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【殴り合い】アイスホッケーで度々起こる乱闘(ファイティング)って何?どんなルールがあるの?

A “fight” shall be deemed to have occurred when at least one (1) Player punches or attempts to punch an opponent repeatedly or when two (2) Players wrestle in such a manner as to make it difficult for the Linespersons to intervene and separate the combatants.

(意訳)「乱闘」とは、少なくとも1人の選手が繰り返し相手選手を殴ろうとしている時、または2人の選手が、審判が引き離すのが困難なほど取っ組み合いを始めた時のこととする。

IIHF OFFICIAL RULE BOOK 2021/2022, IIHF, p-101

審判が止めに入ったにも関わらず選手同士がペナルティを覚悟して乱闘を始めようとしたら 「あぁこいつら止めらんないわ」審判も止めに入ることを諦める のです。

アイスホッケー界ではこの 取っ組み合いを始めたプレイヤーたち思う存分相手を殴り合える状態 になって始めて 「乱闘」 と呼びます。

単に、1人の選手が相手選手を1度殴るだけで 取っ組み合いに発展しなかった場合 ラッフィング という別の反則が科されます。

【殴るな】ラッフィング(Roughing)ってどんな反則プレー? japan-hockey-hub.com

「乱闘」の中にいくつか反則の種類がある

  • 🟥 乱闘
  • 🟥 煽って乱闘を引き起こす(インスティゲイター)
  • 🟥 転んでいる相手に殴りかかる(アグレッサー)
  • 🟥 他のやつが手を出す(第3者介入)
  • 危険なパンチ
  • 自発的にヘルメット・ユニフォームを脱ぐ
  • 乱闘の邪魔な位置にいる
乱闘(Fighting)

先述のように審判が止めに入っているにも関わらず、執拗に乱闘を続けた選手たちには以下の 2つの重大なペナルティの両方 が科され、

例外なく試合退場処分 となります。

  • 「ファイティング(Fighting)」してのメジャーペナルティ(Major Penalty)
  • 退場処分としてのゲームミスコンダクトペナルティ(Game Misconduct Penalty)

加えて、ゲームミスコンダクトペナルティは、アイスホッケーにおいて最も重いペナルティであり各リーグの適切な委員会が 1~数試合の出場停止処分追加で科す ことが多いです。

煽って乱闘を引き起こした人「インスティゲイター・イニシエイター(Instigator / Initiator)」

次に、乱闘した2人の選手の中でも 煽って乱闘を引き起こしたとされる選手 には追加で重いペナルティが科されます。

  • distance traveled(わざわざ遠いところから近くに来て乱闘する)
  • gloves off first(最初にグローブを脱いで仕掛ける)
  • first punch thrown(最初にパンチを食らわせる)
  • menacing attitude or posture(態度や姿勢で威嚇する)
  • verbal instigation or threats(言葉で煽る・脅す)
  • conduct in retaliation to a prior game incident(前に行われた試合についての報復行為)
  • obvious retribution for a previous incident in the game(その試合での前に起こった出来事への明らかな報復行為)

このインスティゲイター・イニシエイター(Instigator / Initiator)に当てはまり乱闘を引き起こしたとされる選手には、上記の「ファイティング(Fighting)」の反則に加えて マイナーペナルティ(Minor Penalty) が科されます。

冷静になると ほんと 凄い スポーツだな…(笑)

相手が転んでも殴るのを辞めない「アグレッサー(Aggressor)」

乱闘は片方が転んだら終わり です。

乱闘において相手選手が転んで無防備な体勢になった時相手選手が乱闘を続ける素振りを見せなくなっても 相手に殴りかかるのを辞めない選手 のことを言います。

このアグレッサーに当てはまっているとみなされた選手には上記の「ファイティング(Fighting)」の反則に加えてマイナーペナルティが科されます。

第3者介入(Third Player In)

乱闘はゼッタイに1on1のタイマン ということです。

他の選手が手を出して乱闘に加わった 場合その選手には退場処分としてゲームミスコンダクトペナルティ(Game Misconduct Penalty)が科されます。

危険なパンチ(Dangerous Puncher)

