Без кейворда
先日、会社のメールで、インターンの若者たちがロンドン中心部のCovent Garden駅前でクリスマスキャロルを歌う、という案内が届いた。普段はにぎやかで無邪気に見える彼らが、自分たちで話し合い、「今できること」を形にしている。その知らせを読んだだけで、心が少し温かくなった。 こうした形で音楽と社会が自然につながっているのは、イギリスらしいと感じる。
先日足を運んだジャズトリオのライブは、World Heart Beatという音楽教育を通じて子どもや若者を支援するチャリティ団体が運営するライブハウス兼レコーディングスタジオで行われていた。ステージを囲むように客席が配置された空間で、演奏者との距離がとても近い。アットホームな雰囲気の中で、音がとても良い会場だった。 ここで開催されるライブは、会場の運営を通じて、子どもや若者への音楽教育を支えるチャリティ活動につながっている。経済的・社会的な背景に関わらず、子どもや若者が質の高い音楽教育を受けられるよう、プログラムや楽器の提供、育成活動に再投資されている。観客として音楽を楽しむこと自体が、次の世代を支える行為につながっている。
また、この時期に欠かせない一曲、ロンドン出身のポップデュオ、ワム!の「ラスト・クリスマス」にも、音楽と支援を結びつける背景がある。 1984年のリリース当時、ワム!はこの曲の印税を、当時深刻だったエチオピアの飢饉救済のために寄付したという。その後も、ジョージ・マイケルが慈善活動に深く関わっていたことは広く知られており、この楽曲は、単なる季節のヒット曲を超えた存在として受け取られているように感じる。 こうした背景を知ると、毎年同じように耳にしてきたクリスマスソングが、少し違った響きを持って聞こえてくる。
Posted by 鈴木 みか
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