. KDDIスマートドローン、ドローンポート「DJI Dock 2」を活用し能登半島で道路工事の作業効率化を推進 –
KDDIスマートドローン、ドローンポート「DJI Dock 2」を活用し能登半島で道路工事の作業効率化を推進 –
KDDIスマートドローン、ドローンポート「DJI Dock 2」を活用し能登半島で道路工事の作業効率化を推進 –

大林組とKDDIスマートドローン、ドローンポート「DJI Dock 2」を活用し能登半島で道路工事の作業効率化を推進

遠隔操作が可能なドローンポート「DJI Dock 2」を活用し、工事現場の自動撮影や測量計算の自動化を実現することで、業務の効率化を図った。今回は、この取り組みを管轄する大林組と、ドローンの遠隔運用を担当するKDDIスマートドローンに話を伺った。

2024年11月20日

大林組とKDDIスマートドローンでは啓開工事の日々の作業進捗状況を確認するため、ドローンポート「DJI Dock 2」を利用したドローンの自動運航を活用している。どのようなデータを取得しているのか、作業の効率化がどの程度実現しているのかチェックするため、現地を訪れた。

工事現場のほぼ中間地点であり日本海を見渡せる場所には、展望台が仮設されている。DJI Dock 2はその展望台に設置されていた。2024年9月11日の運用開始以来、月曜日から金曜日まで1日1回、午前の定時にDJI Dock 2から離陸した専用ドローン「Matrice 3D」は、工事現場の高さ120m程度の上空を、10~15分かけて飛行。7500万平方メートル=7500ヘクタール、東京ドーム約1600箇所分ほどの広さのある工事現場の上空に設定された航路上で、400枚ほどの写真を自動で撮影している。

DJI Dock 2が設置されている工事現場。取材時は右側の山から土砂を切り出し、左奥へと運ぶ作業が行われていた ダンプカーやショベルカーの上空を飛行するMatrice 3D。通常は地上から120m程度上空を飛行し撮影する。この写真では撮影のためやや低い高度を飛行し、空撮用大型ドローンが追尾している

工事現場の管理をしながらドローンも運用するとなると、大林組の業務負担が増えそうだ。だが、DJI Dock 2はKDDIスマートドローンが大林組に貸し出し、設置から運用までKDDIスマートドローンが担当する。

DJI Dock 2のカバーをフルオープンにした状態。Matrice 3Dを右斜め前から見ている。DJI Dock 2は内蔵バックアップバッテリーにより給電が途絶えても5時間以上稼働できる性能がある Matrice 3Dを左斜め後ろから見ている。カタログスペックでは、自動充電によって20%から90%まで32分で充電可能。DJI Dock 2のカバーを開いた状態の寸法は約1228×583×412mm(長さ×幅×高さ)

気象状況についてはDJI Dock 2に取り付けられた気象センサーのデータ、および現場に常駐する大林組のスタッフによる気象状況の報告をもとに、飛行可能かどうか判断する。機体点検はDJI Dock 2に取り付けられているカメラを使って映像でチェックし、Matrice 3Dが発信する各テレメトリー情報もあわせて確認のうえ、問題なければ飛行するという段取りを踏む。

機体性能としては風速8mまで飛行可能だが、実際に飛行するかどうかはDJI Dock 2に取り付けられた風速計の数値や現場に設置された吹き流しの流され具合などを見ながら判断する。

ちなみに、運用を始めてから業務として飛行しなかったのは、能登豪雨と、それに関連して発令された、許可のないドローンの飛行を禁止する緊急用務空域が設定されていた期間(9月29日~10月3日)を除いて、わずかだという。DJI Dock 2はIP55、Matrice 3DはIP54相当の防塵性・防水性に対応しているので、多少の雨であれば飛行可能だ。

DJI Dock 2のカバーを閉じた状態。カバーを閉じた状態の寸法は約570×583×465 mm(長さ×幅×高さ)となる。重さは34kgとなり以前のモデルから約70%も軽くなった。

Matrice 3Dの光学カメラは広角と望遠の2種類を装備。広角は35mm判換算で24mm相当。4/3型CMOSセンサーを備え、有効画素数は20メガピクセル。望遠カメラは1/2インチCMOSセンサーで有効画素数は12メガピクセル。35mm判換算で162mm相当のレンズとなっている。なお、赤外線カメラを搭載したMatrice 3TDもラインナップしている

映像やデータを活用し、ドローンの運用に関わるスタッフを常駐させることなく、毎日ドローンを飛行できる体制を整えられる。そしてドローンでしか収集できないデータを得られる。この2点がDJI Dock 2を導入する最大のメリットといえるのだ。

またドローンポートを使用しないで、ドローンを手動操縦で飛行させて測量した場合、スタッフの現場への移動や飛行準備、データの整理などで1日75分かかるという。DJI Dock 2を利用した自動運航によってこの時間が削減できることも確認済みだ。

それではDJI Dock 2が設置されている展望台周辺はどのようになっているのか。DJI Dock 2の運用には電源とインターネット回線が不可欠だ。まず、電源についてはどんな工事現場でも発電装置を置いている。

展望台の上部には監視カメラが取り付けられている。もともとは展望台の状況をチェックするためのものだが、DJI Dock 2設置後は、ドローンが飛行する前に、周囲に障害物などがないか確認するためにも使用されるようになった。

