ソヒエフ指揮、N響、松田華音ピアノ ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番、プロコフィエフ 交響曲第5番
さて、松田華音さん。 6歳からモスクワで音楽活動をされている。 選曲がピッタリでとても期待した。 1楽章は行進曲風で威勢がよい曲。 松田さんは、勢いよりも明るく優しい音で”パンパンと歯切れよく”というタイプではないようだ。 それだけに、よかったのが2楽章。 2楽章はショスタコーヴィチっぽくなく静かで美しい旋律の曲。 オーケストラはコントラバスが効いていて落ち着いた雰囲気を作り出し、そこにまろやかに乗ってくるピアノがソ連だとかショスタコーヴィチだとかとは異世界な感じでしっとり、うっとりした。 3楽章はピアノが軽く・速く、強く・弱くの味。 松田さんは気持ちよくピアノを転がしてくれたが、ショスタコーヴィチのゼンマイが切れたようないっちゃった感もちょっと欲しかったなと思った。
プロコフィエフ 交響曲 第5番
すごかった。 この曲は、脈絡なく(素人的感想)そこここにワクワクが仕掛けられていて、そこにはまるのがうれしい。 だが、ぼやぼやしていると仕掛けに気づかず過ぎてしまうことがある。 しかし、ソフィエフは絶対的仕掛け師であった。 どこから何をどうやってもっていったら最大のワクワクが生まれるのかをこれでもかと聴かせてくれ聴衆をがっつり仕掛けにはめてくれた。
1楽章 全パートが全力。ヴァイオリンを引き立ててとかチェロは支えてとかではなく、全員が主張しそれがみっちり凝縮されブレンドされている。 特製ラーメン全部乗せといった充実感だ。 「4楽章」のような盛り上がりで拍手しそうになった。 2楽章 疾走感。アクセントと節回しが息をもつかせず繰り出されて、アメージング。 3楽章 管がときおりアクセントを添えるものの全体としてまったりする楽章と思っっていた。 が休んでいられなかった。 ヴィオラがまさにアダプトしてとってもよい音。 重層的で膨張感のある響きで弦の海に飲み込まれているような幸福感を味わった。 4楽章 ここはとても楽しみにした。 ヴァイオリンが急降下して低音が受けて、オーボエがすっとこどっこいと入ってくるところが好き。 ゲストコンサートマスターの川崎洋介さんの中腰奏法も炸裂。 ソフィエフの体全体を使った指示がもれなくオーケストラに浸透して音になっているのがわかった。 これはもう祭りである。 ほんと最高でした。
プロコフィエフ交響曲第5番ヴァイオリンが急降下の少し前から play_circle_filled pause_circle_filled volume_down volume_up volume_off演奏:セル指揮 クリーブランド管弦楽団 1959年10月24日&30日録音
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