Cakewalkピアノロールの使い方|MIDI打ち込み・編集の基本 初心者向け【SONAR】
今度はMIDIトラックを設定していきます。図の左側のように作成したpianoトラックのOut設定を「1-Cakewalk TTS-1 1」に設定します。その後、図の右側のように設定して上から「MIDIch」「バンク」「パッチ」となります。※仕組みは後で説明しますが、この設定によって「pianoトラック」は「TTS-1音源」の「15488-Preset Normal 0」 バンクにある「piano1」という音色に設定されたことになります
3. 「TTS-1」の出力と「Master」バスの出力を設定最後にCakewalk TTS-1トラックのOutを「Master」に設定します。そしてMasterバスの出力設定をPCのオーディオ端子(またはオーディオインターフェイスの出力端子)に設定します。ここまでの操作で以下のように音が出力される設定ができました。
1.4 ピアノロールの入力 1. ピアノロールを開くここから音を出す操作になります。pianoトラックの空いているところをダブルクリックして、ピアノロール(音階を入力するウィンドウ)を開きます。鍵盤部分をクリックするとピアノの音(piano1)が鳴りますが、これはpianoトラックをTTS-1のpiano1に設定していたからです。
【ショートカットキー】ピアノロールを開く: Alt + 3
2. 「Smartツール」を使用してノートを入力する次は音階を入力していきます。コントロールバーから「Smartツール」を選択します。ピアノロール上をドラッグすると、その場所にMIDIノートと呼ばれる音符に相当するものが表示されます。このノートには音の高さ(音階)と強さ(ベロシティ)と長さ(デュレーション)の情報が含まれています。
音の高さ方向にノートを重ねることで和音を入力できます。
TIPS:選択ノートの複製ショートカットを使うと選択したノートのすぐ後ろに複製できます。
【ショートカットキー】クリップ・選択ノートの複製: Ctrl + D
ドラム入力の場合ほとんどの音色は鍵盤に対応した音階で音が鳴りますが、例外もあります。ドラムの音色を例に説明します。
先程のpianoトラックと同様に新しいMIDIトラックを追加し、名前を「drum」とします。
drumトラックのOutを1-Cakewalk TTS-1 1に設定後に「MIDIch」「バンク」「パッチ」はそれぞれ「10:Cakewalk TTS-1」「256-User Rhythm」「Standard Set」にします。※TTS-1ではMIDIch10以外でもドラムの音を出せますが、一部の音源ではドラムはch10固定の場合もあるので注意してください。
この設定でピアノロールを開くと、鍵盤の部分がドラム名になっています。ドラムでは音階の代わりにドラムセットの打楽器を指定します。
ピアノロールでのTTS-1ドラム入力では、下の図のように音の長さが短く入力されます。音が鳴っている時間は楽器ごとの特性によって変わるため、ドラムを叩くタイミングと強さだけを入力します。
またCakewalkにはドラムの入力に便利なステップシーケンサーという機能があり、ドラム入力の手間を減らすこともできます。ステップシーケンサーの詳しい使い方については、こちらの記事をご覧ください。
Cakewalk by BandLabのステップシーケンサー機能を使って、初心者でも簡単にドラムパターンを作成する方法を解説します。マウス操作で直感的にリズムを組み立てる手順を紹介します。 3. ノートの強さ設定をする(鍵盤を叩く強さや音の大きさに相当)最後にノートの強さ(ベロシティ)を説明します。ピアノロールの一番下にMIDIイベントを表示するエリアがあり、下の図ではベロシティを表示しています。※ここに何も表示されていない・ベロシティ以外のものが表示されている場合は、図の左下隅の+マークをクリックすることで表示できます
ベロシティはノートの強さを表しており、TTS-1ではベロシティを大きくすると音が大きくなります。ベロシティのバーを上下にドラッグすると変更でき、ベロシティを数値で直接入力したい場合はノートをダブルクリックすると設定を変えられます。
ベロシティはノートごとに存在するため、下の図のように同じ時間に音が重なっている場合は表示上はベロシティが1本に見えますが、2本が重なっていることになります。この場合は変更したいノートを選択すると、指定したノートのみベロシティを変更できます。
