. DIVの東証版【2253】が上場! 2024年新NISA成長投資枠候補。分配金隔月支払いの秘密とは? | たかにんの米国株投資術
DIVの東証版【2253】が上場! 2024年新NISA成長投資枠候補。分配金隔月支払いの秘密とは? | たかにんの米国株投資術
DIVの東証版【2253】が上場! 2024年新NISA成長投資枠候補。分配金隔月支払いの秘密とは? | たかにんの米国株投資術

DIVの東証版【2253】が上場! 2024年新NISA成長投資枠候補。分配金隔月支払いの秘密とは?

ベンチマークのIndxx SuperDividend® U.S. Low Volatility Indexとは

ざっくりいうと、 米国の配当利回り上位50銘柄が対象で、ある程度の時価総額、ベータ値の低い銘柄 が条件です。

このETFは「Indxx SuperDividend® U.S. Low Volatility Index」との連動を目指します。

REITやMLPを含む米国の株式 が対象です。以下の条件でスクリーニングします。

(1)時価総額5億ドル以上。(2)過去6カ月間の1日平均売買代金が100万ドル以上。(3) ベータ値が0.85以下 。(4)配当利回り1%から20%。(5)本年の配当額が前年の50%以上。(6)配当見通しが安定的などです。

ポイントはベータ値が0.85以下ですね。ベータ値というのは、株価指数の動きに対して、その銘柄の株価変動を意味します。 株価指数が1%動いた場合、0.85%以下の変動という意味です。一般的に高配当銘柄は値動きの激しい場合が多いので、それに対して株価変動の低いマイルドな銘柄を集めるというわけです。

すべての条件に当てはまった銘柄から、 配当利回りの上位50銘柄 を選定します。各セクターの上限は12銘柄などとして、特定のセクターへの集中を防ぎます。

各銘柄は 均等ウェイト です。50銘柄なので2%ずつになりますね。銘柄の入れ替えは年1回で2月に行います。ただし四半期ごとに不適格銘柄の入れ替えを実施します。

グローバルX スーパーディビィデンド-US ETF【2253】の分配金スケジュールは?

それでは、グローバルX スーパーディビィデンド-US ETF【2253】の分配金スケジュールについて見ていきましょう。

隔月タイプで、 奇数月の24日が分配金支払い基準日 です。この日が権利確定日となります。なので、 権利付き最終売買日は2営業日前 です。この日の大引けに保有していれば、分配金が貰えます。

計測期間は奇数月の25日から翌々月の24日で、最初だけは7月11日から9月24日と少し長いです。

グローバルX社の分配金の支払いは、基準日の37日後ぐらいが一般的です。第1回目は11月1日、その後は奇数月の1日ごろに振り込まれそうです。

分配金支払い基準日は、1月24日、3月24日、5月24日、7月24日、9月24日、11月24日 分配金支払い基準日の2営業日前の大引けに保有して入れば、分配金がもらえる 計測期間は奇数月の25日から奇数月の24日まで(2カ月) 1月25日~3月24日、3月25日~5月24日、5月25日~7月24日、 7月25日~9月24日、9月25日~11月24日、11月25日~翌1月24日、 (最初は2023年7月11日~9月24日)

年金との組み合わせがピッタリ!?

グローバルX社の 【2253】の分配金は奇数月の1日頃 に支払われます。同じグローバルX社のS&P500配当貴族ETFを対象とした【2236】も同じタイミング、奇数月の1日頃です。

そして 年金の支払いは、原則として偶数月の15日 ですね。これを組み合わせると、毎月安定した金額をもらえることも可能です。以下のようになります。

奇数月の1日頃に【2253】や【2236】の分配金、偶数月の15日には年金 。この組み合わせで老後の生活費への不安を払拭するという考え方も成り立ちますね。

「グローバルX S&P500配当貴族ETF」(2236)が2023年1月13日に東証に上場! S&P500配当貴族指数に連動している国内外のETF、投資信託を紹介 kabu.takanin.com

【2253】は二重課税調整制度の対象

下の画像は東証に掲載されている「投資信託等の二重課税調整制度の対象となる可能性の高いETF・REIT」を加工したものです。

今回ご紹介するグローバルX社の【2253】に 赤線 を引きました。 二重課税調整制度の対象 となっています。

外国税が引かれる前に戻す

以前、【QYLD】や【XYLD】の東証版コンテンツで説明しましたが、下の画像は、グローバルX社の公式に掲載されている東証版QYLDの分配金情報を加工したものです。

4月の分配金は800円と記載されていますが、この数値は10%の米国で外国税が引かれた後のものです。なので税引き前は800円を0.9で割って、888円になります。

米国上場版と東証上場版(二重課税調整制度の対象)の比較

2020年1月1日の税制改正によって、投資信託やETFの外国所得税に二重課税が生じないように変更されました。

東証版の【2253】 は二重課税調整の対象のため、下の部分に該当します。外国税の10%がなくなります。下の方にやや複雑な計算式があります。 0.9で割って100%に戻してから、手取りが約79.7% になります。

