藤井 風を徹底解剖? 120分深掘り、年間マイベスト選出、“伝説のライブ”特集……『EIGHT-JAM』への期待
蔦谷と川谷は、過去の年間ベスト企画でも藤井の楽曲を選出している。遡ること4年半前、2021年1月に放送された2020年の「年間マイベスト10曲」企画では、川谷が藤井の1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』収録の「罪の香り」を1位に選んでいた。藤井のソウルフルな歌声も印象的な楽曲だが、川谷は曲のフックとなる〈おっと 罪の香り/抜き足差し足忍び足〉という歌詞やコード進行の意外性に触れ、「近年で一番衝撃を受けました」とコメントしていた。蔦谷もまた、自身のランキングで5位に同アルバム収録の「優しさ」を選出しさらにいしわたり淳治も2位にデビュー曲の「何なんw」をセレクト。選出者の3人が同一アーティストの楽曲を挙げるという状況に。デビュー以前からYouTubeの歌唱動画ですでに注目を集めていた藤井だったが、彼のデビューがいかにセンセーショナルであり、プロのアーティストにも影響を与えていたことがわかるだろう。 そんな藤井本人が『EIGHT-JAM』へ初めて登場したのは、コロナ禍の2021年10月のこと。この日は「伝説のライブ」特集が組まれており、同年9月に行われた無観客ライブ『Fujii Kaze “Free” Live 2021』の模様が紹介されたのだ。雨が降る無人の日産スタジアムで、ピアノの弾き語りのみで構成された本ライブ。番組では村上信五と安田章大がライブ後の直撃インタビューを行い、藤井はこの無観客ライブへの想いを語り、さらにはスタジオゲストからの質問にも答えていた。客席に人はいないものの、約18万人が同時視聴、X(旧Twitter)の世界トレンド1位にも輝いた“伝説のライブ”が地上波でも届けられ、彼の素の一面も伝わる放送となった。
Fujii Kaze "Free" Live 2021 at NISSAN stadium
ほかにも、2023年3月放送の「シングルのA面じゃない隠れた名曲」特集では、アイナ・ジ・エンドが「やば。」を選出したことも。2025年5月放送の「ピアノボーカル」特集では、藤井怜央(Omoinotake)が「何なんw」について「ピアノと歌のみでこのグルーヴはなかなか出せない」「サビの歌メロの隙間のピアノのフレーズも最高にかっこいい」と実演を交えながら紹介していた。 こうしてさまざまな企画で楽曲を紹介されてきた藤井が、いよいよ8月31日の放送で特集される。番組内では、「あのイントロのコード進行はどのように作った?」「ピアノには毎日触れている?」といったアーティストからの質問に藤井が回答していくという。今までもプロの音楽家の視点から彼の楽曲が深掘りされてきたが、今回は“藤井 風”というアーティストの魅力を十二分に味わえる時間となりそうだ。アルバムへの期待も高まる今、放送も楽しみにしたい。
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神奈川県在住のフリーライター。音楽(邦楽ロック・ポップス)を中心に、エンタメ系の記事を書いています。 かなざわまゆの記事一覧はこちら
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