誰の死体? (創元推理文庫)
最近気に入って読んでいるシェトランドシリーズの アン・クリーヴスも同じく英国のミステリー作家だけど、二人の作品の印象は正反対で、クリーヴスが陰だとすると、こちらはまさしく陽!という感じ。 テンポよくストーリーが進み、犯人らしき人物もわかりやすく登場し、あまり頭を悩ますことなく素直にお話に没頭できる。 都会に住む華やかな貴族が鮮やかに事件を解決。 もちろん、そばに付き従う仕事が出来るバトラーの存在もあり。
だけどシェトランドシリーズどどちらが好きか、と聞かれると、わたしは断然ペレス派。 遅々として進まない展開に、最初は慣れなかったのに、 今ではそれが楽しみのひとつに。 この作品を読みながら、そのことを再確認した。
目安になってるなんて!素直に喜んでます♪ 私は現実逃避的に読書してるので、日常から遠い世界、海外の. 続きをみる
目安になってるなんて!素直に喜んでます♪ 私は現実逃避的に読書してるので、日常から遠い世界、海外の昔のものを選びがちです。 ちぃさんからお薦めの「マリアと蓮」シリーズは日本の作家さんだけど楽しく読めて嬉しいです!日本のものでおすすめの(できればシェトランド風ゆっくりペースの)ミステリありますか?ドキドキしすぎると寝かせる変な癖があるので。
ちょっと想像してみたのですが、自分の家のお風呂に、いきなり知らない人の死体がある状況って怖すぎますよね・・。 「水ダウ」の“人がいるシリーズ”じゃないけど、“死体がある”とは・・何気にシュールな設定だなと思った次第です。 で、この“風呂場の死体の謎”と“消えた金融家の謎”を、貴族探偵ピーター卿が並行して追っていく展開で、勿論謎解きも面白いのですが、何といってもピーター卿&従僕のバンターのやり取りが軽快で、この主従のキャラクターがナイスなんですよね。 とくにスーパー執事・バンターの有能っぷりにはご注目でございます。 前述した通り、ウィットに富んだ主従の掛け合いが楽しいのですが、ちょいちょいピーター卿の引用過多で無駄に長い台詞にうんざりする部分も無くはないです。 まぁ、そこはピーター卿の友人・パーカー警部のように辛抱強く我慢して(多分、ピーターの長口舌中、パーカー警部は死んだ目をしていると思いますww)付き合ってあげるのがミソですな。 と、一見能天気なピーター卿ですが、実は従軍時のトラウマに悩まされているという一面もあり、ここでバンターとの出会いというか関係性も垣間見えるので、いずれこの辺りも深堀りしてほしいですね。 このように、基本コミカルな感じで進んでいくのですが、犯人に関しては意外性は無くて、怪しい人がそのまま犯人だった感じです。 ラストの手紙で犯行の詳細が綴られているのですが、人ん家のお風呂に死体遺棄した理由については、ぼんやりしていて今イチよくわかりませんでした。 とはいえ、終始面白く読めたので良かったです。
ピーター卿シリーズ、やっと読めました~。 確かに、このシリーズはピーター卿のノリや. 続きをみる
ピーター卿シリーズ、やっと読めました~。 確かに、このシリーズはピーター卿のノリや各キャラとの絡みを楽しむのが良いですね。 (他人の風呂に死体遺棄問題も、意味不明でしたし(;'∀') 私もバンター推しです! あと、111108さんもレビューに書かれていましたが、ピーター卿の母上も味のあるキャラだと思いました。 今後が楽しみなシリーズですね~(^^♪
やっぱりあやごぜさんバンター推しですか!ピーター卿母もいいキャラですよね♪ ピーター卿の長い蘊蓄詰まったセリフはまぁ斜め読み. 続きをみる
ピーター・ウィムジイ卿(貴族探偵)が事件を追っていきますが、その従僕のマーヴィン・バンダーとのやりとりも愉しいです。 P・G・ウッドハウスのバーティーとジーヴズ(こちらはユーモアたっぷりですね)よりかなりミステリ強め、といったところでしょうか。笑 ともに事件を追うパーカー警部は、ポアロで言うなら、ヘイスティングス、サグ警部はジャップ警部かな。(勝手に組み合わせてしまいました。笑)