上に該当するのが、米国に上場されている 米国版【DIV】 などです。

通常の海外ETFの分配金は外国税が10%、その後国内税で約20%引かれるので、 手取りが約71.8% になります。

分配金の手取りは米国版が71.8%で、東証版は79.7%なので、 東証版が約8%ほどオトク という考え方になります。

ちなみにNISA口座の場合は、国内税はかかりませんが、外国税控除が適用されないため、 外国税10%が引かれます

ベンチマークが同じDIVのデータを徹底検証

ここからは、ベンチマークが同じ「Indxx SuperDividend® U.S. Low Volatility index」米国上場ETF【DIV】についてのデータ を紹介。

設定されたのが2013年3月なので、 10年4カ月ほど経過 しています。

「グローバルX スーパーディビィデンド-US ETF【2253】は、事実上 東証版【DIV】 なので、参考になるはずです。

DIVの分配金について

【DIV】は 毎月分配金 が支払われます。【2253】は 隔月 なので、ここは異なります。

分配金は漸減傾向ですね。もっとも分配金が多かった2015年頃は0.17ドルくらいでしたが、直近の2023年は 0.1ドル まで下がっています。

分配金と株価の傾向

年間分配金と株価の比較です。どちらも右肩下がりですね。ただ似たように下がっているので、分配金利回りは同じくらいをキープしていますね。

毎月の分配金の傾向

2023年3月のコロナ・ショックで株価と分配金が大幅に減りました。

その後、株価は回復しましたが、2023年に入ってから低迷。 分配金はコロナ・ショック以前に戻ってない ですね。

株価、分配金利回り、YOC?

青い線が株価 です。右肩下がりですね。

赤い線は分配金利回り 。2020年3月のコロナショックでは大幅に上がりましたが、それ以外の期間は意外と安定しています。 分配金利回りは6%から8% の間ぐらいですね。現在は7.28%なので平均的です。

黄色の線がYOC 。過去に購入した場合の、取得価格に対する利回りです。株価が右肩下がりで、分配金も減少傾向のため、分配金利回りよりも低くなっています。つまり過去に買った場合、高値掴みになってしまっているということですね。今購入するのがオトクという考え方もできます。なかなか厳しいデータです。

組込上位10銘柄の特徴は?

【DIV】の組入上位10銘柄です。 均等組み入れ なので、銘柄の順位を意識する必要はあまりないです。

上位は エネルギー が目立ちます。ちなみにMLPもエネルギー・セクターです。

時価総額は9位の IBM は大きいですが、それ以外は小型銘柄が目立ちます。一般的に米国高配当ETFは時価総額の大きい銘柄を上位に入れる手法を採っている場合が多いので、 ポートフォリオの分散 という意味では、【DIV】の東証版2253はいいかもしれませんね。

セクターはまずまず分散されている

こちらはセクター比率。 エネルギー、生活必需品、金融 が上位で、この3セクターで53%と半分を占めています。

1セクターの上限は25%で、MLPは20%です。

DIVとライバルETFの基本データ比較

ここからは 【DIV】 とライバルの米国高配当ETF【VYM】【HDV】【SPYD】、そしてS&P500配当貴族指数連動型ETF【NOBL】のデータを比較します。

【NOBL】 の東証版が同じグローバルX社から 【2236】 として出ており、 【DIV】 の東証版 【2253】 と同じく 隔月 で分配金が支払われますので、比較対象となりそうです

【DIV】 は低ベータの高配当ETFの集合体です。 【VYM】 は配当が平均以上の米国高配当ETF、 【HDV】 は他社に対して優位性のあるビジネスモデルかつ財務健全の米国高配当ETF、 【SPYD】 はS&P500の中から配当利回りの高い80社が対象、 【NOBL】 はS&P500の中から25年連続増配銘柄が対象です。

経費率は 【VYM】【HDV】 【SPYD】 が0.1%を切っており低いです。そのため、日本の個人投資家から人気を集めています。

運用総額はバンガード社の 【VYM】 が約6.9兆円と圧倒的に大きいです。

分配金利回りは 【DIV】 が7.3%ほどで圧倒的に高く、 【SPYD】 は約4.6%。【HDV】が4.2%と続きます。【DIV】の優れているところは、この 分配金利回り ですね。

セクターの違いを確認しよう

ETFに組み入れられている銘柄のセクターの違いはどうでしょうか。GICSによる分類です。上から順に 【DIV】の比率の高い順 に並んでいます。表の中身の数値は%で、比率の高いほど背景の色が濃くなっています。

比率の上位3位までは数字に色をつけています。1位が 赤色 、2位が 水色 、3位が 黄緑 です。

【DIV】 の上位3セクターはエネルギー、生活必需品、金融で、この中の2つがトップ3なので 【VYM】【HDV】 です。【DIV】のセクター構成は【VYM】や【HDV】と少し似ていると言えます。