2. 説明と補足
2.1 MIDIトラックと音源の関係操作方法で割愛した補足ですが、音源はMIDIの指示によって音を出力します。そのため音源トラックとは別にMIDIトラックが必要になります。 もしCakewalkで音が出ないトラブルが発生した場合は、こちらの記事で原因別の解決策を解説していますので、参考にしてください。
DTMを始めて最初にぶつかる壁は「音が出ない」トラブルです。この記事では、Cakewalk by BandLabで音が出ない時の原因と解決策を「DAW」「OS」「接続機器」の3つの観点から解説します。初心者でも原因を特定してトラブルを解決できる手順を説明します。
例外はありますが通常は1つのMIDIトラックの指示で音源内の1つのチャンネル(1つの音色)に対応します。TTS-1のように音源が複数のMIDIチャンネルに対応しており、複数のMIDIトラックから指示があった場合は音源からはミックスされた音が出力されます。
今回の説明では1つのTTS-1に対して複数のMIDIトラックを使って音を出力しましたが、オーディオFXを使う場合はミックスされた音に対して適用されます。そのため音色ごとにオーディオFXを使いたいときは、1つの音源に対して1つのMIDIトラックを使用することも多いです。そのような場合、次に説明するインストゥルメントトラック(音源のトラック)を使うとトラック数を削減できます。
2.2 インストゥルメントトラックについてインストゥルメントトラックは音源を追加したときに作成されるトラックで、今回の説明ではTTS-1のトラックのことを指します。このインストゥルメントトラックは音源トラックとMIDIトラックが合わさったもので、ピアノロールも使用できます。ドラム音源の音作りをさらに向上させたい場合は、パラアウトという手法も有効です。パラアウトについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
Cakewalk by Bandlabのパラアウト機能を使って、ドラムの各パーツを個別に編集し、思い通りのドラムサウンドを作り出す方法を紹介します。Cakewalk by BandLabには、MIDI編集を自動化するためのCAL(Cakewalk Application Language)というプログラム言語があります。この記事では、標準搭載されているCALファイルを活用し、音楽制作の効率化を図る方法を解説します。
DTMでの作曲やコピー時にコードの構成音を調べる手間を省くため、Cakewalk by BandLabのアーティキュレーションマップ機能を使ってコード名からMIDIデータを簡単に入力する方法を解説します。
Cakewalk by BandLabにはMIDI編集を便利にするMIDIプラグインがあります。MIDIプラグインを上手く活用すればアルペジオやヒューマナイズのほか、コード解析などが楽になります。MIDIプラグインの適用方法はいくつかあり、場面に応じて使い分けが必要です。
よくある質問(FAQ)
Q. ピアノロールにノートを入力したのに音が出ないのはなぜ? A: Cakewalkでは「MIDIトラック」と「音源」の両方が正しく設定されていないと音が出ません。- MIDIトラックのOut が「TTS-1」などの音源に向いているか
- 音源トラック(インストゥルメントトラック)のOut が「Master」バスに向いているか
- Masterバス の出力がオーディオデバイスやオーディオインターフェイスに設定されているか
DTMを始めて最初にぶつかるであろう壁は「音が出ない」トラブルです。せっかく新しい機材を揃えても、音が出なければ作業がまともに進みません。この記事では Cakewalk by BandLabで音が出ない時の原因と解決策を「DAW」「OS」「接続機器」の3つの観点から解説 します。初心者でも原因を特定してトラブルを解決できる手順を説明します。
Q. Cakewalk TTS-1って何ですか? A: Cakewalkに標準搭載されているマルチ音源です。ピアノやドラムのほか、さまざまな音色を1つの音源で扱えるのが特徴です。- メリット:ひとつのプラグインで複数の楽器を鳴らせる
- 初心者向け:Cakewalkとセットで入っており、設定も簡単
