オーストリア出身のシンガーソングライター・ヤナさんに聞く言葉のチョイスが秀逸な日本の楽曲
シンガーソングライター・ヤナさんオーストリア出身。ウィーン大学を卒業後に音楽活動を本格化。作詞作曲、編曲、ミキシング、レコーディングをすべてひとりで手がけている。高校生の頃から日本の音楽に憧れ、熱心に日本語を勉強し、J-POPもカバー。現在、日本国内でのメジャーデビューを目指す、シンガーソングライター「やないも。」として活動中。YouTubeチャンネル「やなっちチャンネル」は登録者数12万人超。自身が加入しているソニーミュージックのバンド「ゆるミュージックほぼオールスターズ」の一員として、2025年4月25日に「EXPO 2025 大阪・関西万博」で行なわれた「フューチャーライフゾーン フューチャーライフヴィレッジ(TE2)ステージ」に出演。世界中から来場した観客を魅了した。
豊富な種類と手軽な利用方法でヤナさんは制服選びに夢中に
同店は予約なしでOK。まずは着たい制服を選ぶ。例えば「ブレザー」「シャツ」「リボン or ネクタイ」「ボトム(スカート)」のLセットだと、当日返却のレンタルは4800円、1泊2日で6000円、2泊3日で7200円だ(いずれも参考価格)。いろんなアイテムが揃っていて「どれにしようかなぁ~」「セーラー服もいいなぁ~」と悩むヤナさん。
幼い頃から〝ポケモン〟に熱中!SCANDALとの出会いで日本が大好きに。
ーーかわいい服を着てテンションMAXのところ恐縮ですが……ヤナさんがこれまでに親しまれてきた日本のコンテンツについて教えてください! オーストリアでは日本のどんなアニメやドラマが放送されていたのでしょうか。
ヤナ 私が幼い頃から日本のアニメはオーストリアでもすごく人気で。『ドラゴンボール』や『美少女戦士セーラームーン』といった王道の作品は、メッチャ放送されていたのを覚えています。『名探偵コナン』も見ていたし『らんま 1/2』も結構好きでした。
ーーそれは大変! お兄ちゃんに怒られたのでは?
ヤナ すごく嫌われました(苦笑)。当時はまだ文字をキチンと読めなくて。もう本当に「許して~!」という感じでした。自分のものとして、初めてガッツリとプレイした〝ポケモン〟は『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』です。プレイの累計登録は500時間くらいまでいきました。ポケデックス(ポケモン図鑑)の順番に合わせてポケモンを整理して集めるとか……今から思い返すと(やっていることが)ヤバいですよね~。自分でも意味わからない!!
ーー日本のアニメやゲームに、ドップリと浸かっていたことはわかりました!
ヤナ だけど、それらが日本のものだとは特に意識をしていなかったんです。
ーー子供にとってはそうでしょうね。楽しめればいいと。
ヤナ 日本のものということを意識したのは、アニメ『BLEACH』の主題歌を、SCANDALという日本のガールズバンドが歌っていると、友達に教えてもらった時ですね。もちろん、何となく日本のものというボンヤリとした意識があったかもしれませんが、あまりピンときていなかった感じです。
ーーヤナさんはご自身のYouTubeで、SCANDALの楽曲について、Aメロの次にBメロが来て……という構成を含めた曲の作り方が、オーストリアでメジャーの音楽とは全然違って驚かれたという話をされていましたね。
ヤナ そうなんです! 女性でバンドを組むというのもオーストリアでは珍しく、かなり衝撃的でした。それに、日本語の〝歌詞の響き方〟や〝音の並び方〟が、すごく好きになったんです。
ーーSCANDALの楽曲で、印象に残っているフレーズはありますか?
ヤナ 『BLEACH』の主題歌だった『少女S』ですごく気になったのは「イヤイヤ」「イライラ」「ダメダメ」といったフレーズです。当時はまだ、日本語の意味が全然わからなくて「どういう意味なんだろう!?」って、心惹かれました。ほかにも「『愛の残像』ってどういうこと?」「『夢見る少女エスケープ』ってどんな意味?」と思いながら、歌詞の翻訳を見つつ聴いていたのを覚えています。言葉のチョイスが本当におもしろい!
