 画像出展:山鹿蒸溜所Facebook操業は2013年。南九州コカ・コーラボトリング(現コカ・コーラボトラーズジャパン)の酒類事業などの分社化で発足したMCAホールディングス(東京)が親会社。操業当時は焼酎を生産していたが、これを機に生産をウイスキーに転換。本坊酒造(鹿児島市)から技術協力を受ける形で2024年以降の商品化を目指す。年間150kl、4~5万本の販売を想定。
created by Rinker 8-11.高橋酒造 田野蒸溜所 所在地 〒868-0066 熊本県人吉市田野町3316-4 アクセス 人吉インターチェンジから約30分 人吉球磨スマートインターチェンジから約25分 操業開始 2025年10月 公式HP https://www.hakutake.co.jp/tano-distillery/ 見学 現在受付していません 商品 ー 8-12.山都酒造株式会社 山都蒸溜所創業文政四年(1821年)の老舗の酒屋。 樽熟成焼酎『天使の分け前』が2000年モンドセレクション金賞受賞。 大阪の大手ウイスキーメーカーの12年ものの裏面ラベルの文言がそっくりだと話題になった『シングルモルト山都』 シングルライスウイスキー『保之助』や芋焼酎の「3M」として知られるあのプレミアム芋焼酎にそっくりな『魔球』などがある。 蒸溜機や施設等の情報は無い。
created by Rinker 8-13.JFLAホールディングス 常楽酒造大正元年に創業。 熊本・球磨にある老舗本格焼酎蔵元が作る『 RICE WHISKY常楽』 はグレーンウイスキーとして販売されている。 原材料もしっかりと明確に表記し、ジャパニーズ表記を外している等、新しいタイプのウイスキーを作ろうとする気概が見える。 ドイツ産モルトと国産米で仕込んで蒸留したウイスキーとお米の本格焼酎を樫樽で時間をかけて熟成貯蔵したとっておきの原酒で造るウォッカをブレンド。 「食事を引き立てるウイスキー」を開発コンセプトとし、お米由来の繊細で洗練された甘みを生かした味わいは和食との相性抜群とのこと。
created by Rinker大分県
8-14. 津崎酒店 久住蒸留所 所在地 〒878-0201 大分県竹田市久住町大字久住6426 アクセス JR豊後竹田駅より約5~6km 操業開始 2021年2月 公式HP 久住蒸留所ではなく、津崎酒店のHP 見学 – 商品 –宮崎県
8-15. 黒木本店 尾鈴山蒸溜所明治18年に創業した黒木本店の別蔵が「尾鈴山蒸留所」です。1998年に宮崎県高鍋町の尾鈴山山中に建てられ、自然の風景と調和した美しい蒸留所。 「百年の孤独」「山ねこ」「山猿」で知られる老舗焼酎蔵の黒木本店。先代の黒木敏夫氏がスコットランドのエドラダワー蒸留所に感銘を受けて、敢えて山中に建設された拘りの蒸留所。後を継いだ息子の黒木信作氏によって 2019年11月からウイスキー造りを開始 。
原料となる大麦は 黒木本店の運営する「甦る大地の会」が栽培する大麦 「はるしずく」と「はるか二条」、もしくは宮崎県産のもののを使用。
発酵槽は日本木槽木管製。地元の杉を使用。 蒸溜機は三宅製作所のウイスキー用とジン等のスピリッツ用が1基づつ。焼酎用に使用している直噴式の伝統的なステンレス製の蒸溜機も使用。 熟成に使用する樽も地元産の杉や桜、栗などオーク以外の樽も使用。
所在地 〒884-0104 宮崎県児湯郡木城町石河内656−17 アクセス 高鍋町中心地から車で約30分 操業開始 1998年 公式HP 尾鈴山蒸留所 見学 商品 OSUZU MALT等尾鈴山蒸留所の代表的なスピリッツ
created by Rinker 8-16.佐藤焼酎蒸留所 SATO DISTILLERY佐藤焼酎製造場は、本格焼酎の製造を行っている老舗の蔵元。 地元農家と連携し、県産の穀物などを使用した焼酎を製造。さつまいも、大麦、米、栗など。 2021年にはウイスキー製造免許を取得し、現在は新たな挑戦としてウイスキーの製造を開始しました。
所在地 〒884-0104 宮崎県児湯郡木城町石河内656−17 アクセス 高鍋町中心地から車で約30分 操業開始 1998年 公式HP https://satoshiki.com/ja/ 見学 ー 商品 シングルモルト佐藤、シングルグレーン佐藤等福岡県
8-17. ㈱篠崎 SHINDO LAB(新道蒸溜所)新道蒸溜所のコンセプトは「THE QUEST FOR THE ORIGINAL」。”世の中に普通にあるものではなく、これからのスタンダードになるものを追求してしたい”とし、原料処理から糖化、もろみの育成、蒸溜と、それぞれの工程に化学的根拠をもち、目指す香りの成分をしっかりと構築し、織り込んでいく原酒造りを行う。
甘酒の「国菊」、麦リキュール「朝倉」、焼酎等も手掛けている福岡県朝倉市の老舗蔵元「篠崎」の新しいプロジェクトとしてウイスキー事業を開始。2021年5月に建屋完成、8月から蒸留を開始。三宅製作所のポットスチルを使用。 「およそ200年の酒造りのノウハウを活かし、今までにない日本のウイスキーを目指す」という。 福岡県初のクラフト蒸留所として3年後から出荷開始予定。年間出荷本数20万本を目指す。 将来的には発酵時に使用する桶や熟成時に使用する樽も自社林の木材を使用して作成していく予定としている。