手首より下に何かを巻き付けて相手選手を殴りかかることで相手選手を切りつけたり、相手を怪我させたりした選手、または乱闘を続ける素振りのない相手選手が負傷する可能性のある不意打ちのパンチを食らわした選手には

ゲームミスコンダクトペナルティ (つまり自動でメジャーペナルティも追加)が科されます。

特にルールブックには明記されていませんが乱闘を始める際、基本的には 皆グローブを脱いで殴り合います。

乱闘にて攻撃された人・乱闘を続ける素振りのない人(Defender / Unwilling Combatant)

相手選手から身を守るという理由のために数発のパンチで応戦し相手に自分から殴りかかることがない選手は 乱闘を続ける素振りがない選手 とみなされます。

自己防衛のためだとしても相手選手を殴っていることには変わりがないですが 「反撃している」とみなされない限り

その選手に科される反則は「ラッフィング」として科されるマイナーペナルティファイティングとして科されるうちのメジャーペナルティのみ(退場処分のゲームミスコンダクトペナルティ無し)のどちらかとなります。

乱闘時にヘルメットを自発的に脱ぐ

乱闘時にヘルメットを自発的に脱いだ選手にはマイナーペナルティが追加で科されます。

乱闘中に偶発的にヘルメットが脱げてしまった場合には追加のペナルティは科されません。

乱闘時にユニフォームを自発的に脱ぐ

乱闘時にユニフォームを自発的に脱いだ選手には「アンスポーツマンライクコンダクト(Unsportsmanlike Conduct)」としてのマイナーペナルティ退場処分としてのゲームミスコンダクトペナルティが追加で科されます。

もしある選手が乱闘のためにユニフォームを脱いだけど乱闘が行わなかった。という場合にはその選手に「アンスポーツマンライクコンダクト(Unsportsmanlike Conduct)」としてのマイナーペナルティミスコンダクトペナルティ(ゲームミスコンダクトペナルティではなく)が追加で科されます。

周りの選手は乱闘から離れる(Clearing the Area of the Fight)

乱闘が生じた際、その周りの選手たちはすぐにそれぞれのチームのベンチ前に帰り乱闘をしている選手の周りから離れなければなりません。

チームのベンチ前で乱闘が生じた場合はそれぞれのチームの自陣で待機しなければなりません。

また、ゴーリーはクリーズ(ゴール前)に待機しなければならずクリーズ周辺で乱闘が行われた場合には審判の指示に従い場所を移動しなければなりません。

おまけ:乱闘に否定的な国際アイスホッケー連盟

国際アイスホッケー連盟のルールブック内の乱闘(Fighting)の項目の書き出しは以下の通りです。

”Fighting” is not part of international ice hockey’s DNA.

(「乱闘」は国際アイスホッケーのDNAには含まれていない)

『RULE 46 FIGHTING』IIHF RULE BOOK 2023/24, p-84

まとめ

アイスホッケーにおける乱闘のルールまとめ
  • 審判が止めに入るのを諦め、選手同士が思う存分殴り合える状態 になって始めて「乱闘(Fighting)」と呼ばれる。
  • 乱闘を行った選手例外なく試合退場処分 となる。(国際アイスホッケー連盟のルールのもとで行われている試合の場合)(北米ではかなりペナルティが軽い)
  • 煽って乱闘を引き起こした選手 には追加でペナルティが科される。
  • 乱闘は片方が転んだら終わり相手が転んでも執拗に殴りかかる選手には追加でペナルティが科される。
  • 乱闘はゼッタイに1on1のタイマン他の選手が手を出したら追加でペナルティが科される。
  • 基本的には グローブを脱いで殴り合う
【エンタメ特化】北米プロリーグでは、乱闘におけるルールが普通じゃない⁉︎ジュニアは? japan-hockey-hub.com 【氷上の格闘技】アイスホッケーにおいてなぜ乱闘が起こるのか

アイスホッケーでなぜ乱闘(ファイティング)が起こるのか、その理由を専門的に解説。個人的な衝突から、スター選手を守るための報復、チームを鼓舞するエンタメ的側面まで、氷上の格闘技と呼ばれる裏側にある独自のルールやスポーツマンシップに迫ります。ファン必見の熱い文化をJapan Hockey Hubが紐解きます。

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