9隻目のエンタープライズ、フォード級空母三番艦USS Enterprise(CVN-80)が起工
USS エンタープライズ (CVN-80)はエンタープライズと命名された9隻目の艦船になります。エンタープライズ (Enterprise)とは英語で「冒険」「事業」を意味し、初代のエンタープライズは1775年のアメリカ独立戦争まで遡り、イギリス軍の造船所から進水したばかりの軍艦「ジョージ」を鹵獲して改名した船が最初のエンタープライズになります。一代目は1777年に座礁し、鹵獲を防ぐため燃やされています。二代目エンタープライズも1776年に命名されており、同時期に同名の船二隻が運用されていました。もともと軍属ではなかった二代目は1777年にメリーランド州安全評議会に戻され、その役目を終えています。最初からエンタープライズとして運用されたのは1799年に就役した三代目からになります。エンタープライズという名を有名にしたのは7代目のUSS エンタープライズ (CV-6)です。ヨークタウン級空母の二番艦として、1938年に就役、ハワイの真珠湾を母港とし、1941年12月、真珠湾攻撃によって始まった太平洋戦争では開戦当初から参戦。ミッドウェー海戦、マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦と主要な海戦にはほぼ参加し、艦船としては大戦中最多の勲章が授与されます。日本軍の大本営発表では9度、撃沈されていますが、終戦まで生き残り、1947年に退役しています。以後、7代目からはエンタープライズは空母の艦名となります。
8代目は1961年に就役したエンタープライズ級空母CVN-65になり、同艦は米海軍及び世界初の原子力空母として2012年に退役するまで、半世紀にわたり、米海軍の象徴として、君臨しました。そして、この2つの空母の系譜を継ぐのが今回、起工したUSS エンタープライズ (CVN-80)になります。起工式には7代目のUSS エンタープライズ (CV-6)に乗船していた99歳のBill Norberg(ビル・ノーバーグ)氏も出席しています。