CGを使わずに作り上げた特殊効果。映画史上に残る10の革新的プラクティカル・エフェクト
この画像を大きなサイズで見る すでにハリウッドでは名の知れた人物であったリック・ベイカーであるが、この作品で特殊効果の専門家として不動の地位を築いた。 狼男の変身シーンをリアルタイムで表現することは、映画製作者の長年の夢であった。それを最初にリアルかつ痛々しく実現したのがベイカーである。このシーンには大勢のスタッフが投入され、6日間かけて撮影された。 本作品以降、これに匹敵する変身シーンは滅多に存在せず、35年経った今でも視聴者に身悶えするかのような感覚を味わわせる。
2. スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還―ジャバ・ザ・ハット(1983年)
スペシャルエディションでデジタル修整されたジャバ・ザ・ハットは間抜けに見えるが、『ジェダイの帰還』で最初に登場したときは、素晴らしいパペットワークの作品だった。Jabba the Hutt’s Bargain with Boushh (Princess Leia) – Star Wars Episode VI: Return of the Jedi ブヨブヨとした体、ナメクジのような尻尾、カエルのような口はどれも手作業で動かされている(アニマトロニックを利用しているのは目と舌だけで、こちらも人間の手で操作することができた)。 パペット操作スタッフはジャバを本物らしく見せるためにリアルタイムで操作していた。そのため他の俳優たちは、本当にジャバがそこにいるかのように演技できたのである。 もちろん、これを実現するのは容易なことではなかった。ジャバは今もなおこれまで作成されたパペットの中で最も高価なものである。
3. 2001年宇宙の旅―無重力のジョギング(1968年)
本作品はいくつもの点で画期的な映画である。だが特にその後の特殊効果に影響を与えたプラクティカル・エフェクトとして、無重力下で行われるジョギングのシーンが挙げられる。 Centripetal Motion – 2001 A Space Odyssey スタンリー・キューブリック監督はカメラを回転させる代わりに、セット自体を回転させて映画史上に残るシーンを撮影した。4. トロン―ネオン効果(1982年)
Walter Cronkite demos “Tron” special effects5. スキャナーズ―頭部の爆発(1981年)
デヴィッド・クローネンバーグ監督の1981年の作品『スキャーナーズ』では、特殊効果を担当したゲイリー・ケラーが頭部の爆発シーンを演出し、そのリアルさのあまり気分が悪くなる観客まで現れた。Best Horror Kills – Scanners – Head Explosion ケラーは空気を利用して撮影しようと考えていたが、いくつか試した後にそれでは求める効果を得られないと悟る。結局、ダミー人形の頭をショットガンで吹き飛ばした。
6. ダーククリスタル―ランドストライダー(1982年)
The Dark Crystal – Landstriders キーラとジェンはアニマトロニクスである。本作品で主役を演じたのはパペットであり、単なる物珍しさが売りであったパペット映画が本格派の映画としても通用することが証明された。
7. 遊星からの物体X―犬の”それ”のシーン(1982年 )
The Thing (2/10) Movie CLIP – It’s Weird and Pissed Off (1982) HD どこかエイリアンにも似ており、恐ろしいと同時に哀れささえ感じさせた。スクリーンでの登場回数は少ないが、その後のホラー映画の類で何度も真似されている。 パペット、アニマトロニクス、油圧システムで作成された”それ”は、特撮アーティストに限界などないことを教えてくれる。関連記事:「遊星からの物体X」で公開されなかったクリーチャーたち(※閲覧注意)
8. ターミネーター2―ターミネーターの再起動(1991年)
特撮アーティストのスタン・ウィンストンは、アンドロイドの機械の体と人間の体をシームレスに融合させる方法を考案した。 あるシーンは完成版からはカットされているのだが、プラクティカル・エフェクトを一歩前進させたものであることは間違いない。 それは、ジョン・コナーとサラ・コナーがターミネーターの皮を剥ぎ、再起動させるシーンだ。
Terminator 2: Judgement Day, Deleted Scene- Rebooting the Terminator (High Quality) ここではリアルでありながら、電動ドライバーを持つサラが頭部をリアルタイムでいじれる必要があった。映画館では観ることのできなかったシーンでありながら、以降の映画作品で繰り返し模倣されている。
9. アルゴ探検隊の大冒険―スケルトンとの戦闘(1963年)
Jason and the Argonauts skeleton fight ハリーハウゼンJrは『シンドバッド七回目の航海』でも同じようなストップモーションを用いているが、大勢のスケルトンをアームストロングと同じ場面にいるかのように感じさせることはさらに難易度が高く、後の作品に影響を与えることになった。
