シューベルト 交響曲第8番『未完成』D.759
だとすると『未完成』を完成させる時間的猶予はあったはずです。実は全4楽章とも一度完成したという説が主流です。しかし、第3楽章と第4楽章は劇音楽『ロザムンテ』に流用されため、また新たに第3楽章と第4楽章を書かなければならなくなった、という訳です。それにしても『未完成』の第1楽章、第2楽章は天国的な音楽で、どんな経緯で思いついたのか全く想像できず、 まさに奇跡としか言いようが無いような交響曲 です。一方、オーストリア的素材を良く使っていて、それまでのシューベルトの交響曲の骨組みの上にあり、楽譜を見ているともう少し素朴に感じます。第2楽章の終わり方を聴いても、やはり第3、第4楽章があることを前提に書かれていると思います。
曲の構成完成している楽章は以下になります。モダン楽器での演奏は今でも緩徐楽章が2つ続くような演奏になっています。世の中の大半の演奏は、テンポが遅すぎるように思います。それは、シューベルトの交響曲第6番までと異なり、『未完成』の初演は19世紀後半で、作曲したころとは大分演奏様式が変わってきた頃です。確かに第6番以前の交響曲に比べ、とてもシリアスでスケールの大きさもありますが、オーストリアの素材を良く使っていて、基本的には第6番からそこまで飛躍していないようにも思います。ただ『未完成』は演奏を第2楽章で終える必要がありますし、演奏会などで聴かせるとなると、大きめにテンポを落とすなどの工夫が必要になってくると思います。第3楽章、第4楽章があったなら、演奏は大分違っただろう、と感じさせます。
シューベルト 交響曲第7番『未完成』■第1楽章:アレグロ・モデラートソナタ形式です。テンポはアレグロ・モデラートと微妙な指定ですが、一応アレグロです。展開部が厳めしい音楽となっており、これは後世の交響曲の緩徐楽章で良く使われていると思います。
■第2楽章:アンダンテ・コン・モート展開部なしのソナタ形式です。緩徐楽章ですが、テンポはアンダンテ・コン・モートなので、アンダンテより速く動きのある曲という指定です。楽譜を見るとおそらく少し速めのテンポで演奏することを前提としているようで、普通のテンポで演奏すると終わり方が物足りなくなってしまいます。ロマン派的な演奏では、最後の部分をより美しく演奏し、天国的に終わる演奏が多いですね。
おすすめの名盤レビュー
それでは、シューベルト作曲の交響曲第8番『未完成』の名盤をレビューしていきましょう。
ベーム=ベルリン・フィル (1977年) 円熟したベームとウィーン・フィルの重厚で熱気に圧倒される名盤!指揮 カール・ベーム 演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ベームとウィーン・フィルのライヴ録音です。来日ライヴの2年後、 1977年のシューベルト音楽祭でのライヴ です。この録音は定番として、長い間聴かれていたものです。来日時のライヴよりも穏やかです。テンポなど基本的な演奏スタイルは同じです。ベームの『未完成』はスケールが大きく根底に厳しさを感じる演奏であることは変わりません。音響は来日盤よりも良く、ふくよかな残響が味わいをさらに深めてくれます。
第1楽章は 冒頭の低音からして重厚で秘めた迫力 があります。ベームは音楽の構造がしっかりしていますが、オケの響きはウィーン・フィルらしくふくよかで、晩年のベームにしか出せない情感があります。ppで沈むところはテンポを遅くし徹底的に沈み込み、 そのあとの厳めしいクレッシェンドはスケールが大きく、圧倒されま す。フォルテではウィーン・フィルをダイナミックに鳴らしています。再現部になると、しなやかな響きに戻り、じっくりと落ち着いた語り口に戻りますが、また強奏になると重厚で迫力があり、スケールが大きいです。
第2楽章は落ち着いた語り口で始まります。ウィーン・フィルのふくよかな音色が良く響きます。 ウィーン・フィルの木管の音色には神々しさ があり、フォルテになると情熱的で深みのあるスケールの大きな音楽です。情感溢れた自然体の演奏が続き、 突然また厚みのあるフォルテ になります。
来日ライヴよりもさらに老成したベームのタクトからは奥の深さが伝わってきます。シューベルト音楽祭でのライヴというだけあって、シューベルトらしい柔らかさと情熱、さらに奥深さがある名盤です。
