. MINI クーパー 新車試乗記 - MOTOR DAYS(モーターデイズ)
MINI クーパー 新車試乗記 - MOTOR DAYS(モーターデイズ)
MINI クーパー 新車試乗記 - MOTOR DAYS(モーターデイズ)

MINI クーパー 新車試乗記(第731回)

ただ、試乗車が履くハンコックの175/65R15 エコタイヤ(Kinergy eco)は、グリップ性能や横剛性が低く、ちょっとペースを上げるだけでオーバーステア気味にリアが流れ、それをDSCで抑える感じが強い。もうちょっとグリップ感が欲しいところで、その点ではオプションの16インチ(195/55R16)や17インチ(205/45R17)がベターかも。また、オプションで電子制御可変ダンパー「ダイナミック・ダンパー・コントロール」(7万7000円)も用意されているが、これはかなり走りに振ったハードな設定になるようだ。

直3ターボの実力は、高速道路で知るべし 試乗燃費は11.0~16.9km/L。JC008モード燃費は17.9km/L

ここがイイ

あらゆる点で実用性が高まった

ここがダメ

オートライトは必須。慣れが要る純正ナビ&オーディオ。クーパーの標準タイヤ

総合評価

「昔は良かった」式の話はかんべんしてほしい

MINI、ビートル、911、500(チンクチェント)は、今も昔の姿で出ていますという御三家ならぬ御四家だ。中でもビートルと911の最新型(それぞれThe Beetle、991)は、性能を向上させながら、明らかにスタイリッシュになった。手前味噌だが、The Beetleに関しては発表当時から、なんだか先代(New Beetle)とは大違いだぞと思ってたが、現物を見ているうちにとうとう買ってしまったくらいだ。ワイド感が増してて妙にカッコいいと思うのは、オーナーゆえの目の曇りだろうか。もはや全幅は1825mmもあり、ミラーも出っ張っていて、ワイドトレッドで、ヘタするとタワーパーキングに入らないくらい。同様に991も、ずいぶん幅広く大きくなったが、これまたずいぶんカッコよくなった。基本的なカタチはオリジナルと同じでも、サイズの制約を緩めれば、レトロなデザインでもカッコよくできるわけだ。

微妙ながら、大きな変化 左から今回のF56型、先代R56型、先々代R50型、そしてクラシックMINI (photo:BMW AG) 日本のレトロデザインカーはあり得るか (photo:BMW AG)

私はビートルを買ったし、友達は先代ベースだが、MINI クラブマンを買った。お金持ちの知り合いは911を買っているし、昔の憧れだったクルマが、今こうして最新型で買えるってことは、歳をとった者にとってはすごくありがたいこと。となれば、日産スカイラインだってハコスカみたいなカタチのままモダナイズしたモデルなら、月販目標200台なんてことはないと思うし、ハコスカにステアリング バイ ワイアが搭載されてたりしたら、それこそ面白い。日本の自動車産業も、もう50年以上やっているのだから、そろそろ新しいデザインのクルマにばかり、こだわらなくてもいいんじゃないのか。そういえば日産は先のモーターショーに、レトロなデザインのIDxフリーフローやiDX ニスモを出してたけど、あれはショーモデルで終わってしまうのだろうか。

しかし、市販するにあたって障壁となるのは、ハコスカが日本のクラシックアイコンであって、世界のクラシックアイコンではないことなのだろう。グローバルなクルマを作らなくてはならない昨今だが、世界のアイコンとなった日本の古いクルマとなると、なかなか見当たらない。トヨタ 2000GTや日産のZはどうだという声も聞こえてきそうだし、マツダ ロードスターもデビュー以来、そろそろクラシックアイコンの仲間入りできるくらいの時間が経過しているから、こういったあたりに期待するしかないか。とはいえ、日本人による、日本人のための、日本人が愛するレトロデザインカーが出てくる可能性は、今のところ残念ながら低い。グローバルで売れるレトロデザインカーは羨ましいなあと思いつつ、新型MINIと自分のThe Beetleに和んだ2014年の初夏であった。

試乗車スペック MINI クーパー (1.5L 直3ターボ・6AT・280万円) ●初年度登録:2014年4月 ●形式:DBA-XM15 ●全長3835mm×全幅1725mm×全高1415mm ●ホイールベース:2495mm ●最小回転半径:5.15m ●車重(車検証記載値):1200kg(750+450) ●乗車定員:4名

●エンジン型式:B38A15A ●排気量・エンジン種類:1498cc・直列3気筒DOHC・4バルブ・直噴・ターボ・横置 ●ボア×ストローク:94.6×82.0mm ●圧縮比:11.0 ●最高出力:100kW(136ps)/4400rpm ●最大トルク:220Nm (22.4kgm)/1250-4300rpm ●カムシャフト駆動:タイミングチェーン ●使用燃料/容量:プレミアムガソリン/40L ●JC08モード燃費:17.9km/L

●駆動方式:FF(前輪駆動) ●サスペンション形式:前 マクファーソン ストラット+コイルスプリング/後 マルチリンク+コイルスプリング ●タイヤ:175/65R15(Hankook Kinergy eco)

●試乗車価格(概算):-円 ※オプション:LEDヘッドライト+LEDフォグランプ 10万3000円、コンフォート・アクセス 4万5000円、ETC車載器システム内蔵自動防眩ルーム・ミラー+自動防眩ルーム・エクステリア・ミラー 8万3000円、ナビゲーション・パッケージ 17万8000円 ●ボディカラー:ペッパー・ホワイト ●試乗距離:約200km

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