10. レイダース/失われたアーク―溶ける頭(1981年)
Raiders of the Lost Ark – Face Melt Scene via:10 Of The Most Groundbreaking Practical Effects In Film History/ written hiroching / edited by parumo もっとも最近では、プラクティカル・エフェクトが見直されてきており、「マッドマックス 怒りのデスロード」などはCGをほとんど使用していないそうだ。
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この記事への コメント 72件
2001年宇宙の旅のジョギングシーンは見るたびに不思議に思ってた。 そうやって撮ってたのね! ゴジラなんてまさにそうだったと思うんだけどな。- 名前: 匿名処理班 7 ID: YmVm • 投稿日: 2016年11月22日
- 名前: 匿名処理班 12 ID: N2E2 • 投稿日: 2016年11月22日
※7 キングコングは アルゴ探検隊と同じストップモーションで ゴジラはキングコングを見た円谷さんがこんな映画作りたいなーでもストップモーションとかやるお金ないから怪獣の着ぐるみで撮ろう みたいな話を聞いたことがある
ジャバ・ザ・ハットは当時見た時にあの動きの不自然さ?不自由さ?が、とても太った醜い怪物に的中していると思ったよ 狼男アメリカンよりハウリングが好き プラクティカルエフェクトと言えば日本のミニチュア着ぐるみ特撮だけど海外の人からはおもちゃの中でふざけているようにしか見られないのが残念。- 名前: 匿名処理班 9 ID: N2E2 • 投稿日: 2016年11月22日
※5 またそうやって日本を貶める嘘を息を吐くように・・・ じゃーなんでゴジラはハリウッドで映画化されるまでに浸透したの? パシフィック・リムでモンスターを敢えてKAIJUと呼ぶのはなぜ? おまえらプルサガリでも見てろよ(これも日本の着ぐるみ怪獣への憧れだけどなw)
- 名前: 匿名処理班 43 ID: M2yN • 投稿日: 2016年11月23日
- 名前: 匿名処理班 50 ID: N2E2 • 投稿日: 2016年11月23日
※43 技術じゃなくてセンスの話だろ。あと観客の度量。 映画というものの歴史や約束事をわきまえてたら たとえ操演の糸が見えてようが整合性に無理があろうが いちいち鬼の首取ったみたいに幼稚に突っ込まないよ。 自分が産まれる前の作品に後出しジャンケンで いわずもがなの揚げ足を取って重箱の隅をつつく 独りよがりのKYなオタクが一番救いようがないよ。 あの時代のあの特撮技術が素晴らしいって分からないなら おまえには金輪際、特撮以外も含め映画を語る資格はない。 勘違いしているのはおまえだ。
CGも物によってはかえって嘘くさく見えるときもある プラクティカル・エフェクトは確かにCGによって少なくなるだろうけど消えはしないだろうな ※5 その意見を裏付ける証拠は?※5 脳内外国人の話はやめてもらおうか。 ていうか平成生まれの自分が見たら どれもこれも結構しょぼいですよ。(ごめんなさい) CGを使ってる映画では普通に出てくるところでも 見どころ!みたいになってるし ここが凄い!なんて言われても 当時は大変だったんだなぁとしか思えないし 凄いなんて思わないし とりあえず貴方のいってることが本当だとしても そういわれてるのは日本に限った話ではないので^^
骨の奴クオリティ高いなぁ 最近ザ・フライを初めて見たんだけど、グロさへの嫌悪感よりも当時の技術でアレを作ったことに対する感動の方が大きかった アイデアだなあ 黒澤明は水に墨を溶かして雨のシーンをとったらしいけど ダーククリスタル取りあげてもらって嬉しい 久しぶりにDVD観たくなった- 名前: 匿名処理班 31 ID: MWY4 • 投稿日: 2016年11月22日
- 名前: 匿名処理班 19 ID: YjM5 • 投稿日: 2016年11月22日
※14 個人的には今どきのCGより圧倒的に怖く感じる。 子どものころに見てトラウマなものが多いせいかもしれないが。 それはそうと 昔、ミートソーススパゲッティ食べてる友人に 試しに「物体X……」とぼそっと言ったら 「まじでやめてっ!」と叱られました。
うわぁ、狼男アメリカンとかスキャナーズとかレイダース/失われた聖櫃とか思いっきりトラウマ映画だったわ。 邦画だと野生の証明とか八つ墓村、戦国自衛隊の手作り特殊効果のトラウマ感が近い気がする。 ダーククリスタルはDVDにメイキングが入ってて色々な手作業の撮影に感心した 物体Xなら。落ちた人の首から蜘蛛みたいな足が生えてカサカサ走って行くのが一番気持ち悪かった。 技術的には古い物の応用だとしても昭和三十年代のガス人間辺りからの マタンゴまでの怪奇路線特撮の特殊メイクなんかも白黒映画って言うのもあって結構怖い。- 名前: 匿名処理班 52 ID: N2E2 • 投稿日: 2016年11月23日
- 名前: 匿名処理班 53 ID: YzhD • 投稿日: 2016年11月23日
