. Coki (公器)
Coki (公器)
Coki (公器)

「ホワイトすぎて離職する」若者たち 成長機会を求めるジレンマ

一方で近年、日本企業ではコンプライアンス遵守とハラスメント防止の徹底が進み、労働時間の適正化や業務負荷設計への配慮がなされている。厚生労働省が定めるパワハラ防止法の義務化により、言葉の使い方ひとつにも細心の注意が払われており、上司が部下を強く叱ることも減った。上司は「注意」よりも「配慮」を優先する傾向が強まり、研修や面談も安全第一にシフトしているのである。その結果、「誰も傷つかない職場」は増えたが、同時に「誰も成長しない職場」になりつつあるとの指摘もある。

結果として、近年では「ホワイトすぎて離職する」という逆説的な現象が広がっている。企業が条件的な「働きやすさ」を追求するあまり、挑戦や負荷の少ない環境に物足りなさを覚える若手も増加し、成長意欲の高い人材ほど「この環境では力を伸ばせない」と感じ、早期離職に至るケースがあるというのだ。

「ゾス」とは?連帯と前向きさの合言葉、動画の“ゾス飲み”

今回の動画の反応や、グローバルパートナーズ社を調べるにあたり、頻繁に目にしたのが「ゾス」というワードだ。「ゾス」とは、通信大手・光通信やベンチャー界隈で使われる「はい」「やります」「了解しました」をより力強く表現した言葉であるそうだ。「お疲れ様です」を略した「オス」から進化したもので、「やる気・前向きさ・連帯感」を示すポジティブな掛け声として使われてきたとされる。

今回の表彰式で披露されたコール&ダンスは、その「ゾス」をベースにした一体型の盛り上げ手法「ゾス飲み」と呼ばれるもので、掛け声に合わせて全員で歌い・踊り、連帯感を高めるスタイルだ。

変わる時代、変わらない情熱 “逆行”ではなく“選択肢”として

今回のグローバルパートナーズ社のような熱気ある雰囲気は、一見すると時代に逆行しているように見えるかもしれない。しかし、「全力で働き、成長したい」と望む層にとっては、むしろ理想的な環境とも言えるだろう。重要なのは、どれかが正しいのかではなく、どれが自分に合っているか。働き方の選択は時代や会社が握っているのではなく、個人の意志に委ねられているのだ。

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