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内視鏡の特殊光観察(IEE)について OLYMPUS編

構造色彩強調機能(TXi:Texture and Color Enhancement Imaging

TXiとは?

TXiはNBIと異なり特定の波長を使用した観察モードではなく、 白色光で得られた情報を最適化する画像技術を利用した観察モード です。

この技術自体は特に新しいものではありません。 PCの画像編集ソフト、今ではスマホのアプリでも皆さんしれっと使用されている技術 です。

画像処理方法は?

このTXiモードは、「 構造(Texture) 」、「 色調(Color) 」、「 明るさ(Brightness) 」の3要素をそれぞれ最適化してします。

その後強調画像は統合されて、 色調強調の処理を施すことで、白色光とは微妙な組織の違いを表示して視認性を向上する ことで、病変観察のサポートをするのです。

Txi「TXI(構造色彩強調機能)」:https://www.olympus-medical.jp/gastroenterology/system/evisx1

Txi画像処理「内視鏡システム「EVIS X1」の画像技術「TXI」に関する技術論文が、英国の科学雑誌「Journal of Healthcare Engineering」の「Article of the Year 2021」を受賞」:https://www.olympus.co.jp/news/2022/nr02435.html

TXiの各モード

TXiには TXi1 と TXi2 の2つの種類が存在します。

TXi1では、 白い部分はより白く、炎症などの赤い部分はより赤い色調で強調され 、正常粘膜とそれ以外で変化を明瞭にすることができます。

TXi2では、従来の白色光での見え方との変化に違和感が強い場合に、 色彩強調を行わないモード となります。白色光とTXi1の中間の見え方となります。

TXiモード比較:OLYMPUS社X1説明資料より TXi観察例 「ITで大きく変わる大腸内視鏡」本郷メディカルクリニック 鈴木雄久先生 「ITで大きく変わる大腸内視鏡」本郷メディカルクリニック 鈴木雄久先生 「ITで大きく変わる大腸内視鏡」本郷メディカルクリニック 鈴木雄久先生 「ITで大きく変わる大腸内視鏡」本郷メディカルクリニック 鈴木雄久先生 NBIとTXiとの併用を!!

鈴木雄久先生も ” 写真だけ、見ると「言われてみるとTXIの方が認識しやすい。でも僅かの差」と感じるでしょうが、この「僅かの差」が、人間の脳での検出には大きな差になります。” と仰られている通り、慣れていない方ほどそう思われるかもしれません。

「Article of the Year 2021」受賞

OLYMPUSのニュースに挙がっているのですが、「TXI」に関する技術論文が、科学雑誌「Journal of Healthcare Engineering」の「Article of the Year 2021」を受賞されています。

「Article of the Year 2021」は、2021年に「Journal of Healthcare Engineering」に掲載された研究論文またはレビュー論文の中から、最も刺激的でインパクトがあり、現在または将来の方向性を代表すると考えられる論文を表彰するものとされています。

オリンパスグループ企業情報サイト

「EVIS X1」の画像技術「TXI」に関する技術論文が、科学雑誌「Journal of Healthcare Engineering」の「Art. オリンパス : ニュース : 2022 : 「EVIS X1」の画像技術「TXI」に関する技術論文が、科学雑誌「Journal of Healthcare Engineering」の「Article of the Year 2021」を受賞.

RDI(Red Dichromatic Imaging

RDIとは

RDIは「 赤(Red) 」、「 琥珀色”アンバー”(Amber) 」、「 緑(Green) 」の 狭帯域光 を用いて、 深部組織のコントラストを形成する画像強調技術 (光デジタル技術)です。

【5色目のLED!?】この世の中に存在する紫、青、緑、赤色LEDに加えて、EVIS X1では新たに開発されたAmber LEDが搭載されています。

OLYMPUS社RDI説明動画「RDI: The Safeguard for Endoscopic Therapy | EVIS X1 | Gastroenterology | OLYMPUS」 5LED:OLYMPUS社X1説明資料より 狭帯域光の波長は? 赤(Red) 琥珀色”アンバー”(Amber) RDIの構造と原理 RDIの構造と原理:OLYMPUS社X1説明資料より

この RDIのモードは、ヘモグロビンの吸光度と反射率の違いを利用したもの です。パルスオキシメータの原理で散々覚えた「 Lambert–Beerの法則 」ですね。

RDI原理「OLYMPUS社ニュースリリース」:https://www.olympus.co.jp/news/2020/contents/nr01636/nr01636_00002.pdf RDIの深部血管視認性向上:OLYMPUS社X1説明資料より RDIの出血点視認性向上:OLYMPUS社X1説明資料より 深部血管視認

しかし、RedとAmberではヘモグロビンへの吸光度が異なり、 Amberの方がRedよりも吸収が強い です。

局注時の深部血管の視認「Red Dichromatic Imagingを使用した大腸ESDの実際」山下 賢先生, 岡 志先生郎 , 田中 信治先生 剥離時の血管の視認「Red Dichromatic Imagingを使用した大腸ESDの実際」山下 賢先生, 岡 志先生郎 , 田中 信治先生 出血点視認

つまり、 画面上は真っ赤に見える場面であっても、RDIの画面ではAmberの吸収度の差でコントラストの濃淡を表すことができる のです。

RDI出血時比較画像[左:WLI, 右:RDI]:OLYMPUS社X1説明資料より改変

OLYMPUS社「EVIS X1 — Our Most Advanced Endoscopy System」https://www.olympus-europa.com/medical/en/Products-and-Solutions/Products/Product/EVIS-X1.html

RDIの各モード

モード1は深部血管を濃い黄色 、 モード2は深部血管を赤色 に、 モード3は深部血管を緑 で描写します。

RDIモード比較:「Red Dichromatic Imagingを使用した大腸ESDの実際」山下 賢先生, 岡 志先生郎 , 田中 信治先生,OLYMPUS社提供

さいごに

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CEじゃーなる おすすめ書籍紹介

そのタイトル通り、内視鏡に関わるスタッフのための参考書です。 システムの話から手技の話、洗浄の内容まで網羅されています。 内視鏡技師のテキストといって差し支えないでしょう。 内視鏡デバイスの解説を写真と図表でわかりやすく解説されています。 本書は2017年発売のため、新しいデバイスやシステムは未掲載であるため、私もデバイス解説の記事を考えています。

この本は内視鏡医のみならず、内視鏡室で業務をされるCEやNsにもオススメな1冊です。 JENT分類など様々な内容が詰まっています。 クイズ形式で実例提示もされており非常に理解しやすい内容となっております。

内視鏡業務では介助者として入りますが、どういう病変なのか、過形成?、adenoma?など理解してやるかどうかで楽しさが変わります。 「CEさん、目が肥えてるね」って言われるのはやっぱ嬉しい。

また実力をつけ職場の中で認めてもらうには資格取得が一番効率がいいでしょう。「消化器内視鏡技師」習得には「過去問題集」を繰り返し解くことをお勧めしております。

第37回(2018年)~第42回(2023年)の6年分の問題解説、付録として第43回(2024年)の問題と解答が記載されています。

この記事を書いた人

職歴 現大学病院勤務 取得資格 臨床工学技士(CE)、ITE 心血管インターベンション技師、ME1種検定試験

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