. Vol.03 竹内さくら+ホンダVFR400R<NC30> – WEB Mr. Bike
Vol.03 竹内さくら+ホンダVFR400R<NC30> – WEB Mr. Bike
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Без кейворда

それでもJOGの次に手に入れたNSR50で街乗りするうちに、少しずつ「走り」にも目覚めていった。ギアつきのNSR50も、はじめはエンストの連続で、自宅まで押して帰ったこともあったけれど、それも次第に慣れていって、ついにサーキットデビュー。 「デビューってほどじゃないんです。ギアつきだからうまく乗れないし『楽しくてハマっちゃった』っていうのはなかったですね。そのかわり、うまく走れないから悔しいし、ヒザするのだって上手くいかないから、とにかく走りまくりました。負けず嫌いなんです、ワタシ」 街乗りの相棒であるNSR50で、サーキットを走ったり、時々ミニバイクレースにも出た。その頃、少しずつサーキットランが楽しくなりはじめたさくらさんに、エヌシとの出会いがあったのだ。

取材にお邪魔したのは筑波サーキットのスポーツ走行日。筑波で「誰だ、あのブルーフォックスのRVFのライダー?」って評判になるほど、さくらさんの走りは美しく、速い! ちょっとやらかしちゃうこともある(笑)。この日も1コーナーで「寝かしすぎ」ゴケ。ケガはなかったけれど、寝かしすぎだよ、さくらさん!(笑)

「エヌシを手に入れたのはこの5年くらい。デビュー30年も経っているバイクだから、どんなバイクなんだろう、その頃どんなバイクが人気だったんだろう、っていろいろ調べましたね。雑誌とかビデオとか買い集めて、すっかりこの時代にハマりました。80年代終盤から90年のはじめ頃、まさにエヌシが大人気だった頃だと思います」 その流れで、というわけではないのだろうけれど、さくらさんがもうひとつハマったものがある。それが鈴鹿8耐。レースの存在はもちろん知っていたけれど、まさにその時代に最高に人気があった日本最大のレースに夢中になったのだ。 「VHSビデオもたくさん買い集めて、当時の8耐にハマりました! ホンダのV4エンジン車が最強だった時代ですよね。手に入れたエヌシも、当時のレプリカグラフィックにしたくて、いろいろ迷ったんですが、この頃に活躍していたanブルーフォックスカラーにしました! OKIホンダカラーは結構レプリカしている人が多いんですよ。PENTAXカラー、ミスタードーナッツカラーとかもいます。この頃の華やかなマシンのイメージも大好きなんです」

そのさくらさんのエヌシは、91年型のVFR400R。程度があまりよくない状態で購入して、修理、整備して走り出した愛車。まだ登録はせず、ナンバーも取得していないサーキットラン専用車だ。 「NSR50の次の愛車がエヌシです。我ながら極端(笑)。オフロードランも大好きなので、いまCRF125とかトライアル車、サーキットラン用にNinja250SLとか、まだNSR50も持ってます。一度手にしたバイクは手放せない性分なので、車両が増えちゃって、今はガレージも借りてます。エヌシで筑波サーキットを走り始めたのは、この1年くらい。いつかエヌシでレースに出てみたい。スケジュールが合ったらテイストofツクバに出ようかな、と思っていたんですが、同じ日に大阪でシティトライアルのお仕事があって、そちらに行っていました」 エヌシを所有する上での悩みは、やはりパーツの供給。純正部品として入手できるものもあるが、シールやガスケットなど、細かい部品が徐々に手に入らなくなってきているのだそう。もちろん、サーキットランのためのレースパーツやチューニングパーツも入手困難。同じ悩みを持つ仲間内みんな、オークション巡回が日課なのだそう。 「だから今は、ガレージに部品取りのエヌシも2台分収まってます」 お…おぉ、リッパにハマってるねぇ。

「整備士の学校に行こうと思ったこともあった」というさくらさんは、もちろん走行準備も自分で。同じくこの頃のレーサーレプリカ大好きな友人と一緒に走りに来ることが多いのだという。 夢がふたつ。鈴鹿8耐の実況と……

エヌシ購入の少し前、実際に8耐観戦に鈴鹿へ足を運んだことがあるのだという。初めての国際サーキット、その規模に圧倒されながら「スタートはグランドスタンドで見た方がいいよ」という友人のお勧めに従っての、日曜午前11時半のスタートシーン。 「ド迫力でした! たくさんのマシンのル・マン式スタートで、静かだった鈴鹿に60台とかのマシンが目を覚まして1コーナーに向かっていくシーンは今でも忘れられません。あのシーンで、鈴鹿8耐が大好きになったんだと思います。いつだろう、どのチームが勝ったなんて覚えてないんですけど(笑)、とにかくあの圧巻のスタートシーンは忘れられない記憶です」 さくらさんによると「最後の30分くらいでTSRのマシンに火がついた」というから、2017年の鈴鹿8耐。中須賀克行/マイケル・ファン・デル・マーク/アレックス・ロウズによるヤマハファクトリーレーシングの3連覇も、カワサキレーシングの2位表彰台も、マシンのアンダーカウルから火が出て緊急ピットインしたTSRホンダの3位表彰台も覚えていないくらい、スタートシーンに心を奪われたのだ。

さくらさんの夢とは、もちろん鈴鹿8耐のレース実況。今までもピットレポートで参加したり、鈴鹿4耐のレース実況はしたことがあるけれど、やっぱり夢は鈴鹿8耐のレース実況。そういえば、2024年に45年の歴史に幕を下ろした鈴鹿4耐で、その決勝レース前の公式練習、予選日に、ピット間を足しげく歩き回るさくらさんがいた。レース中に話す内容、つまり出場する選手やチームの情報の取材に歩き回っていたのだ。イベントレースや全日本ロードレースでもよく見るシーンで、彼女がレース前にライダーやチーム情報をじっくり取材するのは、レース関係者ならだれでも知っていることだ。 「鈴鹿4耐なんか特に、8耐と違って出場するライダーやチームをよく知られていないと思うんです。だから、本当は全チームの取材をして、レース中に紹介してあげたいんですけどね、なかなかその時間も取れなくて、できていないのが悔しいです」 ごく近い将来、鈴鹿8耐のピットまわりを歩き回り、日曜の決勝レースで披露するさくらさんの美声が、鈴鹿サーキットで聞ける日が来るんだろう。

「もうひとつの夢は、エヌシでレースに出ること! テイスト of ツクバ、出たいです!」 その日、テイストの実況のお仕事が入らないといいね♪ (文・撮影:中村浩史)

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