ただし【DIV】はヘルスケアがかなり少ないですね。【VYM】や【HDV】はトップ3に入っています。

重複率をチェック

【DIV】はいずれのETFとも重複率が高くない ですね。もっとも高いのは【SPYD】で14%です。それ以外は10%以下なので、【DIV】を保有すると、メジャーな高配当ETFとは異なる銘柄を保有することが可能となります。

DIVとライバルETFの分配金利回り推移(2014年1月以降)

分配金利回りは 【DIV】の高さ が際立っています。 【SPYD】 が2番手で、【HDV】が3番目です。 平均利回りは 【DIV】が6.9%【SPYD】 が4.5%、【HDV】は3.5%、【VYM】が3.0%、【NOBL】が2.0%です。

【DIV】は高配当ETFと比べても、圧倒的に分配金利回りが高いですね。

トータルリターンを比較しよう

ここからはPortfolioVisualizerを使って、【DIV】と【VYM】【HDV】【SPYD】【NOBL】のデータを比較します。基本的に5年間のデータを比較します。

株価推移を比較する

2018年7月に1万ドル購入した場合、5年後の2023年6月には 【NOBL】 が1万5100ドル、 【VYM】 が1万2700ドル、 【HDV】 が1万1800ドル、 【SPYD】 が9900ドル、 【DIV】 が6600ドルでした。【DIV】は最下位ですね。

トータルリターンの推移は?

2018年7月に1万ドル購入した場合、5年後の2023年6月には 【NOBL】 が1万6600ドル、 【VYM】 が1万4900ドル、 【HDV】 が1万4300ドル、 【SPYD】 が1万2300ドル、 【DIV】 が9300ドルでした。ここでも【DIV】は最下位ですね。

トータルリターンを比較

1、3、5、7年のトータルリターンを比較します。1年あたりのリターンのことで、幾何平均で求めます。CAGR(Compound Annual Growth Rate/年平均成長率)のことです。

【DIV】は3年のトータルリターンは10.3%と好調 ですが、5年や7年はほぼプラスマイナス0です。他の高配当ETFは5年や7年でも5%以上なので、少し物足りないですね。

ETFの安定度などは?

ETFの安定度などを比べてみましょう。 「ボラティリティ」 は株価の変動性です。 「最大下落率」 はマイナスの数値が小さいほど安定しています。どちらの値も0に近いほど安定していると言えます。

ボラティリティ、最大下落率ともに【DIV】は大きいですね。【DIV】は ベータ値が0.85以下 という株価変動が低い銘柄を集めていますが「配当利回りの高い50銘柄」という条件のため、やや不安定になっています。

シャープレシオは?

続いて、シャープレシオとソルティノレシオをチェックしましょう。 「シャープレシオ」 は同じリスクを取った場合のリターンで、投資効率の良さを数値化したものです。 「ソルティノレシオ」 はシャープレシオの改良版で、相場が軟調の際のデータで、下落局面での強さを示しています。

こちらも【DIV】は苦戦しています。5年トータルリターンがマイナスなので、このような厳しいデータになってしまいました。

過去の分配金は?

5年間の分配金の合計は 【DIV】 が3200ドル、 【SPYD】 が2300ドル、 【HDV】 が2200ドル、 【VYM】 が1900ドル、 【NOBL】 が1200ドルでした。

【DIV】 が優勢です。ただし2020年以降は、他のETFとの差が徐々に詰まってきています。コロナ・ショック後の分配金の回復度が今ひとつなのが響いています。

まとめ

【2253】は米国の配当利回り上位50銘柄が対象で、ベータ値の低い銘柄を集めています。

東証に上場した 【2253】は米国上場【DIV】 とほぼ同じ。分配金は 隔月で年6回 です。

分配金の支払いが年6回で奇数月の1日頃のため、偶数月の15日に振り込まれる 年金と相性が良さそうです

【2253】を毎月分配型ではなく、隔月にしたのは 新NISA成長投資枠 に入るのが目的かもしれません。

【2253】は 二重課税調整の対象の ため、米国で源泉徴収される10%がなくなる

分配金利回りは 米国上場の【DIV】と同じだと7.3%ぐらい と高い。

新NISA成長投資枠になった場合は、同じグローバルX社の東証上場ETFで、 隔月分配型のS&P500配当貴族ETF【2236】と比較 してみるといいかもしれません。【2236】は分配金利回りは2%ほどと低いですが、増配傾向で、トータルリターンでは【VYM】を上回っていました。

この記事をYouTubeで見たい人は? DIVの東証版【2253】が上場! 2024年新NISA成長投資枠候補。分配金隔月支払いの秘密とは? www.youtube.com 同じグローバルX社の東証上場ETFで、隔月分配型のS&P500配当貴族ETF【2236】についてまとめました 「グローバルX S&P500配当貴族ETF」(2236)が2023年1月13日に東証に上場! S&P500配当貴族指数に連動している国内外のETF、投資信託を紹介 kabu.takanin.com グローバルX社の二大巨頭ETF、QYLD、PFFDが2022年9月30日に東証に上場したのでまとめました グローバルX社の二大巨頭ETF、QYLD、PFFDが2022年9月30日に東証に上場!

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