宮本浩次が求められ続ける理由とは キャリアに甘んじない挑戦意欲で多方面に振り撒く話題
そして11月19日にリリースされたRADWIMPSのトリビュートアルバム『Dear Jubilee -RADWIMPS TRIBUTE-』に参加し、錚々たる顔ぶれの中、宮本は「おしゃかしゃま」をカバー。三味線など和楽器によってオリエンタルなテイストを強化したトラックを宮本は見事に乗りこなしている。特筆すべきは矢継ぎ早に言葉を連ねるAメロから徐々に駆け上がり、サビで突き抜けていくそのボーカルのグラデーションだ。エレカシとしても、ソロとしても、新鮮なこの歌声の表現に驚かされたリスナーも多いことだろう。 若い世代のアーティストとの関わりによって浮かび上がるのは宮本のボーダーレスな音楽への愛だ。直接的な関係性がなくとも、年代が大きく違おうとも、興味や関心の赴くままにアンテナを伸ばし、新しい音楽をキャッチし続けてきたからこそ、ユニークなコラボレーションの数々が生まれていると言えるだろう。 これほどのキャリアとポジションを築いているミュージシャンであれば、安定志向になってもおかしくないはずだが、宮本の身のこなしは常に軽妙だ。それはひとえに自分自身に無限の可能性を感じているからだろう。ソロを始動した時に「バンドマンではなく、純粋に歌い手の宮本浩次としていろんなものにチャレンジしたかった」(※3)と語っていたが、その意志がいまだに継続しているからこそ勢いを止めることなく、様々な分野から求められ続けているのだろう。来年還暦を迎える彼からどんなニューアルバムが届くのか、心待ちにしたい。 (※1)『ROCKIN'ON JAPAN』2025年12月号より (※2)https://www.universal-music.co.jp/miyamotohiroji/news/2025-07-29/ (※3)https://mainichi.jp/articles/20200311/k00/00m/040/241000c
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