100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード
EMI, DECCA, DGG のカタログから、100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコードのために、良く聴かれ親しまれている名曲を聴く機会の多い名盤をセレクトしました。平成28年4月14日に熊本地震に遭遇して避難所生活中。6月になって、ようやく音楽を聴けるようになって、受け止めること感じることが変わったことに刺激を受けてブログを再開。気に入って聴いていた愛聴盤を改めて考えてみています。30分ほどを目安としており、ブログですので、鑑賞会で質問のきっかけにしてもらうためで、また解説したことの再録、補足にとどめています。コメントは開放していますので、質問が来れば詳細を加筆します。
JP 東芝音楽工業 TA56011-12 巌本真理 鷲見五郎 坪田昭二 決定盤ヴァイオリン抒情名曲25曲選 タイスの瞑想曲
室内楽ではアンサンブルの求心力を高める一方でソロでの巌本真理の奏でるメロディは人の温もりを感じさせ、ヴァイオリンが持つ哀切を遥かに大きく越えている。 通販レコード→JP 東芝音楽工業製, STEREO 2枚組, 140㌘重量盤JP 東芝音楽工業 TA56011-12 巌本真理 鷲見五郎 坪田昭二 決定盤ヴァイオリン抒情名曲25曲選 タイスの瞑想曲
商品番号 34-26003 巌本真理の奏でるメロディは人の温もりを感じさせ、ヴァイオリンが持つ哀切が遥かに大きく越えていく。日本が生んだ偉大なヴァイオリニスト、 巌本真理 いわもとまり の「ヴァイオリン小曲集」。ヴァイオリンの抒情的名曲を25曲選んだ決定盤。戦前、戦中、戦後。昭和の日本では、こうした音楽が望まれていた。今では往年の音楽好きたちのレコード鑑賞会で懐かしさを誘うのみ。ヴァイオリニストの演奏会でも選曲されないものも多い。40歳のときに結成した巌本真理弦楽四重奏団は、高度成長時代に日本のクラシック音楽愛好の裾野を広げた。フルトヴェングラーやトスカニーニは尊敬を受けるほどであったが、来日することはなかった。クラシック音楽のレコードとなれば、そうした大指揮者の交響曲がよく聴かれた。オーケストラの実際の演奏を地方で聞くことは難しい。巌本真理弦楽四重奏団はラジオのクラシック音楽番組に、たびたび出演して弦楽四重奏曲の素晴しさをリスナーに伝えました。巌本真理弦楽四重奏団のベートーヴェンは評判高い。エネルギーと推進力に満ちた初期作品も魅力ながら、内省的で未来的とさえ言える後期四重奏曲の深さも申し分なし。半世紀前にこれほど大人の音楽を奏した室内楽団体が日本にいたことを再認識させてくれます。弦楽四重奏団とソリストを兼ねたヴァイオリニストというと、アドルフ・ブッシュや巌本真理を思い出すが、ソロでは骨太で表情の大きな演奏をする一方、室内楽ではアンサンブルの求心力を高めるあり方で彼女ひとりが飛び出さない。巌本真理は東芝レコードに多く録音を残しましたが、日本の作曲家の作品もレパートリーにし、教材レコード(EP,LP)も録音した。同じ頃このヴァイオリニストが室内楽団を率いて全国の学園を回って精力的に活動していた。巌本真理の敬虔な修道女のような風貌と、肉厚で叙情性豊かだが、飽食することのないストイックで堅牢な室内楽のアンサンブルは自然脳裏に残り、弦楽四重奏の、クラシック音楽の、退屈さなどは微塵もなく、戦中派にもしられた有名ヴァイオリニストとしか知らなかった田舎学生にとっても実に豊かなひとときを思い出として残しただろう。
伝説の名演/日本室内楽演奏史に燦然と輝く巌本真理。 読書ヴァイオリン/譜面台には楽譜の代わりに「ジェーン・エア」「嵐が丘」「風と共に去りぬ」「古今和歌集」までも。真理の手は楽器を奏で、目は活字を追う。 ヴァイオリンは好きではない。しかし学校へ行くよりはよい「真理は世間でいわれるような天才とは思っていない。しかし、異常な才能をもっているということは親馬鹿でなくともいえる」。これは今から十年ほど前、彼女の父親が語ったことばである。その異常な才能というのはどんなあらわれ方をしたのだろうか。やはり父親の言葉だが、四歳ごろから、ラジオのヴァイオリン音楽に興味をもち、メロディをすぐ覚えてしまう。そしてやや長じてからは指づかいの批判をした。両親は天才. はともかくとして娘の才能を認め、これをなんとか伸ばしてみようとしたことはたしかだ。それは父親自身が、ヴァイオリンを志し、家庭の反対にあって断念したからだともいわれているが、父親のその方針は彼女の記憶のなかに生きている。数え年六歳で小野アンナ(1879-1979)のもとへ入門させられた時、父親からの 諏訪根自子みたいになるんだよ という一句を今日でも印象深く覚えている。それは諏訪が小野門下の先輩として、すでに〝天才少女〟という形容詞で紹介され、今日でいえばマスコミの世界で華やかに活動していたからだろう。エルマンやジンバリストの演奏会にも連れてゆかれた。このような両親の教育を彼女自身は相反する心理で受けとめていた。一つは「諏訪根自子みたいになるのは大変だぞ」「なるためには、今でさえいやでたまらない練習をこれ以上やらなければならない」という嫌悪感であり、もう一つは「諏訪根自子みたいになってみたいな」といういわば少女的なあこがれである。このあこがれは一般的な少女のスター崇拝熱の一種にはちがいない。だが彼女の場合にはもう一つ別な感情がからみつく。それは混血児の悲しみと、それに対する猛烈な反発心である。今にみろ、という感情だ。後年、バスのなかで女性が彼女に挨拶をした。「ざまあみろ」と思ったそうである。その女性は小学校で彼女をもっとも苦しめた同級生だったからだという。ともかく小学校は三年で中退した。病気もあってか、ちょっと想像に難いような激しい圧迫(同級生からの)に耐えられなくなったためでもある。学校へ行かれなくなった時、ヴァイオリンを選ぶ決心をした。 ヴァイオリンは好きではない。しかし学校へ行くよりはよい という消極的な意味であったらしい。昭和十二年、第六回毎日音楽コンクールに第一位入賞。決心はここから積極的になる。当然うれしい。それと、友だちをみかえすことができたという高揚した感情が方向を決めさせたのだといえる。〝絶対負けられない〟というその反発心は今日まで支えになっている。 ― 『藝術新潮』1959年8月号より
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- 演奏者
- 巌本真理(ヴァイオリン)
- 鷲見五郎(ピアノ:Side-1, Side-2(1,2))
- 坪田昭二(ピアノ:Side-2(3,4,5,6), Side-3, Side-4)。
- 商品名
- JP 東芝音楽工業 TA56011-12 巌本真理/鷲見五郎 ヴァイオリン名曲25曲選"タイスの瞑想曲"
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- カテゴリ: Sell LP通販レコード
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