- 「MIDIch」 → 10
- 「パッチ」 → 「Standard Set」 (バンクを256-User Rhythmなどに設定)
- MIDIトラック:MIDI情報(ノート、ベロシティなど)を送るためのトラック音そのものは出さず、あくまで「指示」だけを送る
- インストゥルメントトラック:MIDIトラック+音源トラックが合体したトラックCakewalk側でまとめて管理してくれる
- ズームを拡大して狙った拍・タイミングを確認しながら入力する
- グリッド解像度を適切に設定しておく(例:1/16や1/8など)
またショートカットキー“T”(ツール切り替え)の活用や、Ctrl + D を使ったコピーも効率アップにつながります。活用できるショートカットは他にも多くあるため、気になる場合は以下の記事を参照してください。
Cakewalk by BandLabの作業効率を向上させるためのショートカットキーを一覧で解説します。基本操作から拡大縮小・表示操作など、作業をスムーズに進めるための必須テクニックをマスターしましょう。
Q. ノートの強さ(ベロシティ)はどこで変えるの? A: ピアノロール下部のエリアに表示されている棒グラフは、ベロシティ(ノートの強さ)です。表示されない場合は左下の「+」マークから「Velocity」を選択してください。- マウスでバーを上下にドラッグすると数値が変わる
- ノートをダブルクリックして、直接数値入力することも可能
- ベロシティを上げると音が強く大きめに、下げると弱く小さめになる
- 変更したいノートを選択すると、そのノートに対応するベロシティがハイライト表示
- 選択状態ならドラッグや数値入力で個別に設定可能
- メニューバー>表示>ステップシーケンサー などから呼び出し
- 発音タイミングをマウスクリックで設定
ステップシーケンサーについては「Cakewalk by BandLab ステップシーケンサー入門」の記事が参考になります。気になる場合は以下の記事を参照してください。
Cakewalk by BandLabのステップシーケンサーを使って、初心者でも簡単にドラムパターンを作成する方法を解説します。マウス操作で直感的にリズムを組み立てる手順を紹介します。 Q. Cakewalk TTS-1を1つだけ使うか、複数挿入するか迷います A: どちらでもOKですが、オーディオFX(エフェクト)のかけ方 を考えると使い分けられます。- 1つのTTS-1で複数chを鳴らす:まとめて出力を1本にできる → シンプルだが、オーディオFXもひとまとめになる
- トラックごとにTTS-1を挿入:楽器ごとに異なるエフェクトやレベル調整がしやすい
- 各パーツごとにEQやコンプレッサーをかけられるので、より細かい音作りが可能
- Cakewalkではインストゥルメントトラック挿入時に「複数アウト」を選ぶなどの方法で設定できる
パラアウトはドラムサウンドを本格的に仕上げたいときには必須テクニックです。詳しい手順は「Cakewalk by BandLab ドラム音源をパラアウト!」の記事が参考になります。
Cakewalk by Bandlabのパラアウト機能を使って、ドラムの各パーツを個別に編集し、思い通りのドラムサウンドを作り出す方法を紹介します。 Q. 作ったMIDIトラックの音色を変更したいときはどうすればいい? A: Cakewalkでは、MIDIトラックの「バンク」「パッチ」で変更可能です。- トラックのOutを「TTS-1」にしている場合
- MIDIch → ピアノならch1など、好きなチャンネルへ
- バンク → 15488-Preset Normalなど
- パッチ → ピアノ1やStrings1など好きな音色を選択
- CALスクリプト:Cakewalk Application Languageデフォルトで付属しているスクリプトを使うと、ノートのヒューマナイズやアルペジオ自動生成などを実行可能
- アーティキュレーションマップ:コード名からノートを入力したり、表情付けをマップ登録しておいて素早く呼び出す機能
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製作者:空閑なごみ(くが なごみ) 打ち込みについて日々方法を試行錯誤しています。
DAW:cakewalk by BandLab/Cubase/Studio Oneを使用。