画面奥に立てられているのが、展望台に設置された監視カメラ。展望台の土台となる鉄板とDJI Dock 2の間に木の板が挟まれていることがわかる

DJI Dock 2の設置場所については大林組とKDDIスマートドローンの間で話し合いがもたれた。もともと展望台は見学者が工事現場を一望できるように、砂浜から約10mの高さで建てられた。ドローンポートも高いところにあったほうがよいだろうと考えられて、ここに置かれたという。ちなみに、展望台には「UAVポート」という看板も立てられている。

離陸のコマンドがDJI Dock 2に送信されると、「ピーピー」という警告音とともにカバーがオープン。その間にDJIの機体でおなじみの「テレレ」のサウンドともにドローンの電源が入る。カバーが開放されたあと、プロペラが回転し勢いよく離陸する。警告音が鳴りはじめてから離陸するまでの時間はおおむね50秒程度

Matrice 3DがDJI Dock 2に戻ってくると、筐体が開いてドローンを格納する

ところが、展望台は鉄板で組み上げられている。鉄板はドローンにとって曲者で、自機の位置を計測するのに欠かせないコンパス機能に影響を与えるおそれがあるといわれる。鉄板と機体の間にはDJI Dock 2があるとはいえ、やや心配になる場所だ。そこでKDDIスマートドローンからの申し出で鉄板とDJI Dock 2の間に木の板を挟みこみ、鉄板の影響を緩和させる方法が採用された。

橋本氏:豪雨で流出してしまった分は、ドローンがなければ概算でしか流出量を算出できなかったです。その点、ドローンでしっかりとデータを出してもらえたのは本当に助かりました。

事務所に設置されているモニターでは、工事現場の3Dモデルが表示されている。緑色で表示されている部分は盛り土が施されている箇所になる

山崎氏:ドローンポートは災害時の状況確認の手段として自治体からも関心をいただいています。しかし、災害時のためだけにドローンポートを置いておくのはコスパが悪い、今回は日常的にドローンポートを活用していたからこそ実現できた運用だったと思います。

現場の作業効率を劇的に向上できるドローンポート。その中でもDJI Dock 2を推薦する理由を橋本氏はこのように語る。

橋本氏:撮影された写真、ライブ映像がすぐに見られ、クラウドサービスが充実していることも助かります。通信状況がしっかり確保できて、座標をきちんと拾えたらすぐに利用し始められます。我々の準備はそれほどないので、導入障壁がとても低いサービスだと思います。そして導入するだけで終わりではなく、アフターサービスも手厚くしてもらっているので、おすすめのサービスです。

山崎氏:ドローンが建設現場で使われるケースは増えてきていると思いますが、ポート付きのドローンをゼロから導入するというのは、設置や使用方法の勝手がわからず、障壁が高いと思います。導入に関する作業は弊社ですべて対応可能です。ポートを設置して通信がつながった瞬間から使えるので、ぜひ1現場に1台、導入を検討してほしいですね。

左からKDDIスマートドローンの山崎氏、DJI Dock 2の運用に携わるKDDIスマートドローンオペレーション事業部の原田誠也氏、大林組の橋本氏 DJI Matrice 4Tが広大な遊水地上空で活躍。DJI Dock 2も投入、ドローンによる「ヨシ焼き」残火確認 現場レポート 2025年3月21日 大林組とKDDIスマートドローン、ドローンポート「DJI Dock 2」を活用し能登半島で道路工事の作業効率化を推進 2024年11月20日 ドローン操縦スキル上達のために。DPA回転翼3級から国家資格がベスト![後編] 2024年9月30日 ドローン操縦スキル上達のために。DPA回転翼3級から国家資格がベスト![前編] 2024年9月30日 watanabe 2024年11月20日 Share this Article - Advertisement - 最新ニュース 屋内で“空を創る”時代へ─インドアドローンショーの衝撃。ROBOZ石田社長に聞く 特集 田口厚 2026年3月27日 DJI AVATA 360デビュー!DJIが作った本気の360°全景撮影ドローンの実力[Reviews]Vol.100 コラム 田口厚 2026年3月26日 DJI、1インチセンサー搭載「DJI Avata 360」発売。8K 360°撮影がドローンで可能に、後編集でリフレーミング自在 ニュース 2026年3月26日 コラム連載100回目にあたり[春原久徳のドローントレンドウォッチング]Vol.100 コラム 春原久徳 2026年3月26日 ソニー・ホンダモビリティ「AFEELA 1」の開発・発売中止を決定 Hondaの電動化戦略見直し受け ニュース 2026年3月26日 - Advertisement - 関連記事 DJI AVATA 360デビュー!DJIが作った本気の360°全景撮影ドローンの実力[Reviews]Vol.100 2026年3月26日 DJI、1インチセンサー搭載「DJI Avata 360」発売。8K 360°撮影がドローンで可能に、後編集でリフレーミング自在 2026年3月26日 コラム連載100回目にあたり[春原久徳のドローントレンドウォッチング]Vol.100 2026年3月26日 NEDO、次世代空モビリティ社会実装を共有する「ReAMo」シンポジウム2026を5月13日に田町で開催 オンライン併催 2026年3月24日 DRONE.jpとは

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