カラヤン=ベルリン・フィル (1975年) 美しく磨き抜かれたカラヤンの『未完成』指揮 ヘルベルト・フォン・カラヤン 演奏 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
カラヤン=ベルリン・フィルは 『未完成』を徹底的に磨き上げました 。ベームのライヴのような感動はそこまで無いのですが、演奏のクオリティの高さに圧倒されます。これ以上美しい録音は今の所無いと思います。
カラヤン=ベルリンフィルの絶頂期である1975年の録音です。聴こえるかどうか微妙な位のppで始まります。ベルリンフィルの絶頂期の弦の響きは透明で壮麗です。 中間の厳めしいクレッシェンドの個所は、雰囲気作りが非常に上手く、また弦の響きも一体感があり、本当に壮麗 です。その後、ダイナミックですが金管が入っても音が濁ることはなく、スケールが大きいまま天上の音楽のような透明な響きが繰り広げられます。
第2楽章は遅めのテンポで平穏な世界です。1960年代のテンポより随分遅くなっています。 クラやオーボエのソロの部分は平穏で透明感が凄いです。歌わせるところは本当にじっくり歌っています。 その後、弦セクションのスケールの大きな音楽となり圧倒的です。
テンポが遅いので重厚ですが、重厚さ、壮麗さは1960年代のほうがあると思います。あまり壮麗すぎるとシューベルトらしくないので、スタイルを変えてきたのでしょうね。
アバド=ウィーン・フィル 鋭く熱狂的に盛り上がるウィーン・フィル!アバド屈指の名盤指揮 クラウディオ・アバド 演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウディオ・アバドとウィーン・フィルのライヴ録音です。アバドはスタジオ録音でも力を発揮する指揮者ですが、知的できちんとまとめた録音が多いです。ライヴはさらに感情的な熱狂があります。録音はDGではなくORFですが、しっかりしており、ウィーン・フィルの艶やかな響きを良く捉えています。
第1楽章は比較的淡々と始まりますが、徐々に熱してきます。 クレッシェンドすると熱気が織り込まれた響き になりスリリングです。急にffになる個所では鋭さのある響きです。pから厳めしいクレッシェンドをする部分は、 背筋が寒くなる様なグロテスクさも厭わない表現から圧倒的に盛り上がり ます。アバドとウィーン・フィルの録音で、毒々しさを感じさせるほど盛り上がる演奏はなかなか聴けないですね。このライヴならではの名演です。
第2楽章はウィーン・フィルの線が細く美しい響きで始まります。急にフォルテになると 弦が鋭く熱気のある響きで盛り上がり、本当に圧倒的 です。静かな所はウィーン・フィルの木管の響きが印象的で、じっくり味わえます。ラストもそこまで引っ張らず自然に曲を閉じています。
『未完成』はライヴに名盤が多いですね。ウィーン・フィルの神々しい響きとアバドの知的なまとめ方の上で、熱狂した音楽が繰り広げられた稀有な名盤です。カップリングの交響曲第5番も、ウィーン・フィルの響きを活かした熱気のある名演です。
ヴァント=ベルリン・フィル (1995年) 老練のタクトによる奥の深いシューベルト指揮 ギュンター・ヴァント 演奏 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァントとベルリン・フィルのライヴです。ヴァントが円熟してそれまでの緻密な演奏から少し余裕のある芳醇な演奏をし始めた頃のライヴです。ベルリン・フィルなので、クオリティも高いですが、客演であることもあって、少し余裕があります。ヴァントはシューベルトを得意としていて交響曲第5番なども名演ですが、『未完成』もドイツ的な正統派の演奏で、円熟したことにより軽妙さのある演奏となっています。
第1楽章はしっかりした始まり方で、 ドイツの正統派という雰囲気に満ちています 。わざとらしい表現はなく、他の曲と同様にドイツ的な響きを作っています。弱音を抑え過ぎない所も特徴で、ゆったりと鳴らしています。情熱もかなりあり、フォルテになると白熱します。 特に展開部の表現は、こんなに凄い表現が可能なんだ、と思える位、厳めしい もので、やはり『未完成』を聴くならヴァントのディスクは必須です。曲に対する理解度が半端では無いです。
第2楽章は 速めのテンポ取りですが、とても自然に聴こえます 。一般的に第3楽章、第4楽章が無いので、第2楽章を誇張して演奏しがちですが、ヴァントはあまり恣意的な表現はしていません。第2主題は非常に美しく、ソロのレヴェルの高さはさすがベルリン・フィルです。録音が明晰であることも功を奏して、 立体的な奥行きがあり、それぞれのパートのアンサンブルが手に取るように聴こえます 。
