『ラブジェネ』の松たか子を彷彿! 映画『ファーストキス』を感動作にしたCGの完成度
「歌舞伎俳優の松本白鸚さんを父に持ち、女優、歌手として活躍する松さんは1993年に歌舞伎の『人情噺文七元結』で初舞台を踏み、翌94年にNHK大河ドラマ『花の乱』でテレビドラマに初出演すると、木村拓哉さんと共演した97年放送の『ラブジェネレーション』(フジテレビ系)や01年放送の『HERO』(同局系) 、5年ぶりに連ドラ主演を務めた17年放送の『カルテット』(TBS系)など数多くのドラマを成功に導いています。他方、映画でも09年公開の『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』や翌10年公開の『告白』、12年公開の『夢売るふたり』、20年公開の『ラストレター』などのヒット作で知られていますが、今作の『ファーストキス 1ST KISS』も公開10日間で観客動員数は50万人を突破、興行収入も7.7億円を超えており、映画女優としても存在感を放っています」
そんな松主演の話題作『ファーストキス 1ST KISS』を傑作へと押し上げた要因の一つとなっているのが、「CG技術の完成度」という。
「松村の老けメイクは特殊メイクが施されたそうですが、松の若返りはCGによるものでした。VFX技術による『ディエイジング(若返りCG)』は単なる画像処理ではなく、俳優の表情や質感を損なわずに若返らせるための高度な技術が求められます。膨大なショットごとに細かな修正が加えられ、気の遠くなるような作業を経て完成に至る。エンドロールを見る限り、この技術を担当したのはTREE Digital Studioであると思われますが、映画の出来栄えを大きく左右する要素であり、高い技術力が求められる領域だけに、影のMVPと言ってもいいかもしれません」(映画関係者)
「06年公開の『X-MEN:ファイナル ディシジョン』でプロフェッサーXとマグニートーを25歳ほど、08年公開の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で主演のブラッド・ピットを20歳ほど若返らせる処理が施されていたのが有名です。従来の特殊メイクでは再現が難しい“自然な若返り”を可能にするこの技術は、日本映画においても徐々に浸透しつつあり、さらなる驚きを提供してくれそうです」(前出・映画ライター)