生存不可能とされた「水深8300m超の海」に生きるシンカイクサウオの秘密
シンカイクサウオ属の一種(マリアナスネイルフィッシュ)Gerringer M. E., Linley T. D., Jamieson A. J., Goetze E., Drazen J. C.
3. 無駄な働きをしない目
光がまったく存在しない水深約8200mの環境では、視覚に頼ろうとするのはエネルギーの完全な浪費だ。そのためシンカイクサウオは、以下の戦略を用いている。
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・体の色素を減少させた ・視覚を単純化した ・光より振動を頼るように、感覚系を適応させた
4. 極限状態に最適化された代謝
水深8000mを超える世界における食べ物としては、微小な甲殻類、フィーカルペレット(プランクトンの糞)、植物由来の有機物、その他の海洋生物の死骸以外が見つかることはめったにない。前出の『Nature Ecology & Evolution』誌の研究によれば、シンカイクサウオは、生存のため以下の特性を保有している。
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・低いが、効率的な代謝率 ・チャンスを逃さない摂食行動 ・低温環境に適した、エネルギー節約型の生理学的機能
翻訳=高橋朋子/ガリレオ
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