色々な演奏を聴きましたが、ヴァントの演奏は新鮮で気づかされる物が多いです。ヴァントの『未完成』は、このベルリン・フィルとのライヴの他、北ドイツ放送響、ベルリン・ドイツ響、シカゴ響などがあります。
ブリュッヘン=18世紀オーケストラ (1993年) 古楽器のくすんだ音色と激しい感情表現指揮 フランス・ブリュッヘン 演奏 18世紀オーケストラ
ブリュッヘン=18世紀オーケストラの古楽器による『未完成』です。古楽器はカラヤン盤のような透明感はないですが、 古楽器にしか出せないくすんだ奥深い響きが聴けます 。シューベルトが作曲した1820年代はまだロマン派が始まったばかりでベートーヴェンの影響が強いころです。おそらく18世紀オーケストラのような音色だったと思います。それで天国的な『未完成』を演奏するとどうなるんでしょう。
第1楽章は古楽器の弦のくすんだ音色で、モダンオケのクールで壮麗な響きとは明らかに違います。第2主題のレントラー(オーストリアの農民の舞曲でワルツの元)は古楽器の方が自然な演奏になりますね。ブリュッヘンは情熱的で 激しいと言える位、ロマンティックな演奏 をしています。 展開部の厳(いか)めしいクレッシェンドは非常に上手く行っていて圧倒されます 。バロック・トランペットやバロック・ティンパニの強烈な打撃が効果的ですね。ブリュッヘンはロマン派の曲も得意ですし、古典派のモーツァルトも感情を入れてロマン派風に演奏している位です。
第2楽章は天国的ですが、速めのテンポで感情もかなり入れています。古楽器のヴァイオリンは味わい深い響きを出しています。速めのテンポでも古楽器だと、とても自然ですね。 メリハリのある演奏で、フォルテになるととても激しく情熱的 です。 古楽器オケ特有の暖かみと感情的な暖かみがあり 、とても味わい深く、心地良く聴けます。
古楽器を使用したくすんだ響きの名盤であると共に、ブリュッヘンの凄い気合いに圧倒されます。
シノポリ=フィルハーモニア管弦楽団 繊細で燃え上がる情熱的な名盤指揮 ジュゼッペ・シノポリ 演奏 フィルハーモニア管弦楽団
シノポリとフィルハーモニア管弦楽団の演奏です。シノポリがまだ若い頃の演奏の一つです。 非常に情熱的で繊細な個所は暖かみのある柔らかい響きですが、盛り上がると一気に燃え上がります。 クオリティも高く、知的なベースを持ちながら、とてもロマンティックな演奏で、シノポリの良い所が良く出ています。
第1楽章は冒頭から非常に繊細でクオリティの高い演奏です。C.クライバーに比べると大分緩やかなテンポです。ドイツの演奏家と違い、 響きに柔らかさがあります 。テンポ取りも中庸でレントラーもオーストリア風というには少しロマンティックすぎかも知れませんが、リズムがしっかりしています。そして、急にフォルテになると 情熱的な演奏で、弦の響きに感情が練りこまれています 。これが出来るのはシノポリとテンシュテット位かも知れません。大仰な表現は一切なく自然さを感じる演奏です。展開部でのpのおどろおどろしさ、クレッシェンドしていくと燃え上がり、テンポアップしていきます。メリハリもある演奏です。
第2楽章は少し速めのテンポで自然体な演奏です。 微妙な感情の変化を良く描いていて、とても繊細 です。メロディラインもなめらかでロマンティックです。急にフォルテになると感情を込めた弦の響きが素晴らしいです。 燃え上がり外に発散していくような演奏 ですね。基本的に軽妙で、とても味わいがあり、心地よく聴けます。
ベーム=ウィーン・フィル (1975年来日ライヴ) ベームの美しく荘厳な『未完成』指揮 カール・ベーム 演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・ベームとウィーン・フィルの1975年来日時のライブ録音です。非常にテンポが遅く、ウィーンフィルは思い切り鳴らして、スケールの大きな演奏をしています。
第1楽章の展開部は 聴こえない位の所から厳しく激しくクレッシェンドし、壮麗な響きになります。 ライヴということもあってか、圧倒的で感動的です。第2楽章はウィーンフィルの弦の美しさが印象的です。第2主題のクラリネットの 天国的な美しさは形容しがたいもの です。その後の壮麗さも凄いです。この『未完成』はベームの特徴が全て良い方向に出ている名盤ですね。根底にある緊張感とか厳しさが、シューベルト後期の交響曲で必要なことは分かっていましたが、こんなに名盤だとは思ってもみませんでした。
