Nakamichi 1000ZXL
再生面の機能では、好きな曲順で再生したり、特定の曲を複数回繰り返したりできる、RAMM(Random Access Music Memory)を搭載。スマートフォンなら簡単にプレイリストを作成して好きな曲順で聞けるのは当たり前ですが、それをカセットテープでやってしまうという滅茶苦茶区な機能です。さらにRAMMは超低周波の信号を使って、再生イコライザーの設定、ノイズリダクションの有無までもテープに記録する機能があります。再生時にはその信号を読み取って自動的に設定するというハイテクな機能です。
音質サンプル
テープ:Nakamichi ZX (純正メタルテープ) ノイズリダクションOFF 音源:Nash Music Library
外観の詳細画像
サムネイル画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。1000ZXLの基板
サムネイル画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 【録音関係の基板】 木箱から本体を出し、電磁ノイズの影響を低減するためのアルミ箔シールドを外すと、まず録音関係の基板が見えてくる。 【録音ヘッド用アンプ・バイアス発振回路】 録音ヘッドと消去ヘッドの配線はここにつながっている。録音イコライザーから来た信号はここで増幅され、バイアスと一緒に録音ヘッドへと送られる。 【オートチューニング関係の回路】 この部分と、さらに裏にあるもう1枚基板がオートチューニングの回路である。 【RAMM基板】 本体の一番左側に垂直に設置されている基板。抵抗器やICがきれいに整列してるあたり、デジタル回路だと窺わせる。 【ラインアンプ・マイクアンプ】 本体右側の底にある基板である。フロントパネルを外すには、このような奥深い場所にある配線も抜かなくてはならず、とても苦労する。 【再生アンプ基板】 再生ヘッドの配線はここに繋がる。ICにマークがあるように、ノイズリダクションもここで行う。 【録音用ノイズリダクション基板】 半分はノイズリダクションの回路。もう半分は、RAMMの誤動作を防ぐために10Hz以下の音域をカットする回路。 【メーター用アンプ】 メーターにつながる配線はここに来ている。画像右側に垂直に実装された半固定抵抗で、メーターの調整ができる。 【録音イコライザー回路】 大きなICが並んでいる。1000ZXLのイコライザーの調整はオートチューニングで電子的に行われるので、いわゆる電子ボリュームのような形になっていると思われる。 【フェーダー基板】 スライド式のボリュームが付いているだけかと思いきや、コンデンサ、抵抗、トランジスタがぎっしり。 【電源回路】 1000ZXLの消費電力は65ワット。発熱対策のためか、通風孔のすぐ近くに設置されている。パワートランジスタも放熱板を本体のシャーシに固定されている。 【インジケーターの基板】 LEDではなく麦球を使っている。配線の多さからして、麦球1個1個に配線が与えられていると思われる。そもそもこれほどまでに配線が多いのは、点灯の制御をRAMM基板で行っているためである。デッキの分解画像
サムネイル画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。 【フロントパネル取り外し】 メカニズムを降ろすには、十数個のコネクタを抜いてフロントパネルを外すところから始まる。 【フロントパネルの裏側】 操作ボタンとフェーダーはすべてフロントパネルにくっついている。フロントパネルだけでも、数キログラムあるほど重たい。 【メカニズムを取り外した状態】 中がよく見える。奥には電源回路の基板、左の壁にはRAMM基板、そして底にあるのはメカニズムを制御する基板。 【メカニズム】 最高峰のデッキではあるが、メカニズムの基本構造は他のナカミチでも使われているのもと同じ。ただ、唯一違うのが録音ヘッドを調整する機構。 【メカニズム全分解の途中】 1000ZXLで唯一の惜しい点はダイレクトドライブではないこと。数々の超ハイテク機能を搭載しているが、キャプスタンだけは普通のDCサーボモーターである。 【メカニズムを動かすカム部品】 ナカミチのメカは、比較的サイズが大きい部品ものが多く、分解はしやすい方である。ただし、部品の固定にはスナップリングが多様されているので、スナップリングプライヤは必須。 【自動アジマス調整機構】 ここが録音ヘッドを動かす中枢。モーターが回るとワイヤーに連動して録音ヘッドが僅かに動く。再生ヘッドを自動調整するDRAGONも同じ機構が搭載されている。RAMMコード信号音
参考周波数特性
画像にマウスオン(タップ)すると周波数軸が線形に変わります。【TYPEⅠ】maxell UR (現行テープ)
【TYPEⅣ】Nakamichi ZX (純正テープ)