ブガッティのコーチビルディング&パーソナライゼーションプログラム”ソリティア”によって産み出された唯一無二のワンオフモデル「ブガッティ ブルイヤール」
過去にもモルスハイムから注目を集める限定モデルがたびたび登場してきたが、最も有名な例は「ラ ヴォワチュール ノワール(La Voiture Noire)」だろう。しかし、こうした唯一無二のモデルに特化したプログラムを設けたことで、ブガッティはより具体的に計画を立てられるようになった。年間最大2台のソリティアプロジェクトの生産能力がある。そして、顧客はすでに列を成していると、チーフデザイナーのフランク ハイルが明かしている。
ベースはブガッティ ミストラル デザインは「ベスト‐オブ」ダックテールデザインのリヤウィングは、約1,000万ユーロ(約17億5千万円)でオークションにかけられた「シロン プロフィレ(Chiron Profilée)」をモチーフに設計され、広い馬蹄形のラジエーターグリルは「トゥールビヨン(Tourbillon)」に似ている。排気管(6本、そのうち2本はディフューザーに隠れている)は「シロン スーパースポーツ(Chiron Super Sport)」から借用され、「ブルイヤール」は同モデルと駆動系を共有している。
「ブルイヤール」は現時点ではオリジナルスケールのデザインモデルに過ぎないが、この唯一無二のモデルが極めて完成度が高いことは断言できる。フランク ハイル率いるチームは、「ロードスター ミストラル」を基に、細部まで丹念に作り込んだ独自のクーペへと変貌させた。「ミストラル」よりもコンパクトでスポーティな印象ながら、一定のエレガンスを漂わせている。
これが最終的な仕様だ ギアセレクターレバーの馬の頭しかしそれだけではない。ガラス製のギアセレクターレバーには、後にアルミニウム製で約2センチメートルの馬の頭が配置される予定だ。もちろん、これも「ブルイヤール」を模したデザインだ。エットーレ ブガッティの兄であるレンブラント ブガッティのモノグラムが刻まれた回転ノブが、細部までパーソナライズされたインテリアを完成させる。
W16 1600馬力 価格については非公開ブガッティは、次なるソリティア コーチビルド プロジェクトについて明言を避けている。だが筆者としては、ブロイヤールがシロンやミストラルで公式に幕引きとなったはずのW16プラットフォームを用いた最後の一台になるとはどうしても思えない。新しいV16ベースへの移行を前に、まだ何かがあるはずだ。いずれにしても、今後どのような唯一無二のブガッティ ソリティアが登場するのか、期待は高まるばかりだ。ひとつ確かなことを学んだ-ブガッティには常に「その先」がある、ということだ。
Text: Jan Götze and Katharina BerndtPhoto: Bugatti Automobiles S.A.S.
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