あとは「I’m Sorry」といった英語が歌詞の中に突然出てくるのも斬新! ヨーロッパの楽曲だと、2つの言語が混ざり合うことって、まずありませんから。
ーーそう言われてみれば、日本の楽曲って、英語の単語をポンッと入れることが結構多いかも。
ヤナ 同じ意味の言葉でも、日本語から英語に変えることで雰囲気が変わりますし。日本語のラブソングの歌詞って「愛している」という言葉を使わず、そのことを英語で伝えることも多いですよね。例えば、宇多田ヒカルさんの名曲『First Love』。直接的に表現した日本語の歌詞が多い一方、日本語で言いにくい(=言うと直接的すぎる)フレーズはあえて英語にしている。すごく上手だなって。
〝イケパラ〟の佐野くんに首ったけ!今では日本人の思想にも強く共感
ーーSCANDALをきっかけに「これは日本の~なのか」と意識されるようになった後、日本のどんなコンテンツやカルチャーを好きになっていったんでしょうか。
ヤナ 自分から積極的に、日本のドラマもインターネットで調べるようになりました。「どんなアニメがある?」「日本のドラマはどういうの?」というふうに探していたら、〝花男〟(『花より男子』)を知って見てみたり、その次に何見ようかなと探していたら〝イケパラ〟(『花ざかりの君たちへ』)というドラマに出会ったりしたんです。その頃の日本の学園ドラマがすごく好きでした。
ーードラマは英語の「吹き替え」でした?
ヤナ 英語の字幕が付いた日本語の音声でした。〝花男〟も〝イケパラ〟も小栗旬さんが大好きで。特に〝イケパラ〟で小栗さんが演じた佐野 泉は、黒髪の感じがカッコよかったです!
ーーオーストリアでは、佐野 泉のような黒髪の男子はいなさそうですね。
ヤナ 黒髪はすごく珍しいし、頭髪がちょっと長めでトゲトゲのシルエットだったり、髪の襟足が長かったりというのは、今のオーストリアでも滅多にいません。「男子でもオシャレに気をつけるのは素敵だな~」と思って感心していました。
ーーほかにも〝日本の学園ドラマ〟として、印象に残っている作品はありますか?
ヤナ 理想の恋人型ロボットの彼氏との生活を描いた『絶対彼氏。』ですね。彼氏がもう本当に人間っぽいロボットだから、愛着が生まれて、ラストはメッチャ泣きましたね。彼氏がロボットだとわかっていても、2人に結ばれてほしかった! 日本のドラマや漫画って、ロボットを〝良きパートナー〟として描くことが多いですよね。
ーー確かに。ハリウッドの映画だとロボットは〝敵〟として描かれることばかりの気がします。
ヤナ それってきっと、日本人がモノを大切するという文化も関係していると思っていて。ロボットだったとしても大切に使う。だからロボットが「ある」というよりも、ロボットが「いる」と言ったほうが、日本語としてはしっくりとくる感じがします。
ーーヤナさんは日本的な思想をしっかりと理解されているのですね。
ヤナ 日本のドラマを見れば見るほど、日本の音楽を聴けば聴くほど、日本人的な感覚が身に付いていったように思いますね。だから最近では、日本人が「4月」や「桜」に対して抱いている意識も、理解できるようになりました。日本の場合、4月は別れと出会い、そして桜の季節でもあるじゃないですか。そういう感覚を日本人であれば誰もが抱いているって、すごく不思議だし、素敵なことだなって、最近は思うんです。
ーーオーストリアは9月から年度が始まるそうですが、日本と同じように、別れと出会いの感覚を9月に抱いているのではないのですか?
ヤナ そういう思い入れはありませんね。社会人でいえば、日本のように入社のタイミングが9月に決まっているわけでもないので。それに、9月くらいのタイミングって、オーストリアのみんなは「夏休みだ! うぇ~い!」みたいな感じだから(笑)。
ーーヤナさんが好きなSCANDALの『SAKURAグッバイ』という曲は、まさに別れと出会いの季節を題材にしていますよね。
ヤナ 桜の花びらがヒラヒラと落ちる様子を見ていると「楽しかった時間って実は儚かったんだ」と思えてきます。きれいだけど、さみしさもあって。まるで人生みたい……。
ーーヤナさんは、日本の学生として卒業と入学を経験しているわけではないのに、4月に対する日本人の感覚を共感できるのはすごいですね。ありがとうございました。次回はヤナさんが通っていた学校のこと、制服に対する憧れについて話をお聞きします。
「カンコーショップ原宿セレクトスクエア」〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-8-4 アイズビル1F TEL:0800-2222-125
★ヤナさんの学生時代の思い出などを語る記事はコチラ!
撮影/洞澤 佐智子 ヘアメイク/芳賀仁美取材・文・編集/田尻健二郎 取材協力/カンコーショップ原宿セレクトスクエア
『イラストでたどる女子高生制服100年図鑑』好評発売中!
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