スポーツマッサージ 「適応と基本手技」
・主に欧州で発展した手技療法で紀元前より行われていた。 ・日本へ明治中期に導入され、主に整形外科疾患の物理療法の一方法として用いられていた。 ・マッサージは各部位を、撫で、押し、揉み、叩くなどの手技を末梢から中心方向に求心性に行う。 ・オイルなどの滑剤を使うが、日本では薄い衣類の上から施行する場合が多い。 ・トレーニングのセッション間や試合後、試合の準備時にリカバリーを早めるための方法として広く好まれ用いられている。
オリンピック選手に行われるリカバリーの場面でも、マッサージの割合が多いみたいですね 一般に軽擦法に始まり、軽擦法に終わります。その間は、各手技の効果を考えて実施します。以下の詳細を参考にして下さい。①軽擦法: 指や手で連続して 軽く擦り動かす方法 であり、マッサージを行う開始と終了時に用いられる。一般的に段階的に圧をかけ、強いマッサージへの準備として筋緊張を緩和し、全身的なリラックスを促す。
②圧迫法: 硬くなった軟部組織に対して、 軽い圧迫や強い圧迫を用いる方法 。動かさずに局所的に圧迫したり、皮膚の上を滑らせながら圧迫する。期待される効果は、血流やリンパ液の循環の増加、リンパ排液促進、浮腫軽減がある(Goats 1994)
③揉捏法: 硬くなった組織、皮膚、筋をもみほぐしながら 圧迫と除圧を繰り返す方法 。期待される効果は、硬くなった組織や筋けいれんを起こした組織をより伸張させる。深く圧迫を加えることで血流やリンパ排液を促進する(Dufour et al. 1999)
④摩擦法: 擦らずに 滑走を引き起こす方法 。一般的に異なる筋同士の滑りを良くし、筋の弛緩作用、筋繊維の線維化を抑制する。リラックス効果もある(Dufour et al. 1999)
⑤叩打法: 筋の反射や局所の血管拡張を促進させるため 筋を叩く方法 。筋緊張を軽減し、間質液を分散させると考えられている
⑥振せん法: ゆっくり、あるいは速く 振るわせる方法 。さらに強く圧迫したり、弱い頻度での刺激を加えることで筋を弛緩させる方法
⑦ローリングマッサージ: 皮膚の上をローラーで 転がすようにほぐす方法 。余分な水分や脂肪を除去し、局所的な浮腫を改善する可能性がある
マッサージを使う上での効果として、個人的に多く使うのは、疲労回復、リラクセーション、腰痛の改善です。その他、適応・効果を載せましたのでご参照下さい。【マッサージが適応する障害】 ・頚腕症候群、腰痛症、肩関節痛、テニス肘、野球肘、手関節痛、鼠径部周辺痛症候群、梨状筋症候群、腸脛靭帯炎、膝蓋靭帯炎、鵞足炎、シンスプリント、アキレス腱炎、肉離れなどの外傷後の後遺症、足関節捻挫など
【その他の適応】 ・消化器性系疾患(下痢・便秘など)、不眠、筋緊張性頭痛、全身調整として疲労回復の補助、リラクセーションなど
【効果】 ・試合や練習、トレーニングによる疲労の蓄積、筋の柔軟性低下は、パフォーマンスへの影響や外傷・障害を引き起こす可能性がある
マッサージを行う前に、必ず外傷・障害や異常な筋の緊張などの有無、マッサージが適応するか否かを評価・判断し、刺激部位や刺激量などを考慮する必要があります。・刺激量が強すぎると「もみかえし」といい、マッサージ終了後や翌日に倦怠感や痛みを訴えることがある ・刺激の度合いやマッサージ時間などには十分考慮しなければならない ・マッサージ効果の基本的メカニズムでは、 細胞再生のプロセスを阻害する可能性 があるため、長期的な利点ではない可能性がある
・マッサージが人々の健康に貢献していることは古くから認められています。 ・マッサージの適応として、血液循環や筋骨格系機能の向上、痛みの軽減、リラクゼーションを含めて、皮膚・筋・腱・靭帯に物理的および心理的な効果をもたらすことが期待されています。 ・マッサージは、トレーニングのセッション間や試合後、試合の準備時にリカバリーを早めるための方法として広く好まれて用いられていますが、マッサージ効果のメカニズムとして、『もみかえし』など細胞再生のプロセスを阻害する可能性に注意しましょう。
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