当時のライヴ録音だとハンデになるか、と思ったのですが、それは無いようです。しかもドライな響きのNHKホールでのライヴ録音です。『未完成』でもこの位、ふくよかに鳴らせば、多少細かい音が不完全でも十分伝わってくるものがありますね。
ベーム=ベルリン・フィル (1966年)指揮 カール・ベーム 演奏 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベーム=ベルリン・フィルのセッション録音盤です。ベームはこれでシューベルトの全集を作っていて、この全集は非常に評判が良いものです。2つのライヴも素晴らしいですが、こちらの方が録音が良く安定しています。演奏スタイルも大きくは変わりませんが、来日時のライヴは、ライヴならではの熱気がありました。その辺りは少しスッキリしています。
録音がしっかりしているのと、 1970年代あたりの巨匠の時代のシューベルトの演奏スタイルが既に確立している ので、全集として入手するのがお薦めです。
カルロス・クライバー=ウィーン・フィル 速いテンポで盛り上がる熱演指揮 カルロス・クライバー 演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カルロス・クライバーとウィーンフィルの録音です。クライバーらしい速めのテンポとオーストリアの雰囲気に溢れた演奏です。それまでの遅いテンポで演奏するという固定観念を切り崩して、ロマン派の交響曲らしい演奏になっています。『未完成』はロマン派初期の作品です。ベームとかカラヤンはテンポが遅すぎると思うので、カルロス・クライバーのテンポは適切だと思います。
第1楽章は速いテンポで始まります。第1主題は速めのテンポでかつ情熱的です。 第2主題はきちんとレントラーに聴こえます 。カラヤンやベームの演奏と大分違うので違和感を抱く人も多いかも知れませんけれど。 展開部のいかめしいクレッシェンドの雰囲気づくりは凄い です。大きなテンポの変化を伴っていて、メリハリがあります。盛り上がるとウィーンフィルが沸騰する位、激しく盛り上がります。第2楽章も少し速めです。 ただ第1楽章との差が良くついていて、交響曲らしく聴こえます。 これならブラームスを先取りしている雰囲気です。カラヤンのような神々しい壮麗さではなく、人間味のある感情表現です。クラリネットのソロなどは、透明感があって美しいです。
カルロス・クライバーはセンスだけで、古楽器奏法を先取りしたような演奏 をしているので凄いですね。ブリュッヘンは古楽器オケですが、もっとテンポが遅く旧来のスタイルを大きく変えていない位ですからね。カップリングの交響曲第3番も名演です。
アーノンクール=ベルリン・フィル (2006年) ベルリンフィルの明晰な響きと高音質指揮 ニコラウス・アーノンクール 演奏 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
アーノンクールとベルリン・フィルの録音です。アーノンクールが得意とする母国オーストリアの作曲家シューベルトですが、ベルリン・フィルを指揮したピリオド演奏です。コンセルトヘボウ管との旧盤より、スケールが大きく、音に厚みがあります。テンポも全体的に遅めで、演奏時間も17分台です。
第1楽章はベルリン・フィルの精緻なアンサンブルが印象的です。 ライヴとは思えないクオリティ ですね。アーノンクールはノンヴィブラートですが、 ロマン派的な演奏を繰り広げています 。遅めのテンポでじっくり演奏されており、ルバートも大きめに掛けています。レントラーは少し遅めで、ゆったりしたリズムで流れていく感じです。金管やティンパニが入ると厚みのある響きになります。展開部は 弦のメッサデヴォーチェが素晴らしく 、スケールの大きな盛り上がりです。金管はバロック楽器と思いますが鋭いアクセントと、ティンパニの鋭い打ち込みの衝撃で、天上の音楽という雰囲気になっていきます。
第2楽章は少し遅めのテンポでしなやかに始まります。 とても遅めのテンポでじっくり歌いこみ、アーノンクールの円熟を感じさせます 。シャープでクールさがあるのでカール・ベームとは少し違いますが、味わい深い演奏で、かつての革命児も円熟するとテンポが遅くなるんだなぁ、と思います。