- 名前: 匿名処理班 62 ID: DFhZ • 投稿日: 2016年11月24日
昔は「いったい何をどうしたらこんな映像撮れるの!!??」 っていう純粋な驚きがあったよね 素晴しいアイディアと熱意のこもった工夫に 本物っぽく感じられる臨場感があった 今はどんなに本物っぽく見えても 「ずいぶんCGにお金かけてるね」 という感想が先に来るのが悲しい
- 名前: 匿名処理班 70 ID: NDMY • 投稿日: 2016年11月28日
こういうの大好き❗ CGより、味があって好きだったなぁ。 グレムリンとかグーニーズとかネバーエンディングストーリーとかそう言うのも大好きだったなぁ。 初めて見たときの感動は、今でも鮮明に覚えているよ。 またこういう、コンピューターに頼らない 手作業制作の映画が見たい。
昔はCGを使った怪獣描写は筋肉などの物理的に理に適った動きを再現することに 力を入れていたけど、最近は着包みっぽさを表現する方に力を入れている。 パシフィック・リムもゴジラ2014もシン・ゴジラもそう。 スーツアクターへのリスペクトもあるし、そちらの方が画になるんだよ。
部屋回転はフレッド・アステアもやってたね 見せ方はインセプションのそれに近いけど 画面から伝わる立体感や湿度温度はCGよりもはるかに優れていると感じる やっぱり実物としてその現場に「在る」というのは重要なんだね。 エイリアン2のクイーンが入って無いよ あれも実物大のスーツ作って人が二人横並びになって腕を動かしてたらしい- 名前: 匿名処理班 46 ID: MTc2 • 投稿日: 2016年11月23日
- 名前: 匿名処理班 56 ID: ZjNk • 投稿日: 2016年11月24日
※40 バタリアン(1985)、上半身だけのゾンビが顔を上げて苦しがるシーンや、 背骨がクネクネ動くシーンがいいね。日本語吹替えが秀逸だった。 トライオキシンのテーマも良かった。 「The Trioxin Theme: Acid Rain Version ( votumviavollupi )」 あと、トラッシュ(リネア・クイグリー)が墓の上でクネクネ踊りをするんですけど、 家庭用ゲーム「かまいたちの夜2 みどりさん腰ふり」 に通じるものがある。 スペースバンパイア(1985)では、女形バンパイア(マチルダ・メイ)とか、 25分あたりに爆発する女性バンパイアの演出が秀逸だった。 ライフ・フォースのテーマ 「Henry Mancini – Theme From Lifeforce」 スペース・サタン(1980)も外せない。 マトリックスの元ネタだと思われる、後頭部にある神経接続のシーンが秀逸。 ファイナルカウントダウン(1980)のカーク・ダグラスや、 2300年未来への旅(1976)のファラ・フォーセットが出演しているね~。
グレムリン2が無いだと… CGについては3D映画が流行り出したあたり(2009年くらい?)から明らかにツルツルテカテカの安っぽい映像が増えてて微妙に感じることが多くなった もちろん作品にもよるけど基本的に1998~2008あたりまでの方が自然なCGが多かった気がする
特殊効果は色々凄いと思ったんだ。 でも一番驚いたのが、シュワちゃんが若いって事。 狼男アメリカンはリメイクするらしいよ- 名前: 匿名処理班 67 ID: ZjY3 • 投稿日: 2016年11月26日
映画館に行かなくなったのはCGにいろいろやらせてるのが こちら(観客)に透けてみえるのが一因だと思います。 作り手の想像力とか表現力とか労力とかが 観客側の「ああ、CGだよね」でバッサリだし。 CGも作るの大変なんだけどなあ。
エイリアン2が入ってない。 キャメロン枠は一つだけか? ターミネーターは名シーンだな >9. アルゴ探検隊の大冒険 インターネットが無い頃、この映像がちらっとテレビて流れてさ、詳細を知りたかったんだけど全然わからなくて苦労したのを思い出したよ。 ネオンがやばい あれがデジタル無しの色付けだけとは…- 名前: 匿名処理班 59 ID: Mzgw • 投稿日: 2016年11月24日
やっぱ実体だよなぁ。いくらCGが発達してもあのリアルさには勝てないよ。 ジュラシックパーク(一部CGだけど)も凄かったもん。 ちょっと前にCGジャバを見たけど、ベタ~っとした安っぽい映像でビックリした。 ようは全体の統一感の問題だよ。まだまだCGと実体とのギャップが大きすぎる。 実体の持ってる質感をCGでは再現出来ない。 80~90年代の映画を見て育ったけど、あの頃の方がよほどリアリティが感じられたな。
好きな映画がいくつも入ってるなー ガイコツもそうだけど、ハリーハウゼンのストップモーションの良さは、特に無機物が動く時に発揮されると思う あのぎこちなさがかえってリアルでいい CGでは出ない味 ティム・バートンは「マーズアタック!」の火星人を全部ミニチュアコマ撮りにしたいと熱望したが「予算がいくらあっても足りないからCGで我慢してくれ」とスタジオから泣きつかれて断念した- 名前: 匿名処理班 64 ID: NTc2 • 投稿日: 2016年11月25日
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