. Green Day) - ベース博士 - ベース博士
Green Day) - ベース博士 - ベース博士
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マイク・ダーント(Green Day)

90年代のオルタナティヴ・シーンを通過した人ならば一度は耳にしたであろう「バスケット・ケース」。 あまりにもキャッチーで完成度の高いキラー・チューンを奏でる3人組の姿はMTVで何度も流された。 当時「オルタナティヴ」というムーヴメントに熱狂し、ジェーンズ・アディクションやソニック・ユースといったアンダーグラウンドな気配が漂うバンドこそがかっこいいと思い込んでいた筆者は(実際のところ両バンドとも今でも好きです、ハイ)、凄まじい強度を誇る「バスケット・ケース」とともに一気にブレイクしていったグリーン・デイという存在を「メジャーすぎる、ポップすぎる」という理由で、それ以上聴こうとしなかった。 若かったんです、すみません。 でも意外とこういう人、いるんじゃないでしょうか。 ジェーンズやソニック・ユースは別格にしても、「無名なバンドほどかっこいい」という空気が90年代にはあった…と信じたい(笑)

と、そんなこんなで時は流れて、グリーン・デイ、ロック・ファンなら誰もがそのタイトルは知っているであろう超ド名盤「アメリカン・イディオット」で一躍スタジアムを満杯にするロック・スターに大変貌を遂げていったのでした。そうなるともはやキャッチーすぎるとかそんなこと言っていられません。 音楽ファンを自称している以上聴くしかない。 聴かぬは一生の恥。 という勢いで聴いたグリーン・デイ。 (アメリカン・イディオットでようやく聴くとか生粋のグリーン・デイ・ファンには怒られそうですが…冷汗。)

Green Day – Basket Case [Official Music Video]

グリーン・デイ結成〜ドゥーキー

82年にグリーン・デイのギター&ヴォーカルとなるビリー・ジョー・アームストロングと、グリーン・デイの前進である「スウィート・チルドレン」を結成。 マイクはその当時はギターを担当しており、彼のメロディアスなフレージング・センスは、元ギタリストであったことと無縁ではないかもしれない。 バンドは紆余曲折を経てグリーン・デイへと改名。 インディーでの2枚のアルバム・リリースの間に、マイクの長年の相棒となるドラマーのトレが加入し、グリーン・デイは「最強のトリオ・バンド」へと成長を遂げていく。

アメリカン・イディオット〜21世紀のブレイクダウン

アルバム「インソムニアック」「ニムロッド」「ウォーニング」をリリースしていく過程で徐々にポップ・パンクからロックへ曲調の幅を広げていったグリーン・デイが04年に発表した作品が「アメリカン・イディオット」。 イラク戦争への批判を込めたこのアルバムはアメリカ・イギリスでチャートの1位を獲得。 よりスケールの大きなスタジアム映えのするロックに変貌し、00年代ロックを語るうえでは避けて通れない名盤となった。 「アメリカン・イディオット」によってグリーン・デイはモンスター・バンドの仲間入りを果たしたと言っても過言ではない。 09年には「アメリカン・イディオット」同様コンセプト・アルバムとなった「21世紀のブレイクダウン」をリリース。 マイクは1曲でヴォーカルも披露している。 その後12年には「ウノ!」「ドス!」「トレ!」という3枚のアルバムを連続でリリースという離れ業をやってのけ、音楽ファンを驚かせた。

Green Day – American Idiot [OFFICIAL VIDEO]

パンク・オペラ・ベーシストの機材

Mike Dirnt Road Worn Precision Bass

マイクといえば、Fenderのイメージは強いですよね。なんてってたってシグネイチャー・モデル出てますから。 テレキャスター・ヘッドのプレジション。 中低音が豊かなプレジションを使いつつも、トレブルの効いたヌケのいいサウンドでバシバシとフィルをキメてくるマイクは、かなりサウンドメイクに気を使うタイプなんだろうなぁと勝手に推察。(まぁ、ベーシストの多くは、常にバンドの爆音に埋もれないようにしつつも重低音を損なわないようにするサウンド作りに日々アタマを悩ませているワケですが)

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また、GibsonのGrabber-3も使っています。 Grabber-3は日本国内だとTRICERATOPS(トライセラトップス)の林幸治さんが使用していることで有名です。 トリオ・バンドに好まれるんですかね。 Grabber-3はピックアップを前後に動かせる画期的な仕様で、好みの位置にピックアップを配置することで自由なサウンドを得られるという素晴らしいベースです。

指で弾く位置をネック寄りにして音を丸くしたり、ブリッジ寄りにしてエッジを効かせたり、というのはベーシストなら常に考えていることですが、まさかのピックアップがネック寄りになったり、ブリッジ寄りになっちゃう夢仕様。 でもやっぱりGrabber-3の最大の魅力はそのルックス。 グリーン・デイやトライセラトップスのようなトリオ・バンドなら尚更存在感が際立ちますよね。 あ、いつの間にやらGrabber評になってました。スミマセン。マイク様に話を戻しましょ。

アンプはFenderやMesa/Boogieなどを使用している様です。 エフェクトは大幅に音色を変える様なエフェクトはあまり使用していない様ですね。 あくまでフレージングとグルーヴで勝負。 そんな男気も、キッズたちのハートを摑む要因でしょう。 現代のポール・シムノンやディー・ディー・ラモーンのような存在なのかもしれないですね。

名盤:アメリカン・イディオット

カルフォルニアのポップ・パンク・バンドが世界的モンスター・バンドへと進化を遂げた恐るべき傑作であり、好きとか嫌いとかいう次元を超えて、ロック・ファンを名乗るならば一度は耳を通しておかなければならない00年代ロックの金字塔。 「反戦」をテーマに据えたこの作品は、当時イラク戦争も踏み切ったブッシュ政権と、自国アメリカに対する強烈な批判が込められている。 故にこのアルバムは世界的な共感を呼び、空前のヒットとなった。

画期的だったのはそのテーマだけでなく、キャッチーなポップ・パンクを、ザ・フーの「トミー」やピンク・フロイドの「ザ・ウォール」のようなロック・オペラに仕上げたことだ。 その世界を唸らせたコンセプト・アルバムでのマイクのプレイは歌に寄り添い、歌を引き立てるパンクにおける「これぞ歌伴」というフレージングの撤している。 この人の素晴らしさは前述の通り、コードとコードをつなぐフィルの絶妙なフレージング、そして無駄を省いたシンプルな音のチョイスにある。 そしてヌケのいいサウンド・メイクも、音作りに悩むベーシストたちには格好の研究材料となるに違いない。 オペラ形式のアルバムで全編に渡ってマイクの玄人フレーズを楽しめる「アメリカン・イディオット」。 まだ未聴であれば、聴かない手はないだろう。

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