IUU漁業が引き起こす問題と世界と日本の取り組み
・地域漁業管理機関(RFMO) RFMO(Regional Fisheries Management Organizations)は、特定の地域や魚種を管理するために設立された国際組織です。例えば、太平洋クロマグロを管理する「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」や、南極海の生態系を保護する「南極海洋生物資源保存委員会(CCAMLR)」などがあります。これらの機関は、加盟国と協力して漁獲量の規制や監視の強化に取り組んでいます。
取り組み内容・衛星技術やデジタルツールの活用 近年では、衛星技術や人工知能(AI)を活用した監視システムが、IUU漁業対策において重要な役割を果たしています。例えば、衛星画像による違法漁船の追跡や、電子モニタリングシステム(EMS)による漁業活動の記録が行われています。これらの技術は、広大な海洋を効率的に監視する手段として期待されています。
・国際的な連携と取り締まりの強化 多国間協力の具体例としては、米国、EU、日本、オーストラリアなどが主導する取り締まりの合同パトロールがあります。また、国際刑事警察機構(インターポール)も「プロジェクト・アイシャー」というIUU漁業対策プロジェクトを通じて、違法漁業者の摘発を支援しています。
・民間企業やNGOの活動 国際的な取り組みの中で、民間企業やNGOも重要な役割を果たしています。例えば、マリン・ステュワードシップ・カウンシル(MSC)認証を通じて、持続可能な漁業で捕獲された製品を消費者に提供する取り組みが進められています。また、NGOはIUU漁業の調査や情報公開を通じて問題を可視化し、国際社会に訴えかけています。
日本国内の対策と取り組み
法整備の状況 監視・取り締まり体制 企業や漁業者の自主的な取り組みおわりに|私たちにできること
【できること1】 持続可能な水産物を選ぶ 消費者としてIUU漁業を防ぐための最も身近な行動は、「持続可能な水産物」を選ぶことです。スーパーや飲食店では、MSC(海洋管理協議会)認証やASC(養殖業認証)ラベルが付いた商品を購入することで、合法的かつ持続可能な漁業を支援できます。また、地域の漁業者から直接購入することも、地元の資源保護に貢献します。
【できること2】 食品のトレーサビリティを確認する 水産物がどこで、どのように獲れたものかを確認する「トレーサビリティ」に注目しましょう。最近では、原産地や漁獲方法を明記した商品が増えており、信頼できる情報を基に選ぶことが可能です。また、不明瞭な情報の商品を避けることで、違法漁業を支援しない意識を持つことが重要です。
【できること3】 知識を深め、問題を共有する IUU漁業についての正しい知識を持ち、周囲の人々と問題を共有することも効果的です。たとえば、SNSで情報を発信したり、友人や家族と話題にすることで問題への関心を広げることができます。また、学校や地域のイベントでの学習活動に参加するのも良い方法です。
【できること4】 NGOや取り組みへの支援 IUU漁業の撲滅に取り組むNGOや団体を支援することも重要な行動です。寄付やボランティアとして参加することで直接的に問題解決に貢献できます。また、団体が提供する情報やキャンペーンに積極的に関わり、周囲に広める役割を果たすことも可能です。
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