. NFL】スーパーボウル2025 イーグルス vs チーフス:完全解説 – マホームズを封じ込めた驚異のディフェンス戦略 | Inside out
NFL】スーパーボウル2025 イーグルス vs チーフス:完全解説 – マホームズを封じ込めた驚異のディフェンス戦略 | Inside out
NFL】スーパーボウル2025 イーグルス vs チーフス:完全解説 – マホームズを封じ込めた驚異のディフェンス戦略 | Inside out

【NFL】スーパーボウル2025 イーグルス vs チーフス:完全解説 – マホームズを封じ込めた驚異のディフェンス戦略

The Eagles played zone coverage on all but two dropbacks, specifically Cover 4 (59.5%), the 3rd-highest rate by a defense in a game since 2018.

Vic Fangio’s defense held Mahomes to his 2nd-worst performance by EPA in a game in his career (-19.3).#SuperBowlLIX | #FlyEaglesFly

— Next Gen Stats (@NextGenStats) February 10, 2025

カバー4は4人のディフェンダーがフィールドの奥を守るため、一発タッチダウンを許しにくいカバーです。カバー4の詳細を知りたい方は以下の記事をご覧ください。

【アメフト 戦術】ディフェンスパスカバー解説 Cover 4

今回はディフェンスのパスカバー「Cover 4」について解説します。Cover4の概要についてはXリーグの松場コーチが、以下の動画にて分かりやすく解説されていますので、こちらもご覧ください。お知らせ:アメフト観戦ガイド アメフトミルヒトアメ.

insideout-football.info

ディフェンスコーチの私としても、イーグルスのディフェンスはDB・LB・DLの全てのポジションが責任と役割を果たした、ほれぼれするような完璧なゾーンディフェンスだったと思います。具体的にパート別に解説していきましょう。

DB:ディスガイズとボールへの反応

イーグルスのディフェンスがゾーンディフェンス中心であることは先ほど述べましたが、基本的にはスナップ前はツ―ハイディフェンスからプレイを始めます。マホームズはパスの時には相手のパスカバーを読むために、セイフティーやコーナーバックの動きを見ています。

具体的にはセイフティーが前に上がって最終的には後ろは一人でカバーするのか、コーナーバックは前に上がるのか後ろに下がるのかが、マホームズがパスを投げる判断軸となっています。後ろに下がればカバー4で、前に上がればカバー2の確率が高いです

例えば、ワイドレシーバーが5ヤード前に走り振り向くようなパスパターンをヒッチと呼びますが、コーナーバックが後ろに下がった場合はパスが決まりますが、コーナーバックが前に残るとパスは決められません

イーグルスのコーナーバックのダリウス・スレイキニョン・ミッチェルはスナップされる前はもちろん、スナップされた後も、前に上がるか後ろに下がるかをマホームズに悟られないようにディスガイズを行い、マホームズが簡単にパスを投げられないようにしました。これにより、マホームズは疑心暗鬼になり最初に決めたターゲットにパスが投げられない状況となりました。下の動画は、マホームズが最初に観たパスターゲットがコーナーバックにつかれていると感じ、パスを投げあぐねている様子です。結果的にこのプレイはインターセプトに繋がりました。

DL:圧倒的なフィジカルとスピードで6サック

イーグルスのディフェンスラインは、マホームズを6回もサックしました。これは、マホームズのNFLキャリアで1試合最多のサック数です。私から見てもマホームズは終始落ち着いておらず、イーグルスのディフェンスラインからプレッシャーがかかっていない状況でも逃げ回ってしまい、不安定なパスを投げていた印象でした。

そんなイーグルスディフェンスでサックをしたのは、ジョシュ・スウェットが2.5回、ミルトン・ウィリアムスが2回、ジョーダン・デイビスが1回、ジャリクス・ハントが0.5回のサックを記録しました。

この試合のチーフスの左タックルがジョー・サニーでしたが、彼は本来ガードのポジションですが、この試合では左タックルとして起用されました。しかし、彼のパフォーマンスは期待に応えられず、PFFの評価によると60.7のパスブロック評価を記録するなど、ディフェンスラインに圧倒されてしまいました。

DBのパートでも説明しましたが、マホームズが最初に決めたターゲットにパスを投げられない状況を作り、その間にディフェンスラインのプレッシャーが届くというディフェンスにとって理想的な状況をいくつも作ることができました。マホームズがサックされたプレイの多くが、最初のターゲットにパスを投げられなかった状況でした。

LB:役割の徹底によりランオフェンスを完封

マホームズが不調によりパスが決められない状況で17点差となり、アンディ・リード監督はランを選択します。しかし、ここでもイーグルスのラインバッカーであるザック・バーンなどがランへの反応が速く、思うようにランが出ない状況をつくりました。

パスが出ない中で、しかもランにも頼れないという八方ふさがりの状況を作ったのは、役割を徹底してしっかりとランを止めたイーグルスのラインバッカーの活躍がありました。

脳震盪の可能性 – 第1クォーターの激しいタックルの影響

マホームズは第1クォーターで激しくタックルされた際に頭部を地面に強く打ち付けました。この衝撃的な場面は多くのファンの注目を集めました。あまりにも不調なマホームズに対して、試合後にこのシーンで脳震盪になっていたのでは?と考えるファンも少なくありませんでした。しかし、脳震盪の専門家クリス・ノウィンスキー博士は、マホームズが試合を通して具体的な脳震盪の兆候を示さなかったと指摘しています。

This video shows Patrick Mahomes may have suffered concussion early in the game…

Just watch how Mahomes head bounced off the turfpic.twitter.com/a38m4ZZ3CR

— FirstSportz NFL (@FirstSportz_NFL) February 10, 2025 マホームズを不調にさせたのはイーグルスディフェンス

そう考えると、スーパーボウルでマホームズが不調に見えたのはイーグルスのディフェンスの貢献以外にありません。相手DBのディスガイズに惑わされ、パスカバーが読めない、そうしている間にプレッシャーがやってくる、ランが出ないので自分が何とかするしかない。そんな状況ではさすがのマホームズでもメンタルエラーを起こしていたのではないかと思います。

精神的プレッシャーの影響

この試合のマホームズの成績は、彼のシーズン平均を大きく下回りました。2024年レギュラーシーズンでは、マホームズは67.6のQBRを記録し、リーグ8位でした。スーパーボウルでの彼のパフォーマンスは、まるで別人のようでした。

おわりに

そして何より、イーグルスはシーズンを通してオフェンス・ディフェンスともに活躍し、特にオフェンスはランニングバックのセイクオン・バークリーの活躍もあり、ランオフェンスでは上位のチームとなりました。スーパーボウルでは2年前に敗北したチーフスに対してリベンジを果たし、見事王者に輝きました。イーグルス、そしてイーグルスファンの皆さん、おめでとうございます!

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