aespaが代々木で放った、“静かなる反逆”の気配
白い幕にツアータイトルが浮かび上がり、光が世界観を形づくる。幕が落ちた瞬間に始まる「Armageddon」の衝撃。赤と黒のレザーを基調とした衣装に、揃ったブラックのロングヘア。人間離れした美しいシルエットが炎の演出とともにステージを支配する。続く「Set The Tone」「Drift」「Dirty Work」では、無機質な表情を崩さずに軽やかに踊り、高い歌唱力で観客を圧倒する。そこには、“美しさ”と“強さ”を両立させるaespaという存在の本質が象徴されていた。
ニンニンの「Ketchup And Lemonade」は、UKガラージの軽やかなビートと透明感のあるボーカルが美しく溶け合う。「私のヒーリングソングで、自分のエモーションによく合う」と語り、ビートスイッチ部分の振り付けを自ら手がけたことも明かした。
その後の「Hot Mess」や「Trick or Trick」で会場の熱気が再び高まり、「Lucid Dream」「Thirsty」「Angel #48」など穏やかな楽曲で一度トーンを落とす。バンドアレンジが加えられた楽曲は、音源との違いも楽しめる仕上がりだった。
ライブ後半は「ZOOM ZOOM」で再び熱が爆発した。続く映像では、大量の札束を運ぶ4人の姿が映し出され、「I AM A RICH MAN」の文字が現れる。ピラミッド状に積まれた札束の前で、ブラック×ゴールドの衣装を纏った4人が踊る。“豪奢さ”すら皮肉として扱いながら、「自分の価値は他人に測らせない」というメッセージを体現したステージだった。
その流れで「Kill It」「Dark Arts」と重層的な盛り上がりを見せたあと、MCでは“東京でやりたいこと”の話題に。カリナは「つるとんたんに久しぶりに行きました。デビューして初めて日本に来た時、4人で行って器の大きさに驚いた。昨日はそれ以来。懐かしかった」と笑顔で語り、ウィンターは「コンビニのおにぎりが食べたい」、カリナは「ガリガリ君が食べたい」と食トークで会場を和ませた。
そして終盤、「Next Level」「Supernova」「Whiplash」と怒涛の流れ。客席のコールが響き渡り、「Whiplash」では“スーパージゼル・タイム”とも呼べる圧巻の瞬間が訪れる。「Girls / Drama Mashup Ver.」の花火が上がる中、本編は熱狂のまま幕を閉じた。
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