貴族探偵ピーター・ウィムジイ卿の活躍する小説、初めて読みましたがこれは…どう見てもエラリー元ネタ(?!)じゃないか。 ・稀覯本蒐集が趣味 ・犯罪捜査も趣味 ・お坊っちゃん ・引用癖 ・衒学趣味 …英国貴族をアメリカに移し替えてアレンジしたらああなるのか。周りの人物たちも、この人のこの要素とこの人のこの要素を組み合わせたらあの人になるな、とそればっかり考えながら読んでしまった。 ピーター卿の戦争後遺症や、趣味で犯罪捜査をすることの功罪について悩むところなども興味深いが、訳者あとがきにあった「(作者セイヤーズは)自分の創った探偵に恋をするようになったと批判する向きがある」との一文にもドキッとした。エラリーに恋したミステリー読み原体験を持つ私としては、このシリーズは継続研究せざるを得ない…。
『祖母姫』のなかで、祖母姫と孫の「私」は超一流ホテルに泊まるのですが、「私」が祖母姫を献身的に世話するのを見たスタッフたちから、「私」は「上. 続きをみる 『祖母姫』では孫もスタッフから「こちら側」とみなされることもあるんですね。何だかわかる気がします。やっぱり従者仲間とすぐ打ち解けられるバンタ. 続きをみる読み終えての率直な感想は、「こういう関係性が好きな人に届いてほしいな」といったところ。 ”クセ強な貴族探偵”との触れ込みで、どのくらい傍若無人なのか身構えていたのですが、そこはさすがのお育ちの良さで、ピーター卿の行動でイライラ、ハラハラすることは全くありませんでした。というか、先代公妃の機転がすごいな?! 従僕・バンターからの「御前」呼びもなかなか新鮮で、たしかに二人のやりとりにはほっこりするものもあったのですが、ミステリーとして読むとどうもまどろっこしく感じる部分もあり。。 あれだけ冷静に計画を練っていたはずなのに、肝心の死体の置き場所でちょっと因縁のある相手を選んでみたり、ユーモアで鼻眼鏡をかけさせる必要性はどこに……?そもそも容疑者もほとんどおらず、それでいてキャラクター像がはっきりする前に結末を迎えてしまった感があるので、ちょっと乗り切れずに残念でした。医学生の記憶を呼び覚ましていくシーンや診察室での対決はよかったんですけども。
4月の読書もこれでおわり。 大型連休は特に予定もないので、世界観にがっつり浸れる超大作か、昔読んだファンタジーを手に取ろうかなと思っております。 楽しい一冊に出会えるといいなぁ。
初めの方は読んでも読んでも全然頭に入らず、どうにもこうにもつまらないという感じだったが、後半辺りから何かしら事件の実態が見え始めたせいか、グイグイと惹き寄せられた。 黄金期の作家のデビュー作らしく、事件は至ってシンプルで、或る冴えない建築家の風呂場に見知らぬ死体が紛れ込んで、それがどうも行方不明になった富豪のものらしいがどうも違うらしいというのが大筋。一見何の変哲もない設定のように思えたがこれが実に練り上げられた設定だった。 死体を殺人事件の被害者と見せかけることなく、処理する方法としてこんな方法もあるのかとそのロジックに感心した。 またピーター卿が真相に至る推理からかなり盛り上がったのだが、やはり白眉はピーター卿が犯人であるフリークの病院に患者を装い、直接対峙するシーン。こんな緊張感のある犯人との対決シーンは黄金期の探偵小説では初めてだ。しかもここで犯人を直接告発せずに去る所が騎士道精神溢れて、カッコいいのだ。特にフリークが精神安定剤と称した注射器を寸前でピーター卿が受け止めるシーンは探偵小説史上に残る名シーンだといっても過言ではないだろう。 本来ならば三ツ星なんだろうが、このシーンで惚れた。単なる貴族探偵じゃないぞ、ピーター卿は!
