オーストラリアでもシャチがホホジロザメを仕留めていた!DNA分析で明かされた意外な事実とは?
解説動画:オーストラリアでもシャチがホホジロザメを仕留めていた!DNA分析で明かされた意外な事実とは?
シャチの目撃と打ち上がったサメ
この時のシャチのうち2頭は特定されており、それぞれRipple (EA_0005) とBent Tip (EA_0007)という個体でした。
DNAによってサメを襲った犯人が判明
大きな傷跡のDNAからシャチと判明その結果、大きな噛み跡をつけたのは、やはりシャチであると確認されました。
小さな傷跡をつけたのはサメだった?研究チームがこれらの噛み跡に残されたDNAを同じように分析したところ、その正体はエビスザメだと判明しました。
エビスザメはカグラザメ目カグラザメ科エビスザメ属に分類されるサメです。
サメ狩りの普遍性や役割について考察
オーストラリア初のホホジロザメ狩りか?今回論文が発表されたケースは、捕食の映像こそないものの、DNAという証拠によって立証された初のホホジロザメ狩りとなります。
シャチによるホホジロザメ狩りはどこまで普遍的な現象か?このことから、シャチがホホジロザメを襲って肝臓を食べる行動は、当初思われていたよりも広く見られる現象なのかもしれません。
シャチが腐肉食を促進している可能性This study also provides DNA evidence that scavenging is facilitated by killer whales’ tissue selection, whereby the liver and internal organs are consumed, but much of the carcass remains as a nutrient source benefiting local ecosystems.
(この研究は、シャチの選択的な食性によって腐肉食が促進されていることを、DNAという証拠によって示している。肝臓や内臓はシャチが食べてしまうが、残りのほとんどの死骸は残り、栄養源としてその海域の生態系に恩恵をもたらす)
『Genomic evidence confirms white shark liver is on Australian killer whales’ menu』 より引用。訳は筆者。
平たく言えば、シャチがホホジロザメを仕留めて食べ残すことで、エビスザメを含めた他の動物が食料を手に入れることができるということです。
参考文献
- ABC News(Josh Brine)『Killer whale attack suspected as great white shark carcass washes up on Victoria’s coast』2023年
- Isabella M. M. Reeves, Andrew R. Weeks, Alison V. Towner, Rachael Impey, Jessica J. Fish, Zach S. R. Clark, Paul A. Butcher, Lauren Meyer, David M. Donnelly, Charlie Huveneers, Nicky Hudson, Adam D. Miller『Genetic Evidence of Killer Whale Predation on White Sharks in Australia』2025年
- Phys.org『Genomic evidence confirms white shark liver is on Australian killer whales’ menu』2025年
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