ヨットのプロップウォーク&ウォッシュを理解する
桟橋にしっかりと繫いだ状態でエンジンをかけて後進ギアを入れ回転を上げます。ヨットは繋がれているので、動く心配はありませんので、実際にプロペラを後進回転させ、プロペラのあたりの水面を見てみます。プロペラの回転によって起きた水流の波がハルの直ぐ脇から湧き出るように見えます。スターボード側、ポート側の両方を確認してみて、この水流の強い方がどちらか判断します。この水流の強い方が、スターボード側なら左回り、ポート側なら右回りのプロペラと言うことになります。 これは、プロペラが前進回転するときには、最も効率よく後ろに水を押し出せるように設計されているのに比べて、後進にプロペラを回転(反転)させたときには、前側へ水を押し出す以外に、横向けにも水を大きく蹴ってしまうのです。 この傾向は、羽根の数が多いほど、そして、プロペラのピッチ高いほど強くなります。
プロップウォーク “Prop Walk”
さて、本題のプロップウォークですが、英語では “Prop Walk” 又は “Propeller Walk” と言います。 そのまま和訳すると、「プロペラ歩き」となりますが、その通りでプロップウォークは、ヨットが停止状態、または前進状態から後進に入れて下がろうとする静止状態の瞬間にヨットが横に振れる(横に動く)ことを言います。これを横に「歩く」と言っているわけです。 前進時に右回りのプロペラの場合には、後進では反転して左回りになるのでポート側に振れます。 前進時に左回りのプロペラの場合には、更新では販連して右回りになるのでスターボード側に振れます。
プロップウォッシュ “prop wash”
プロップウォッシュは、英語では “Prop Wash” 又は “Propeller Wash” と言います。そのまま和訳すると、「プロペラ洗い」となりますが、その通りでプロップウォッシュはヨットが停止状態、または後進から前進に入れて前に進もうとする瞬間の静止時に、ヨット自体は進んでいないのに後方に水流ができることを言います。この時、まるでプロペラを洗っているかのような状態なので “wash” と言うわけです。(厳密には、後ろに居る人が水を浴びるのでWashと言っているのが正しい語源です。)
離着岸時に留意すること
また、離岸時にポート側に桟橋があって前進で離岸しようとすると、右回りプロペラの場合には、船尾がスターボード側に振れてバウがポート側に振れるので、そのまま前進すると船尾が桟橋に接触することがあります。また、アスターン(後進)で離岸しようとすると、船尾が桟橋側に振れて桟橋に押し付けられる形になり離岸できません。 また、左回りプロペラの場合には、ポート側が桟橋の時にはアスターン(後進)で離岸する場合には、船尾がスターボード側に振れて、バウがポート側に来るので、バウ側のフェンダーをより前にして離岸すれば、スムーズに離岸できます。 前進で離岸する場合には、船尾が桟橋側に振れて、船首がスターボード側に振れて押し付けられるので、船尾が桟橋にぶつかる可能性があります。 尚、風や潮の影響も考慮する必要はあります。
プロップウォークでその場で回頭
前進だけでUターンするには、かなり広い場所が必要になります。しかし、狭い場所で回頭したい場合には、プロップウォークを使うことで、その場回頭することが出来ます。最後に… セイルドライブ船の場合の注意
この写真はMALU号のセイルドライブの様子ですが、ヨットの船底、ほぼ中央部にプロペラがあるのが見えると思います。このように中央部にある場合には、プロップウォークが出にくく、プロップウォッシュはハッキリ出る傾向にあります。 また、ロングキールのクラッシックなデザインのヨットでは、プロップウォーク、プロップウォッシュの共に出にくいです。理由はキールが長いことから横向きの動きに対して水の抵抗が大きいからです。逆にキールが長細い場合には、キールを中心に振れ易いです。 ヨットの水中のデザインによって、挙動は様々ですので、是非、乗り始めには、どのような挙動が出やすいのかということを平水面でいろいろと試しておくと、その挙動を利用して操船することもでき、よりヨットが楽しくなると思いますので、是非いろいろと試してみてください。
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“ヨットのプロップウォーク&ウォッシュを理解する” への2件のフィードバック
malusailing より:hcljさん セイルドライブ船では、その場回頭が難しいと言うわけではありません。セイルドライブのプロペラの位置によっては、プロップウォークが出にくい船があると言う事です。 特にうちのMALU号のセイルドライブの位置は、バラストキールの直後、船の中央部についており、とても珍しいレイアウトですが、普通のヨット の場合には、従来のドライブシャフト船と同じようなラダー寄りの位置に付いているのが殆どですので、プロップウォークが出ると思います。 尚、プロップウォークが出にくい船は、プロップウォッシュも同様に出にくい傾向にあります。
hclj より: ということはセイルドライブ船では、その場回頭は難しいということでしょうか。プロップウォッシュを利用してその場回頭するのでしょうか。 コメントを残す MENU SITE SERCH MALU SAILING へようこそ! HOT CONTENT BEST-10 CATEGORY UPDATE ここから記事内の欲しい情報を検索することができます。© 2018-2026 ヨットを楽しむ ~MALU SAILING~ All Rights Reserved.