ドロシー・L・セイヤーズの生み出した名探偵ピーター・ウィムジイ卿物の記念すべき長編第一作です。 第一作にふさわしく、ある朝浴室で見知らぬ男の全裸死体を発見したという奇想天外な事件をピーター卿が追います。 実のところを言えば、奇想天外なプロットで割と複雑性もあるのですが、セイヤーズはあまりトリックとか真犯人をミスジャッジへと誘導していないように思え、現代視点でみると見え見えの伏線が多すぎるようにも思えます。(笑)自分もどの時点だか忘れましたが、割と早い段階で自然と事件の全体像はおぼろげに見えてきていたという感じです。 むしろ、本作で楽しいのはピーター卿が颯爽と初登場したということでしょう。 資産家の大貴族の次男で、稀覯本の収集家。退役(?)少佐。常に本の引用を会話に含ませて、ハイソで知性丸出しなのを隠そうとしない貴族探偵。事件解明も暇つぶしの一環。(笑)そして、絶対忠誠を誓う写真好きで有能な執事バンターとの微笑ましいやり取り。 このようにエキセントリックで大仰な人物設定が物語以上に読者を楽しませてくれていたのではないかと思います。 他のサブキャラとしては、親友でスコットランドヤードの警部パーカー氏や皆が無能呼ばわりするサグ警部など、お約束のような登場人物がいてこれも楽しいのですが、ピーター卿の母親のデンヴァー先代公妃もなかなか愛すべきキャラに仕上がっていて、こうした面々も含めてピーター卿の魅力であったともいえます。 当初の物語進行は、ピーター卿の人物的な面白さに支えられていた部分がかなりあったと思うのですが、このようなキャラ設定が故にどうしてもノリが軽くなりがちというデメリットもあり、自分も殺人事件の捜査なのに趣味やスポーツの一環のような雰囲気が濃厚なのには少々面食らってしまいましたが(笑)、セイヤーズも途中で路線変更したのか、後半にいくにしたがって、ピーター卿がかかえるPTSDや、殺人事件の結末の悲劇的要素を前面に出すような記述が増えてきて、結果として物語と人物像にちょっとした深みを与えることになっていたと思います。 あっ、と言わせるようなトリックや鮮やかな謎解きはなかったので推理小説としては普通の出来栄えのような感覚ですが、ピーター卿の今後の活躍に期待を込めたくなるようなシリーズ開幕の作品です。
正直読みにくい感はあったが、なかなか新鮮な感じのシチュエーションだった。ただ、思ったよりも探偵の印象が弱めでどちらかといえば従僕のバンターのほうが、探偵役に向いているんじゃないかなと感じました。初のドロシー・L・セイヤーズ 知らない引用が多くて目が回る 殺害方法は「やることが……やることが多い……!!」系 嫌味なく貴族なピーター卿と、慇懃ながら自分の判断で実利を取れるバンターとの信頼関係が魅力的 聡明で肝が据わった先代公妃も好き
セイヤーズ長編の第1作にして、最高傑作!と推します。1923年にして、こういう犯罪者を取り上げているとは。いつの時代にも居たのだろうけど、着眼出来るってすごいな。 ドロシー.L.セイヤーズに初めて手を出してみた。 現代日本で暮らす庶民から見て、イギリス貴族階級への違和感があったからか、話の筋があまり入らず、、今はあまり相性がよくないかもと感じた。名前だけは知っていた、もう一人のミステリー女王をようやく読めた。 トリック自体はいまはもう目新しくはないけど、第二次大戦以前の作品だから仕方ない。 それでも、いまなお、キャラクターの魅力が色褪せない。 ウィムジーと執事のバンターは、ウッドハウスの主従そのままで、ほほえましかった。 大戦中に、貴族だから?その学歴ゆえに?ウィムジーは大佐として従軍中、塹壕に生き埋め、それを助けた軍曹?が後に執事になった、というのも萌えーでした。 語り口調も楽しく、ウィムジーの母や兄も面白いし、この時代の貴族社会が華やか。 またこのシリーズを読んでみたい。
軽妙な語り口、エスプリ、キャラの立った登場人物は今読んでも古さを感じない。 後世の探偵小説に影響を与えたと思う。 謎と解決も見事で読みやすい登場人物の名前が最初に記されているのはとても親切。(※何しろ自分、人物名を覚えられないため) そして登場人物が皆、とても魅力的。有能な従僕バンターとピーターのやりとりが特に大好き。 最後に長々と「犯人」が自分が如何にして今回の犯行を犯したのか語るのですが・・・少し、退屈ではありましたが、これは「犯人」の自尊心を表現しているのでしょうか。 最初でもこれだけ魅力的なピーター、それが五作目からさらにその魅力がパワーアップするそうではないですか!彼がどのように変わるのか、期待したいと思います。
第一作目なのでキャラ紹介的な意味合いが濃い気はするが、やはり面白い。トリックもそうだけど、途中の会話の気の利いた感じを楽しむのがよろしいのでは。 訳者の方が亡くなられたので最後の話がもうこの文章で読めないのが残念すぎる…(今あるのが駄目とかではなく)。 「御前」って言って欲しいなあ。
登場人物たちのやりとりが面白い。 特にピーターとバンター!まるでバーティとジーヴズみたい。 でも、一番凄いのはピーターの母上だな。
全74件中 1 - 20件を表示ドロシー・L.セイヤーズの作品
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