created by Rinker 8-18.㈱喜多屋 八女蒸溜所 8-19.大石酒造場米国では「OHISHI WHISKY」としてすでに販売されています。ですが、米国ではバーボンは非常に厳しいですが、ウイスキーの法律は少し緩めです。このウイスキーはWhisky ADVOCATEなどにも記載されているほどですが、中身は熟成米焼酎なのではないでしょうか?日本では見かけることはないですが、アメリカのお土産店などで販売されているケースがあるようです。
8-20.ニッカウヰスキー 門司工場 created by Rinker長崎県
8-21.梅ヶ枝酒造1787年創業の造り酒屋である梅ケ枝酒造が、長崎県内初のウイスキー事業を展開。 社長の長野哲也氏とその次男、剛士氏に三男、太伸氏と兄弟で伝統を守りながらウイスキー原酒作りに励む。 2019年にこれも長崎県初となるクラフトジン「よきつき~令月~」を発売。 ドイツ製ハイブリットスチルを使用。 英国産の麦芽を使用し、1仕込み4日間の工程で、160リットルを製造後、バーボン樽に詰める。 2023年現在11月までに計7000リットル、35樽分(ボトル1万本分)を仕込む予定。 杜氏である剛士氏は「まずはスコットランドの製法に習い、基本の味を目指す。その後、色々と工夫していければ」
created by Rinker 8-22.元盛せせらぎ酒造 波佐見蒸留所陶磁器の波佐見焼が有名な長崎県波佐見町にある、元盛せせらぎ酒造の佐世保蒸留所。 中国福建省廈門の会社が親元である為、日本初の中国資本の蒸留所になります。 2023年から蒸留開始。 海外需要の高まりに応えるため、蒸留所を創立したそう。 マッシュタンと発酵槽、ポットスチルもすべて中国製を導入。 ステンレス製の発酵槽6基。 ポットスチルは初留1基、再留1基と、実験用の銅製小型スチル1基。 日本酒造りを経験したスタッフが蒸留を担当しているそう。 使用麦芽ヨーロッパ産ノンピート。 使用樽はバーボン樽をメインに、シェリー樽、ミズナラ樽、桜樽も使用。 建物内に樽を置いているほか、波佐見町内にある倉庫も熟成庫として使っている。 富士雉ウイスキーなるものを販売しています ちなみに公式サイトは日本語が少しあやしいです。
沖縄県
8-23. ヘリオス酒造 許田蒸留所 画像出典:酒蔵見学 | ヘリオス酒造株式会社 画像出典:酒蔵見学 | ヘリオス酒造株式会社そして2020年12月31日、 沖縄初のシングルモルトウイスキー「許田カスクストレングス2020」を発売 しました。 英国産のピート麦芽を原料とし、2017年に自社で仕込み・蒸留を行ったモルトウイスキーをオーク樽で3年間熟成。ラベルは蒸留所近くの山あいの夜明け前の雰囲気を再現したデザイン。商品名は地名である許田(きょだ)を採用、力強い筆文字で表現しました。シングルモルトウイスキー「許田カスクストレングス2020」はピートモルト由来のスモーキーな香りと奥行きのある味わいのウイスキー。樽出しのアルコール度数のままの60.9%、加水をしない「カスクストレングス」です。
画像出典:ヘリオス酒造公式オンラインストア 画像出典:ヘリオス酒造公式オンラインストアヘリオス酒造の代表的なウイスキー
created by Rinker 8-24. 新里酒造 州崎蒸留所2021年4月に自社蒸留の「NEW MAKE 新里」をリリース。限定350本は即日完売。 ポットスチルは泡盛を蒸留しているものを併用。現在3基のポットスチルを所有している。熟成に使用している樽は3種類(具体的には不明だが、おそらくシェリー樽・バーボン樽あたりか)で、3年熟成を経てウイスキーとして販売していく意向。毎日1仕込みのペースで原酒を生産している。 2023年6月にニューボーンの発売を予定している。
所在地 〒904-2161 沖縄県沖縄市古謝 3丁目22番8号(本社工場) 〒904-2234 沖縄県うるま市州崎 12-17(州崎工場) アクセス 車:北中インターより沖縄市向けに走り約20分、イオン具志川店近く 操業開始 2021年(自社蒸留でのウイスキー製造開始 公式HP 新里酒造株式会社 見学 無料。見学日の1週間前までに電話予約(当面の間、見学中止) 商品 NEW MAKE 新里、新里WHISKY新里酒造の代表的なウイスキー
created by Rinker 8-25.久米仙酒造 那覇蒸溜所泡盛で有名な「久米仙」を製造する久米仙酒造。現在は泡盛で培った蒸溜技術を生かし、沖縄の地でライスウイスキーを製造しています。その名も「沖縄 ISLAND BLUE」。亜熱帯気候で熟成されたウイスキーを製造しています。
所在地 〒902-0074 沖縄県那覇市字仲井真155番地 アクセス バスターミナル「国場」から徒歩2分 操業開始 1952年創業 公式HP ライスウイスキー 沖縄 ISLAND BLUE – 久米仙酒造 (okinawabluewhisky.com) 8-26.まさひろ酒造泡盛「まさひろ」や「まさひろジン」で有名なまさひろ酒造は、明治16年に琉球王国の城下町である首里で創業しました。現在ウイスキー製造も開始しており、「昌廣」の名前でシェリー樽熟成のモルトウイスキー、「早期熟成 シングルカスク 昌廣ニューボーンウイスキー」を発売しました。
泡盛のまさひろ酒造 - 泡盛メーカー「まさひろ酒造(旧社名:株式会社比嘉酒造)」。沖縄糸満市。 。泡盛通販や古酒の製造方法と商品「まさひろ」「島唄」「海人」「もろみ酢」を紹介。沖縄観光の工場見学なら泡盛まさひろギャラリーがおすすめ