アーノンクール=ロイヤル・コンセルトヘボウ管指揮 ニコラウス・アーノンクール 演奏 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
アーノンクールとロイヤル・コンセルトヘボウ管の透明感溢れる演奏です。ピリオド奏法はヴィブラートをかけないため、クールさや透明感が出ます。もちろん、ヴィブラートを外す代わりに、他の当時の奏法を取り入れるのですが、 この演奏は透明感を上手く利用している と思います。
第1楽章は全体的にテンポを速めです。アレグロ・モデラートなので、この位のテンポがちょうど良い気がします。緊張感が必要な所は急に雰囲気を変えて緊張感を出しています。しかしベームのような壮麗な音楽になることは避けているようです。アクセントはしっかり付けますが、テンポは一度遅くしても、クレッシェンドするにつれ速くなります。そして 熱気のほうが強調されています 。第2楽章は、第1主題あたりは普通に演奏しています。第2主題で クラリネットが出てくると非常に神妙になって、透明感を活かした演奏 です。美しい演奏ですが、過剰な表現はしていません。自然に聴ける演奏です。
アーノンクールでも第1楽章と第2楽章はあまりテンポが変わらないですね。両楽章の対比をつけた演奏を思いつかないので、そういうものかも知れませんけど。カップリングの交響曲第5番はとてもいい演奏です。この隠れた名曲も聴いてみてください。
ミンコフスキ=ルーヴル宮音楽隊 古楽器ならではの音色と奥深さ指揮 マルク・ミンコフスキ 演奏 ルーヴル宮音楽隊
ミンコフスキとルーブル宮廷楽隊の古楽器による演奏です。ミンコフスキのシューベルトは第6番までは小気味良く、ミンコフスキらしい生き生きとした演奏ですが、『未完成』は急に作風が変わることと、ロマン派後期の演奏スタイルがスタンダードなので、どう演奏するのか難しいですね。
第1楽章は 意外に遅めのテンポ で始まります。リズムはしっかりしていて、ヴィブラートも無いですし、金管の鋭い音色も古楽器らしいです。フランス系の演奏家なので、レントラーはオーストリア風とまでは行きませんが、穏やかな雰囲気ですが、金管のつんざくような強奏で中断されます。 展開部はとてもシリアスで地獄の底から湧き上がってくるような弦の響きと金管の鋭いシンコペーション でモダンオケでは聴けない音楽が展開されています。
第2楽章は、少し速めのテンポですが落ち着いた雰囲気です。 古楽器の木管が心地よく響きます。 弦の楔アクセントも自然に聴こえます。リズムがはっきりしている所はミンコフスキらしい解釈で、モダンオケの演奏とは一線を画しています。
『未完成』は古楽器ならではの良さが出ていますが、ロマン派的な演奏を普段聴いている方は好みが分かれそうですね。 第6番以前は紛れもなく名演 なので、全集をお薦めしたいです。
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ヴァント=北ドイツ放送交響楽団指揮 ギュンター・ヴァント 演奏 北ドイツ放送交響楽団
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楽譜・スコア
シューベルト作曲の交響曲第7番『未完成』ロ短調 D.759 の楽譜・スコアを挙げていきます。
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“シューベルト 交響曲第8番『未完成』D.759” への4件のフィードバック
角田和宏 より:いつも参考にさせていただいております。ありがとうございます。 シューベルト 交響曲第8番『未完成』D.759 のページですが、 記事がだいぶダブっておりまして、 ページの読み込みにも時間が掛かっております。 編集途中かとお察しいたしますが、気になりましたのでお知らせした次第です。 それだけお気に入りの曲なのかもしれません。 余計な情報でしたらお詫びいたします。
今、編集ページも開けない状況のため、大変恐縮ですが、もうしばらくお待ちくださいませ。 角田和宏 より: 承知および確認いたしました。一連の投稿はいつでも削除してください。 先ほど、新規記事として作り直しました。よろしくお願いいたします。コメントを残す コメントをキャンセル
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