「1日5分だけ多く体を動かす」と死亡リスクが低下─海外最新研究より─
こうした背景のなかで注目されるのが、2026年1月に世界的な医学誌『ザ・ランセット(The Lancet)』で発表された研究だ 3) 。ノルウェースポーツ科学大学のUlf Ekelund氏らが行ったこの研究では、ノルウェー、スウェーデン、米国、そして英国バイオバンクを含む複数の大規模研究から、計13万5千人以上のデータを解析している。 ウェアラブルデバイスで測定した活動量に基づき、活動時間の増加や座りっぱなしの時間の短縮で予防できた可能性のある死亡率を推定したところ、以下のような結果が得られた。
【中強度の身体活動を5分追加した場合】
【中強度の身体活動を10分追加した場合】
【座る時間を30分短縮した場合】
「睡眠・運動・食事」 複数の習慣を少しずつ変えるのが最も効率的
英国バイオバンクの6万人を対象としたこの研究 4) によれば、「睡眠・運動・食事」の3つをセットでわずかに改善することが、寿命を延ばすための最も効率的な手段になるという。特に生活習慣が不健康な層(睡眠・運動・野菜の摂取のすべてが不足している層)において、理論上の寿命を1年延ばすために必要な最小単位の改善は以下の通りだ。
•睡眠時間を5分増やす •中〜高強度の身体活動を2分増やす •野菜の摂取量を1日あたり小鉢半分程度(約40g)増やす
•デスクワークの合間に立ち上がり、腕を回したり体を動かしたりする。 •通勤や日常生活で出かける際の歩くスピードを上げる。 •エレベーターではなく、あえて階段を使ってみる。 •夕食に野菜をあと一品だけ足す。 •夜は数分だけ早く布団に入る。
- 1)健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023|厚生労働省(2024年1月)
- 2)座位行動|厚生労働省
- 3)Ekelund U, et al. Lancet. 2026;407(10526):339-49.
- 4)Ding M, et al. eClinicalMedicine. 2026;81:102555.
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