Number_i 平野紫耀に共存する“華やかさ”と“親しみやすさ” 数十秒で魅せる、CM出演で光る表現の幅
振り返ると、平野はこれまでにもCMでさまざまな表情を見せてきた。2024年2月、TOBE所属後初の単独出演となったサントリージン「翠(SUI)」のCM「平野紫耀はじめての翠ジンソーダ」篇では、東京03の角田晃広と軽妙な掛け合いを披露。当時、Number_iとしてはデビュー曲の「GOAT」が発表されて間もないタイミングだったが、楽曲で見せるクールな表情からは一転、CMでは爽やかで親しみやすい印象を与えていた。 「翠(SUI)」と同時期に放送開始されたデジタルハリウッド大学のCM「みんなを生きるな。自分を生きよう。2024」篇では、大東立樹(CLASS SEVEN)演じる後輩の相談に乗る先輩役として出演。将来に悩む後輩に向けた「最終的に、自分の道は、自分で選ぶしかないでしょ!」という言葉は、CM上の台詞でありながらも、挑戦を続ける平野自身の姿と重なって響いた。こうしたメッセージを、説得力を持って届けられるのも彼の強さだろう。 2024年5月より放送された「Wonjungyo Hair」の「Wonjungyo Haircare Line DEBUT」篇では、2種類の商品それぞれの特性を表現。黒のジャケットスタイルにウェットヘアで色気を漂わせる“モイスト”、白いニットにナチュラルなヘアスタイルで柔らかな眼差しを向ける“スムース”と、ひとつのCMで対照的なイメージを演じ分けていた。また、「ボシュロム アクアロックス® ワンデー UV シン」のCM「続・滴る男」篇は、四方八方から噴射される水の隙間から、透き通った平野の目にフォーカスがあたるもの。どちらのCMも、彼の洗練されたビジュアルが際立っていた。 「Wonjungyo Haircare Line Debut」30秒
【TVCM】続・滴る男篇|15秒
2024年、2025年と連続で出演した池田模範堂「ムヒシリーズ」は、物語性を感じるCMだった。「液体ムヒ」では森優理斗演じる甥っ子と過ごす夏のひとときが描かれており、1年目は別れを惜しむ切ない雰囲気が漂う一方、2年目はラストシーンでふたりが一緒に駆け出していく内容に。「ムヒアルファEX」は、アウトドアウェアに身を包んだ平野が森のなかを進んでいくという、徐々に新しい道が切り拓かれていくことを示すようなストーリーだった。「液体ムヒ」で見せる優しいお兄ちゃんとしての顔と、「ムヒアルファEX」での勇ましい姿。商品のコンセプトに合わせた平野の演じ分けが光っていた。 数々のCMを通して、多彩な表情を見せてきた平野。スタイリッシュな姿で商品を引き立てることもあれば、CMの物語の主人公として視聴者の心を動かすこともできる。どんなCMにも染まるのは、平野自身がスターとしての華やかさと親しみやすい空気感を併せ持っていることも大きいだろう。それぞれのCMの世界観に合わせて表情を変えられることが、彼が広告塔として選ばれ続ける理由のひとつなのではないだろうか。 数十秒の映像は、Number_iとしてステージに立つときとはまた異なる彼の魅力を映し出す。これからも、CMを通して平野の幅広い表現に触れられることに期待したい。
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神奈川県在住のフリーライター。音楽(邦楽ロック・ポップス)を中心に、エンタメ系の記事を書いています。 かなざわまゆの記事一覧はこちら
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